SAP のデータにSAP BusinessObject Universe からリアルタイム連携

ODBC Driver でリアルタイムSAP のデータ連携を SAP BusinessObjects universe から利用可能に。

古川えりか
コンテンツスペシャリスト

最終更新日:2022-09-17

こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。

この記事では、CData ODBC Driver for SAPERP を使ったSAP BusinessObject Universe を作成する方法を説明します。 Information Design Tool および Web Intelligence tool の双方から service に接続します。

CData ODBC ドライバとは?

CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持ったリアルタイムデータ連携ソリューションです。

  1. SAP をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレミスデータソースに対応
  2. 多様なアプリケーション、ツールにSAP のデータを連携
  3. ノーコードでの手軽な接続設定
  4. 標準 SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み

CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてSAP の接続を設定、2.SAP BusinessObject Universe 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。

CData ODBC ドライバのインストールとSAP への接続設定

このセクションでは、Information Design Tool からSAP ODBC データソースへの連携方法を説明します。接続の確立後、データの分析やBusinessObject Universe の作成が可能となります。

まずは、本記事右側のサイドバーからSAPERP ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。

    未指定の場合は、初めにODBC DSN (data source name) で接続プロパティを指定します。ドライバーのインストールの最後にアドミニストレーターが開きます。Microsoft ODBC Data Source Administrator を使用して、ODBC DSN を作成および構成できます。

    SAP への接続はlibrfc32.dll、librfc32u.dll、NetWeaver、Web Services (SOAP) のどれかで行います。 ConnectionType 接続プロパティをCLASSIC (librfc32.dll)、CLASSIC_UNICODE (librfc32u.dll)、NETWEAVER、SOAP に設定します。

    SOAP を使う場合、Client、RFCUrl、SystemNumber、User、Password のプロパティを設定します。

    それ以外の方法の場合、Host、User、Password、Client、SystemNumber を指定します。

    Note: librfc32.dll やその他のSAP 接続には対応しておりません。SAP インストールから対応する接続モジュールをマシンにインストールしておいてください。

    詳細情報はobtaining the connection properties を参照してください。

    Microsoft ODBC データソースアドミニストレーターでの必須プロパティについては、ヘルプドキュメントの[はじめに]の章を参照してください。

  1. プロジェクトを右クリックして、[New]→[New Relational Connection]をクリックします。

  2. 表示されたウィザードで、接続名を入力します。
  3. [Generic]→[Generic ODBC datasource]→[ODBC Drivers]とクリックして、DSN を選択します。Select Generic -> Generic ODBC datasource -> ODBC Drivers and select the DSN.

  4. コネクションプーリングとカスタムパラメータはデフォルト値のままで、完了してウィザードを閉じます。

Information Design Tool で SAP のデータに連携して分析する

Information Design Tool では、公開されたODBC 接続とローカルのODBC 接続の双方を利用して、データのブランジングとクエリができます。

  1. Local Projects ビューで、接続(.cnx ファイル)をダブルクリックして、SAP のデータソースを開きます。

  2. Show Values タブにおいて、テーブルデータのロードとSQL クエリの入力ができます。テーブルデータを見るには、テーブルのノードを拡張して、テーブルを右クリックして、[Show Values]をクリックします。値は[Raw Data]タブに表示されます。 O

  3. [Analysis] タブで、チャートの軸にカラムをドラグ&ドロップできます。

A chart in the Information Design Tool. (Salesforce is shown.)

ローカル接続の公開

CMS にUniverse を公開するには、追加で接続を公開する必要があります。

  1. [Local Projects]ビューで、接続を右クリックして、[Publish Connection to Repository]をクリックします。

  2. レポジトリのホストおよびポート、接続クレデンシャルを入力します。

  3. 接続を公開するフォルダを選択します。

  4. 次に表示されるダイアログにて、[Yes]をクリックしてショートカットを作成します。

ODBC Driver for SAPERP のUniverse の作成

次の手順で、ODBC Driver for SAPERP のUniverse を作成できます。例ではUniverse はレポジトリに公開されるので、前のステップで作成された公開接続を使います。

  1. Information Design Tool で、[File]→[New Universe]をクリックします。

  2. 使用するプロジェクトを選択します。

  3. create the universe on a relational data source]のオプションを選択します。.

  4. 公開された接続のショートカットを選択します。

  5. Data Foundation の名前を入力します。

  6. オブジェクトとしてアクセスするテーブルおよびカラムをインポートします。

  7. Business Layer の名前を入力します。

ODBC データソースで作成されたBusinessObjects universe (Salesforce is shown.)

SAP のUniverse をパブリッシュ

Universe をCMS に公開する手順は次のとおりです。

  1. [Local Projects]ビューで、ビジネスレイヤーを右クリックして、[Publish]→[To a Repository]をクリックします。

  2. [Publish Universe]ダイアログで、インポート前に整合性のチェックをします。

  3. Universe が公開されるレポジトリのフォルダを作成もしくは作成します。

Web Intelligence でSAP のデータをクエリする

Web Intelligence で、公開されたUniverse を使ってSAP に連携することができます。

  1. BusinessObject launchpad からWeb Intelligence を開き、新しいドキュメントを作成します。

  2. データソースのUniverse を選択します。

  3. SAP universe を選択します。Query Panel が開くので、Result Objects ペインにオブジェクトをドラグし、クエリで利用します。

Web Intelligence で SAP データ をクエリ (Dynamics CRM is shown.)

SAP からSAP BusinessObjects へのデータ連携には、ぜひCData ODBC ドライバをご利用ください

このようにCData ODBC ドライバと併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。

CData ODBC ドライバは日本のユーザー向けに、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。

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