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詳細はこちら →Blazor でOffice 365 のデータにリアルタイムで連携するアプリを構築
ASP.NET Core Blazor C# でOffice 365 にSQL でクエリ。
最終更新日:2021-11-03
この記事で実現できるOffice 365 連携のシナリオ
こんにちは!リードエンジニアの杉本です。
Blazor は、.NET を使って対話型のクライアント側Web UI を構築するためのフレームワークです。JavaScript の代わりにC# を使って、UI を作れるところが魅力です。また、既存の.NET ライブラリや.NET エコシステムを使うことができる利点があります。
CData ADO.NET Provider for Office365 は、LINQ やEntity Framework などの標準のADO.NET インターフェースを使ってOffice 365 を操作可能にします。Blazor が.NET Core 対応をしているため、Server Side Blazor からADO.NET Provider を使うことができます。この記事では、Server Side Blazor からOffice 365 に接続して直接SQL クエリを実行する方法を説明します。

CData ADO.NET Provider for Office365 のインストール
CData ADO.NET Provider は、通常であればRDB に接続するフレームワークである ADO.NET DataAdapter やLinqToSQL(もしくはDapper などのORM を挟んでもいいです)であり、Office 365 のデータへもRDB と同感覚でアクセスが可能になります。
CData のWebsite からProvider をダウンロードして、マシンにインストールします。NuGet からインストールすることも可能です。Office 365 ADO.NET Data Provider で検索してください。

Blazor でOffice 365 にデータ連携するアプリを構築
Blazor にADO.NET Provider for Office365 を接続
- Visual Studio を立ち上げて、Blazor アプリのプロジェクトを作成します。
- ソリューションエクスプローラーで「依存関係」から右クリックで「プロジェクト参照の追加」をクリック。
- 参照マネージャーが開くので、「参照」ボタンをクリックして、先ほどインストールしたADO.NET Provider の.dll を選択します。「C:\Program Files\CData\CData ADO.NET Provider for Office365 2019J\lib etstandard2.0」内のSystem.Data.CData.Office365.dll」を参照に選びます。


Blazor でOffice 365 のデータをSELECT
サンプルプロジェクトの「Page」→「Index.razor」を開きます。
以下のコードを書きます。使っているクエリはおなじみの標準SQL です。Office 365 固有のAPI を書かなくてもRDB と同感覚でSQL が書けるところがADO.NET Prover for Office365 の強味です。
@page "/" @using System.Data; @using System.Data.CData.Office365; <h1>Hello, world!</h1> Welcome to your Data app. <div class="row"> <div class="col-12"> @using (Office365Connection connection = new Office365Connection( "OAuthClientId=MyApplicationId;OAuthClientSecret=MyAppKey;OAuthCallbackURL=http://localhost:33333;")) { var sql = "SELECT Name, Size FROM Files ORDER BY Size"; var results = new DataTable(); Office365DataAdapter dataAdapter = new Office365DataAdapter(sql, connection); dataAdapter.Fill(results); <table class="table table-bordered"> <thead class="thead-light"> <tr> @foreach (DataColumn item in results.Rows[0].Table.Columns) { <th scope="col">@item.ColumnName</th> } </tr> </thead> <tbody> @foreach (DataRow row in results.Rows) { <tr> @foreach (var column in row.ItemArray) { <td>@column.ToString()</td> } </tr> } </tbody> </table> } </div> </div>
Office 365 はOAuth 認証標準を利用しています。OAuth を使って認証するには、アプリケーションを作成してOAuthClientId、OAuthClientSecret、およびCallbackURL 接続プロパティを取得しなければなりません。認証方法については、ヘルプドキュメントの「OAuth 認証の使用」を参照してください。
プロジェクトをリビルドして実行します。このようにOffice 365 からデータを直接取得し、HTML テーブル形式にレンダリングしています。

もちろんSaaS データソースへの接続の場合には、RDB 向けのドライバーと違い最終的にはHTTP リクエストが行われるので、サーバーサイド Blazor としてサーバーサイドから実行されるのか、クライアントサイド Blazor として、実行中のブラウザからHTTPリクエストが行われるのかの違いはあります。そのあたりはネットワークやプロキシの設定として注意が必要でしょう。設定はコード内の接続プロパティで可能です。