各製品の資料を入手。
詳細はこちら →Slingshot でIBM Cloud Object Storage のデータ連携してダッシュボードを作成
デジタルワークプレイスSlingshot のダッシュボードでIBM Cloud Object Storage のデータにCData Connect Server を使ってリアルタイム連携するレポートを作成。
最終更新日:2022-10-28
こんにちは!リードエンジニアの杉本です。
Slingshot はインフラジスティックス社が提供するオールインワンのデジタルワークプレイスサービスです。この記事では、CData Connect Server を経由してSlingshot からIBM Cloud Object Storage に連携するダッシュボードを作成する方法を説明します。
CData Connect Server は、IBM Cloud Object Storage のデータのクラウド to クラウドの仮想OData インターフェースを提供し、Slingshot からリアルタイムにIBM Cloud Object Storage のデータへ連携することができます。
IBM Cloud Object Storage の仮想OData API エンドポイントを作成
まずCData Connect Server でデータソースへの接続およびOData API エンドポイント作成を行います。
- CData Connect Server にログインして、Databases をクリックします。
- 利用できるデータソースアイコンから"IBM Cloud Object Storage" を選択します。
-
IBM Cloud Object Storage に接続するために必要なプロパティを入力します。
Cloud Object Storage 接続プロパティの取得・設定方法
Cloud Object Storage に接続する前に、Cloud Object Storage インスタンスを登録してCloud Object Storage API キーとCRN を取得していきます。
Cloud Object Storage の新規インスタンスの登録
IBM Cloud アカウントにCloud Object Storage がまだない場合は、以下の手順に従ってアカウントにSQL Query のインスタンスをインストールできます。
- IBM Cloud アカウントにログインします。
- Cloud Object Storage ページに移動して、インスタンス名を指定して「作成」をクリックします。Cloud Object Storage の新規インスタンスにリダイレクトされます。
API キー
API キーは以下の手順で取得できます。
- まずは、IBM Cloud アカウントにログインします。
- API キーページに移動します。
- 中央右隅のIBM Cloud APIキーの作成 をクリックして、新しいAPI キーを作成します。
- ポップアップウィンドウが表示されたら、API キーの名前を指定して作成をクリックします。ダッシュボードからはアクセスできなくなるため、API Key を控えておきましょう。
Cloud Object Storage CRN
デフォルトでは、CData 製品はCloud Object Storage CRN を自動で取得します。ただし、複数のアカウントがある場合は、CloudObjectStorageCRN を明示的に指定する必要があります。この値は、次の2つの方法で取得できます。
- Services ビューをクエリする。これにより、IBM Cloud Object Storage インスタンスとそれぞれのCRN がリストされます。
- IBM Cloud で直接CRN を見つける。これを行うには、IBM Cloud のダッシュボードに移動します。リソースリストで、ストレージからCloud Object Storage リソースを選択してCRN を取得します。
IBM Cloud Object Storage への接続
これで準備は完了です。以下の接続プロパティを設定してください。
- InitiateOAuth:GETANDREFRESH に設定。InitiateOAuth を使うと、OAuth 認証を繰り返す必要がなく、さらに自動でアクセストークンを設定できます。
- ApiKey:セットアップ中に控えたAPI キーを指定。
- CloudObjectStorageCRN(オプション):控えておいたCloud Object Storage のCRN に設定。Cloud Object Storage アカウントが複数ある場合のみ設定する必要があります。
プロパティを設定したら、これで接続設定は完了です。
- Test Database をクリックします。
- Permission -> Add をクリックして、新しいユーザーを追加し、適切な権限を指定します。
- API タブをクリックして OData API エンドポイントが生成されていることを確認します。
コネクションとOData エンドポイントを設定したら、Slingshot からIBM Cloud Object Storage のデータに接続できます。
Slingshot にデータソースを追加する
CData Connect Server の設定が完了したら、Slingshot 側に接続設定を追加しましょう。
- Slingshot の対象のワークスペースに移動して「データソース」タブに移動し「+データソース」をクリックします。
- データソースの一覧から利用したいサービスを選択します。ここで先程CData Connect Server で設定したOData エンドポイントの接続を追加します。
- 「URL」にOData エンドポイントのURL を指定し「先制認証を使用する」にチェックを入れます。その上で「資格情報」を追加しましょう。
- 資格情報の種類は「汎用資格情報」になります。合わせてCData Connect Server のユーザー名を入力し、パスワードには先程生成したトークンを入力します。
- あとは「データソースの追加」をクリックすれば、データソースの接続設定は完了になります。





ダッシュボードを作成する
すべての準備が整ったのでIBM Cloud Object Storage のデータを活用してダッシュボードを作成していきましょう。
- 「ダッシュボード」タブに移動して「+ダッシュボード」をクリックします。
- 先程追加したCData Connect Server へのOData フィードデータソースが表示されるので、これを選択します。
- すると、事前にCData Connect Server 上で登録しておいたテーブルの一覧がエンティティのセットとして表示されるので、任意のエンティティを選択しましょう。
- これでSlingshot 上に対象のデータがシームレスに読み込まれます。あとは可視化するためのラベルや値を選択することで、以下のように簡単にビジュアライズが実施できます。




このように、CData Connect Server を経由することで、API を意識することなくSlingshot でダッシュボードを作成できます。他にも多くのデータソースに対応するCData Connect Server の詳細をこちらからご覧ください。