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Office 365 のデータをSQL Server に連携して利用する4つの方法を比較
ODBC Driver、SQL Gateway、SSIS Components、Sync を通したSQL Server とOffice 365 の連携について、それぞれの特徴を解説します。
最終更新日：2021-09-27
こんにちは！ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。
この記事では、SQL Server でOffice 365 データを使うというシナリオにフォーカスして実現方法やメリット＆デメリットを解説します。
1. ODBC Driver からCACHE クエリでOffice 365 のデータをSQL Server に同期
一番簡単な方法として、CData ODBC Driver for Office365 でCACHE クエリを実行する方法があります。CData ODBC ドライバはCACHE をサポートしており、メタデータのみのキャッシュから明示的にデータを含むCACHE を発行可能です。
詳細はこちら： Office 365 のデータをPowerShell script でSQL Server にレプリケートする方法
ODBC Driver for Office365 のDSN 設定でCACHE 設定を行います。以下のようにCACHE SELECT というSQL を発行することで、選択したテーブルのデータをコピーできます。
CACHE SELECT * FROM テーブル名
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設定の簡単さ：★★
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環境の簡単さ：★★★
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ライセンスコスト：★★★
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リアルタイム性：★
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連携はOffice 365 → SQL Server の片方向のみ
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柔軟性：★★
簡単な.NET デスクトップアプリでCACHE クエリを定期的に発行することもできますa。PowerShell ですとWindows マシンからアプリのデプロイなどをしなくても使えますし、定期実行ができるのでお手軽です。
必要なCData 製品のライセンスはODBC Driver 1本のみなので、低価格でOffice 365 → SQL Server の実装が可能です。とはいえバッチ連携ですので、リアルタイムなOffice 365 データを扱えない点は少し残念です。またSQL やPowerShell スクリプトを書いたり、バッチ処理を行うアプリを作成する必要があります。
2. SQL Gateway でSQL Server のリンクサーバーとしてOffice 365 のデータにアクセス
SQL Server には、リンクサーバーという他のDB をSQL Server から呼び出せる統合機能があります。CData ODBC Driver for Office365 に付属しているSQL Gateway を使えば、Office 365 のデータをSQL Server のリンクサーバーとして扱うことができます。Office 365 のデータがSQL Server 保存されるわけではありませんが、SQL Server のインターフェースでOffice 365 のデータをSQL を使って呼び出すことができます。
設定方法はこちら：Office 365 データにSQL Server のリンクサーバーとして接続
通常のODBC Driver for Office365 のDSN 設定の後にSQL Gateway を立ち上げ、Office 365 DSN をSQL Server のサービスとして設定します。SQL Server Management Studio でこのサービスをリンクサーバーとして登録すると、SQL クエリでOffice 365 データをリンクサーバー経由で使用することができます。 複数の.NET クライアントアプリからのOffice 365 のデータ参照や、SQL Server データとのJOIN などに最適です。
SELECT * from リンクサーバー名.CData Office 365 Source Sys（ODBC DSN 名）.Office 365.テーブル名
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設定の簡単さ：★
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環境の簡単さ：★
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ライセンスコスト：★★
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リアルタイム性：★★★
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連携はOffice 365 → SQL Server および、SQL Server → Office 365 の双方向が可能
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柔軟性：★★
SQL Server のリンクサーバーに慣れ親しんだ方には一番使いやすい利用方法です。常に最新のOffice 365 データをリアルタイムにクエリできる点も優れています。SQL Server 側からSQL で双方向連携（書き込みを含む）できる点が大変便利です。
手間としてはSQL Gateway をホスティングして稼働させなければならない点があります。またSQL Gateway は、ODBC Driver for Office365 のサーバーライセンスに同梱されています。
そして、SQL Server のリンクサーバーを使えば、SQL Server → Office 365 の方向の連携も可能になります。SQL Server 側のストアドプロシージャでOffice 365 へのSQL Server データの書き込みができます。
3. SSIS でkintone データをSQL Server にインポート
SQL Server ユーザーの中には、データ統合・ワークフローにSSIS（SQL Server Integration Services）を使っている方も多いのではないでしょうか。CData では、SSIS 向けにOffice 365 への連携が可能なSSIS Components for Office365 を提供しています。
技術記事： SSIS を使ってOffice 365 のデータをSQL Server にインポート
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設定の簡単さ：★★
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環境の簡単さ：★★
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ライセンスコスト：★★
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リアルタイム性：★★
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連携はOffice 365 → SQL Server および、SQL Server → Office 365 の双方向が可能
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柔軟性：★★★
SSIS ユーザーであれば、Office 365 Components さえあれば、簡単にSQL Server へのインポートフローを組むことができます。コンポーネントもドライバーと同程度の価格でありリーズナブルです。
SSIS 以外でもすでにETL / EAI ツールをお持ちであれば、CData Drivers をETL / EAI ツールで使うだけで簡単にデータ連携が可能です。
4. CData Sync でOffice 365 のデータをSQL Server に反復同期
最後はCData Sync というSaaS データをRDB に同期する専用のアプリケーションを使う方法です。CData Sync はサーバーアプリケーションになっており、ブラウザコンソールからノーコードで3ステップで同期ジョブが設定できます。
定期実行や細かいレプリケーションの項目設定までをGUI 操作だけで実行可能です。
設定方法はこちら：SQL Server にOffice 365 のデータを連携・統合する方法
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設定の簡単さ：★★★
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環境の簡単さ：★★
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ライセンスコスト：★
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リアルタイム性：★
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連携はOffice 365 → SQL Server の片方向のみ
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柔軟性：★★★
DB への同期専用のノーコードツールであり、使いやすさや拡張性は高いです。サーバーツールですので、価格は#2 と同程度になります。
無償トライアルでOffice 365 をSQL Server に連携
Office 365 → SQL Server の連携の4つの実装方法を紹介しました。利用の規模や技術的な制約によっていろいろな方法があります。ぜひ、自分のケースに合った連携方法を選んでください。 記事で紹介した4つの方法の実行に必要な製品は以下になります。どの製品も30日間の無償トライアルが利用できますので、ぜひお試しください。
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