MotionBoard からAdobe Analytics のデータに連携してダッシュボードを作成

国産BI のMotionBoard からCData Connect Cloud を使ってAdobe Analytics のデータにリアルタイム連携するレポートを作成。

桑島義行
テクニカルディレクター

最終更新日:2024-01-12

この記事で実現できるAdobe Analytics 連携のシナリオ

こんにちは!テクニカルディレクターの桑島です。

MotionBoard は、ウイングアーク1st 社が提供する人気のBI ダッシュボードツールです。この記事ではMotionBoard で、Adobe Analytics のデータをCData Connect を通じてシームレスに統合利用する方法を説明します。

CData Connect Cloud は、SaaS 型のデータ仮想化プラットフォームです。Salesforce、Dynamics、Zoho CRM、NetSuite、Marketo、kintone など150以上の多様なSaaS にBI ツール、アナリティクス、iPaaS、ノーコード開発プラットフォームからアクセスするための仮想エンドポイントを提供します。連携方法が異なるSaaS をSQL Server 、SQL Server、OData の3種類のインターフェースに仮想化することで、データ連携をシンプルに実現します。

この記事では、Adobe Analytics のデータを仮想SQL Server エンドポイントして利用してMotionBoard からデータを取得、可視化します。

CData Connect Cloud とは?

CData Connect Cloud は、以下のような特徴を持ったクラウド型のリアルタイムデータ連携製品です。

  • SaaS やクラウドデータベースを中心とする150種類以上のデータソース
  • BI、アナリティクス、ETL、ローコードツールなど30種類以上のツールやアプリケーションから利用可能
  • リアルタイムのデータ接続に対応。データの複製を作る必要はありません
  • ノーコードでシンプルな設定

詳しくは、こちらの製品資料をご確認ください。

Connect Cloud アカウントの取得

以下のステップを実行するには、CData Connect Cloud のアカウントが必要になります。こちらから製品の詳しい情報とアカウント作成、30日間無償トライアルのご利用を開始できますので、ぜひご利用ください。


Connect Cloud からAdobe Analytics に接続する

CData Connect Cloud では、直感的なクリック操作ベースのインターフェースを使ってデータソースに接続できます。
  1. Connect Cloud にログインし、 Add Connection をクリックします。
  2. コネクションの作成
  3. Add Connection パネルから「Adobe Analytics」を選択します。
  4. データソースの選択
  5. 必要な認証プロパティを入力し、Adobe Analytics に接続します。

    Adobe Analytics への接続

    Adobe Analytics に接続するには、GlobalCompanyId およびRSID を識別する必要があります。デフォルトで、ドライバーは会社とレポートスイートの識別を自動で試みますが、これらの値を明示的に指定することもできます。方法はヘルプドキュメントの「Adobe Analytics への接続」セクションを参照してください。

    Adobe Analytics への認証

    Adobe Analytics はOAuth 認証標準を利用しています。 OAuth またはサービスアカウントで認証できます。

    ユーザーアカウント(OAuth)

    すべてのユーザーアカウントフローでAuthSchemeOAuth に設定する必要があります。OAuth 経由のAdobe 認証では、2週間ごとにリフレッシュトークンを更新する必要があります。詳しい認証方法については、ヘルプドキュメントの「Adobe Analytics への認証」セクションを参照してください。

    サービスアカウント

    サービスアカウントにはサイレント認証があり、ブラウザでのユーザー認証は必要ありません。このフローでは、アプリケーションを作成する必要があります。アプリケーションの作成および認可については、ドキュメントの「カスタムOAuth アプリの作成」を参照してください。これでサービスアカウントにアクセス権があるAdobe Analytics データに接続できます。

    サービスアカウントを使用したServer-to-Server OAuthで認証するには、AuthSchemeOAuthClient に設定します。接続するには次のプロパティを設定します。

    • InitiateOAuthGETANDREFRESH に設定。
    • OAuthClientId:アプリケーション設定のクライアントId に設定。
    • OAuthClientSecret:アプリケーション設定のクライアントシークレットに設定。

    接続すると、本製品 はサービスアカウントでのOAuth フローを完了します。

    1. クライアントクレデンシャルOAuth フローで指定されたOAuthClientId およびOAuthClientSecret を使用して、アクセストークンを取得します。
    2. OAuthSettingsLocation にOAuth 値を保存し、接続間で永続化されるようにします。
    3. トークンが期限切れになった際に、新しいアクセストークンを要求します。

    コネクションの設定
  6. Create & Test をクリックします。

パーソナルアクセストークンの追加

MotionBoard への接続には、パスワードの代わりとしてパーソナルアクセストークンを利用します。セキュアなアクセス管理を実現するには、サービスごとに個別のPAT を作成するのがベストプラクティスです。

  1. Connect Cloud アプリの右上にある歯車アイコンをクリックします。
  2. Settings ページで「Access Tokens」タブに移動し、 Create PAT をクリックします。
  3. PAT の名前を入力して Create をクリックします。
  4. 新しいPAT を作成
  5. パーソナルアクセストークンは作成時にしか表示されないため、コピーして安全に保存してください。

MotionBoard からAdobe Analytics のデータに接続してダッシュボードを作成

MotionBoardの「システム設定 → 接続/認証 → 外部接続」から新しい外部接続を作成します。接続先タイプはSQL Server を選択します。

  • 外部接続名:任意(例:CDataConnect)
  • 接続先タイプ:SQL Server
  • 中継サービス:使用しない

外部接続の基本情報タブにて以下内容をセットします。

  • 外部接続名:任意(例:CDataConnect)
  • 接続先タイプ:SQL Server
  • 接続先タイプ:SQL Server 4.0(JDBC)
  • 中継サービス:使用しない
  • サーバー名:tds.cdata.com
  • ポート : 14333
  • データベース名 : 先ほどConnect Cloud で作成した接続先データソース名(例:Adobe Analytics1)
  • ユーザー名 : Connect Cloud のユーザー名(メールアドレス)
  • パスワード : パーソナルアクセストークン
基本情報エリアの最下部に「接続確認」ボタンをクリックして外部接続の確認が取れることを確認します。

「データソース」タブを開き、Adobe Analytics 内のテーブルが一覧に表示されることを確認できます。ここまで確認できたら「保存」ボタンで外部接続定義を保存して閉じます。

「ボード新規作成」から新しいボードを作成します。

アイテムウィザードのDS1の接続先に上記の外部接続定義で作成した接続(本例では Cdata Connect)を選択します。次に、左側のデータベースにAdobe Analytics のテーブルリストが表示されますので、使用するテーブルを選択します。右側にDealsテーブル内のデータがプレビューされます。

ウィザードを次に進み、作成するアイテムにチャートを選択して、「次へ」をクリックします。データソース エディタが起動します。左側の項目一覧から可視化したい項目を行項目・列項目・集計項目にセットします。もうRDB やCSV などのデータソースを扱う場合と同じ操作でビジュアライズを作成できます。あとは、おすすめチャートから適切なチャート種類を選択します。

まとめ

このように、CData Connect Cloud を経由することで、API 側の複雑な仕様を意識せずにMotionBoard でデータを可視化できます。他にも多くのデータソースに対応するCData Connect Cloud の詳細をこちらからご確認ください。

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