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詳細はこちら →Act-On のデータをSQL Server に連携して利用する4つの方法を比較
ODBC Driver、SQL Gateway、SSIS Components、Sync を通したSQL Server とAct-On の連携について、それぞれの特徴を解説します。
最終更新日:2021-09-27
こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。
この記事では、SQL Server でAct-On データを使うというシナリオにフォーカスして実現方法やメリット&デメリットを解説します。
1. ODBC Driver からCACHE クエリでAct-On のデータをSQL Server に同期
一番簡単な方法として、CData ODBC Driver for ActOn でCACHE クエリを実行する方法があります。CData ODBC ドライバはCACHE をサポートしており、メタデータのみのキャッシュから明示的にデータを含むCACHE を発行可能です。
詳細はこちら: Act-On のデータをPowerShell script でSQL Server にレプリケートする方法
ODBC Driver for ActOn のDSN 設定でCACHE 設定を行います。以下のようにCACHE SELECT というSQL を発行することで、選択したテーブルのデータをコピーできます。
CACHE SELECT * FROM テーブル名
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設定の簡単さ:★★
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環境の簡単さ:★★★
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ライセンスコスト:★★★
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リアルタイム性:★
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連携はAct-On → SQL Server の片方向のみ
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柔軟性:★★
簡単な.NET デスクトップアプリでCACHE クエリを定期的に発行することもできますa。PowerShell ですとWindows マシンからアプリのデプロイなどをしなくても使えますし、定期実行ができるのでお手軽です。
必要なCData 製品のライセンスはODBC Driver 1本のみなので、低価格でAct-On → SQL Server の実装が可能です。とはいえバッチ連携ですので、リアルタイムなAct-On データを扱えない点は少し残念です。またSQL やPowerShell スクリプトを書いたり、バッチ処理を行うアプリを作成する必要があります。
2. SQL Gateway でSQL Server のリンクサーバーとしてAct-On のデータにアクセス
SQL Server には、リンクサーバーという他のDB をSQL Server から呼び出せる統合機能があります。CData ODBC Driver for ActOn に付属しているSQL Gateway を使えば、Act-On のデータをSQL Server のリンクサーバーとして扱うことができます。Act-On のデータがSQL Server 保存されるわけではありませんが、SQL Server のインターフェースでAct-On のデータをSQL を使って呼び出すことができます。
設定方法はこちら:Act-On データにSQL Server のリンクサーバーとして接続
通常のODBC Driver for ActOn のDSN 設定の後にSQL Gateway を立ち上げ、Act-On DSN をSQL Server のサービスとして設定します。SQL Server Management Studio でこのサービスをリンクサーバーとして登録すると、SQL クエリでAct-On データをリンクサーバー経由で使用することができます。 複数の.NET クライアントアプリからのAct-On のデータ参照や、SQL Server データとのJOIN などに最適です。
SELECT * from リンクサーバー名.CData Act-On Source Sys(ODBC DSN 名).Act-On.テーブル名
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設定の簡単さ:★
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環境の簡単さ:★
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ライセンスコスト:★★
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リアルタイム性:★★★
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連携はAct-On → SQL Server および、SQL Server → Act-On の双方向が可能
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柔軟性:★★
SQL Server のリンクサーバーに慣れ親しんだ方には一番使いやすい利用方法です。常に最新のAct-On データをリアルタイムにクエリできる点も優れています。SQL Server 側からSQL で双方向連携(書き込みを含む)できる点が大変便利です。
手間としてはSQL Gateway をホスティングして稼働させなければならない点があります。またSQL Gateway は、ODBC Driver for ActOn のサーバーライセンスに同梱されています。
そして、SQL Server のリンクサーバーを使えば、SQL Server → Act-On の方向の連携も可能になります。SQL Server 側のストアドプロシージャでAct-On へのSQL Server データの書き込みができます。
3. SSIS でkintone データをSQL Server にインポート
SQL Server ユーザーの中には、データ統合・ワークフローにSSIS(SQL Server Integration Services)を使っている方も多いのではないでしょうか。CData では、SSIS 向けにAct-On への連携が可能なSSIS Components for ActOn を提供しています。
技術記事: SSIS を使ってAct-On のデータをSQL Server にインポート
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設定の簡単さ:★★
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環境の簡単さ:★★
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ライセンスコスト:★★
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リアルタイム性:★★
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連携はAct-On → SQL Server および、SQL Server → Act-On の双方向が可能
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柔軟性:★★★
SSIS ユーザーであれば、Act-On Components さえあれば、簡単にSQL Server へのインポートフローを組むことができます。コンポーネントもドライバーと同程度の価格でありリーズナブルです。
SSIS 以外でもすでにETL / EAI ツールをお持ちであれば、CData Drivers をETL / EAI ツールで使うだけで簡単にデータ連携が可能です。
4. CData Sync でAct-On のデータをSQL Server に反復同期
最後はCData Sync というSaaS データをRDB に同期する専用のアプリケーションを使う方法です。CData Sync はサーバーアプリケーションになっており、ブラウザコンソールからノーコードで3ステップで同期ジョブが設定できます。
定期実行や細かいレプリケーションの項目設定までをGUI 操作だけで実行可能です。
設定方法はこちら:SQL Server にAct-On のデータを連携・統合する方法
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設定の簡単さ:★★★
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環境の簡単さ:★★
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ライセンスコスト:★
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リアルタイム性:★
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連携はAct-On → SQL Server の片方向のみ
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柔軟性:★★★
DB への同期専用のノーコードツールであり、使いやすさや拡張性は高いです。サーバーツールですので、価格は#2 と同程度になります。
無償トライアルでAct-On をSQL Server に連携
Act-On → SQL Server の連携の4つの実装方法を紹介しました。利用の規模や技術的な制約によっていろいろな方法があります。ぜひ、自分のケースに合った連携方法を選んでください。 記事で紹介した4つの方法の実行に必要な製品は以下になります。どの製品も30日間の無償トライアルが利用できますので、ぜひお試しください。