Azure Active Directory のデータをPowerShell でMySQL にレプリケーションする方法

PowerShell のシンプルなスクリプトで、Azure Active Directory のデータ をMySQL データベースにレプリケーション(複製)する方法を紹介します。

古川えりか
コンテンツスペシャリスト

最終更新日:2023-09-26

この記事で実現できるAzure Active Directory 連携のシナリオ

こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。

CData Cmdlets for AzureAD を使えば、PowerShell からAzure Active Directory のデータ データにリアルタイムで連携できます。データ同期などのタスクの連携にぴったりの製品です。 本記事では、PowerShell からCData Cmdlets for AzureAD およびCData Cmdlets for MySQL を使って、同期スクリプトを作成して実行します。

まずは、PowerShell でAzure Active Directory への接続を行います。レプリケーションは4つのステップがあります。

Azure Active Directory はOAuth 認証を使用します。OAuth で認証するには、OAuthClientIdOAuthClientSecret、およびCallbackURL 接続プロパティを取得するアプリを作成する必要があります。認証手順は、ヘルプドキュメントのOAuth セクションを参照してください。

Azure Active Directory のデータの取得

  1. モジュールのインストール:

    Install-Module AzureADCmdlets
  2. Azure Active Directory への接続:

    $azuread = Connect-AzureAD -OAuthClientId $OAuthClientId -OAuthClientSecret $OAuthClientSecret -CallbackURL $CallbackURL
  3. 取得ターゲットのリソースの取得:

    $data = Select-AzureAD -Connection $azuread -Table "Domains"

    Invoke-AzureAD cmdlet を使って、SQL-92 クエリを使用することもできます:

    $data = Invoke-AzureAD -Connection $azuread -Query 'SELECT * FROM Domains WHERE isVerified = @isVerified' -Params @{'@isVerified'='TRUE'}
  4. 戻り値からカラム名のリストを保存します。

    $columns = ($data | Get-Member -MemberType NoteProperty | Select-Object -Property Name).Name

Azure Active Directory のデータをMySQL データベースにレプリケーション

カラム名を指定できるようにして、データをMySQL データベースにレプリケーションします。

  1. モジュールのインストール:

    Install-Module MySQLCmdlets
  2. MySQL DB に、MySQL Server 名、ユーザー、パスワード、レプリケーション先のデータベース名を指定して、接続します:

    $mysql = Connect-MySQL -User $User -Password $Password -Database $Database -Server $Server -Port $Port
  3. Azure Active Directory、保存された値、そしてAdd-MySQL Cmdlet を使って、MySQL にデータを1レコードずつ挿入します。この例では、MySQL 側のテーブルは、Azure Active Directory のリソース(Domains)と同じテーブル名を持っている必要があります。

    $data | % { $row = $_ $values = @() $columns | % { $col = $_ $values += $row.$($col) } Add-MySQL -Connection $mysql -Table "Domains" -Columns $columns -Values $values }

次回以降のレプリケーションをシンプルに実現

  • 一度PowerShell でAzure Active Directory とMySQL に接続したら、次からは1行のコマンドでレプリケーションを実施できます:

    Select-AzureAD -Connection $azuread -Table "Domains" | % { $row = $_ $values = @() $columns | % { $col = $_ $values += $row.$($col) } Add-MySQL -Connection $mysql -Table "Domains" -Columns $columns -Values $values }
  • 別のPowerShell モジュールで、Azure Active Directory を別のデータベースに複製する場合、Select-AzureAD cmdlet のデータから、カラム、接続およびテーブルを除外しておきましょう。これらのデータはデータ移動のときだけ必要となるためです。

    $columns = ($data | Get-Member -MemberType NoteProperty | Select-Object -Property Name).Name | ? {$_ -NotIn @('Columns','Connection','Table')}

おわりに

これで、Azure Active Directory のデータをMySQL に複製できました。分析、BI などでAzure Active Directory のデータをMySQL から使うことができるようになります。

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