クラウドRPA BizteX Connect でAlloyDB のデータにアクセス

CData Connect Server を使ってAlloyDB のデータのOData API エンドポイントを作成し、BizteX Connect からAlloyDB のデータにアクセスする方法。

杉本和也
リードエンジニア

最終更新日:2021-12-23

こんにちは!リードエンジニアの杉本です。

BizteX Connect は BizteX 社が提供する国産iPaaS です。ノーコードでkintone やChatwork などさまざまなクラウドサービスと連携したフローを作成し、業務の自動化・効率化を実現することができます。この記事では、CData Connect Server を経由して BizteX Connect からAlloyDB のデータを取得し活用する方法を説明します。

CData Connect Server は、AlloyDB のデータのクラウド to クラウドの仮想OData インターフェースを提供し、BizteX Connect からリアルタイムにAlloyDB のデータへ連携することができます。
BizteX Connect からAlloyDB にデータ連携。

AlloyDB の仮想OData API エンドポイントを作成

まずCData Connect Server でデータソースへの接続およびOData API エンドポイント作成を行います。

  1. CData Connect Server にログインして、Databases をクリックします。 データベースを追加
  2. 利用できるデータソースアイコンから"AlloyDB" を選択します。
  3. AlloyDB に接続するために必要なプロパティを入力します。

    AlloyDB 接続プロパティの取得・設定方法

    AlloyDB に接続するには、次の接続プロパティが必要です。

    • Server:AlloyDB データベースをホスティングしているサーバーのホスト名またはIP アドレス。
    • Port(オプション):AlloyDB データベースをホスティングしているサーバーのポート。このプロパティはデフォルトで5432に設定されます。
    • User:AlloyDB サーバーに認証する際に使われるユーザー。
    • Password:AlloyDB サーバーに認証する際に使われるパスワード。
    • Database(オプション):AlloyDB サーバーに接続する場合のデータベース。設定されていない場合は、ユーザーのデフォルトデータベースが使用されます。

    AlloyDB への認証

    標準認証

    標準認証(事前に提供されたユーザーとパスワードの組み合わせを使用)は、デフォルトの認証形式です。

    標準認証で接続する場合は、これ以上のアクションは必要ありません。

    pg_hba.conf 認証スキーム

    CData 製品がサポートしている他の認証方法では、AlloyDB サーバー上のpg_hba.conf ファイルで有効化する必要があります。

    AlloyDB サーバーでの認証の設定については、こちらを参照してください。

    MD5

    pg_hba.conf ファイルのauth-methodmd5 に設定すると、MD5 パスワード検証を使用して認証できます。

    SASL

    CData 製品は、SASL(特にSCRAM-SHA-256)でパスワードを検証することで認証できます。

    この認証方法を使用するには、pg_hba.conf ファイルのauth-methodscram-sha-256 に設定します。

    Kerberos

    Kerberos 認証は、CData 製品が接続を試行している際にAlloyDB サーバーで開始されます。この認証方法を有効化するには、AlloyDB サーバーでKerberos を設定します。AlloyDB サーバーでのKerberos 認証の設定を完了したら、CData 製品からKerberos 認証を行う方法については、ヘルプドキュメントの「Kerberos の使用」セクションを参照してください。 接続を設定

  4. Test Database をクリックします。
  5. Permission -> Add をクリックして、新しいユーザーを追加し、適切な権限を指定します。
  6. API タブをクリックして OData API エンドポイントが生成されていることを確認します。

プロジェクト・シナリオの作成

CData Connect Server 側の準備が完了したら、早速BizteX Connect 側でプロジェクト・シナリオの作成を開始します。

  1. まずはプロジェクトとシナリオ(フロー)を作成します。シナリオ(フロー)はプロジェクト単位でまとめて管理できるようです。
  2. 「新規プロジェクト作成」をクリック
  3. 任意の名称でプロジェクトを作成します。
  4. その後「+新規シナリオ作成」をクリックして、AlloyDB のデータ連携シナリオの作成を進めていきます。

起動イベントの設定

シナリオの作成で一番最初に設定することが、起動イベントの構成です。BizteX Connect ではさまざまな起動イベントが存在しますが、今回は検証用途として「手動」実行にしてみました。

  1. 「アプリ選択」の一覧から「一般」を選択し
  2. 「ボタンを押して実行」を選択します。
  3. それぞれのイベントでは出力データが変数として格納されます。内容を確認して「完了して次へ」をクリックしましょう。

HTTP コネクタの構成

今回のシナリオでは、AlloyDB のデータを取得して BizteX Connect で扱えるようにします。

  1. CData Connect Server へのアクセスには「HTTPコネクタ」が利用できるので、アプリの一覧から選択します。
  2. アクションは「HTTPリクエスト」を指定します。
  3. 続いて、データを取得するためのAPI リクエストを指定します。今回はデータを取得するのでGET リクエストです。対象のURL はCData Connect Server のAPI ドキュメントから取得してきて指定しましょう。
  4. 基本設定が完了したら、オプションを指定します。ここで最低限必要になるオプションはCData Connect Server への認証情報の指定です。以下のようなJSON 形式でx-cdata-authtoken のプロパティにCData Connect Server で構成したユーザーのトークンを指定すれば接続が行えます。
  5. すべての設定が完了したら出力結果を確認してみましょう。以下のようにBody の中の「value」オブジェクトの中に配列形式でデータが格納されていることが確認できます。正常にBizteX Connect からAlloyDB のデータが取得できていますね。
  6. あとはBizteX Connect の各種機能を活用して、さまざまなサービスとの連携を実現できます。

このように、CData Connect Server を経由することで、API 側の複雑な仕様を意識せずにAlloyDB と連携をしたシナリオをBizteX Connect で作成できます。他にも多くのデータソースに対応するCData Connect Server の詳細をこちらからご覧ください。

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