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詳細はこちら →WordPress のデータをPowerShell でMySQL にレプリケーションする方法
PowerShell のシンプルなスクリプトで、WordPress のデータ をMySQL データベースにレプリケーション(複製)する方法を紹介します。
最終更新日:2023-09-26
この記事で実現できるWordPress 連携のシナリオ
こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。
CData Cmdlets for WordPress を使えば、PowerShell からWordPress のデータ データにリアルタイムで連携できます。データ同期などのタスクの連携にぴったりの製品です。 本記事では、PowerShell からCData Cmdlets for WordPress およびCData Cmdlets for MySQL を使って、同期スクリプトを作成して実行します。
まずは、PowerShell でWordPress への接続を行います。レプリケーションは4つのステップがあります。
WordPress 接続プロパティの取得・設定方法
現時点では、CData JDBC Driver for WordPress はセルフホスト型のWordPress インスタンスへの接続のみをサポートしています。データに接続するには、Url を自身のwordpress サイトに指定し、次に以下に説明するように認証を行います。URL を完全な形式で記入します。例えば、あなたのサイトが'http://localhost/wp/wordpress' でホストされている場合、URL は'http://localhost' ではなく、'http://localhost/wp/wordpress' となるべきです。 URL を完全な形式で入力しないと、'site not found' というエラーが発生します。
WordPress は2種類の認証をサポートします。
- Basic 認証は、テスト環境での使用が推奨されます。
- OAuth 2.0 認証は、デスクトップアプリケーション、Web アプリケーション、またはヘッドレスマシンからのブラウザベースのアクセスをサポートします。
Basic 認証
Basic 認証を使用するようにWordPress を設定する前に:
- WordPress ログインに管理者権限があることを確認してください。
- ローカルホストで実行されているWordPress のバージョンを確認します。(WordPress 4.7 以降はネイティブでWordPress REST API サポートしていますが、それより前のバージョンでは、REST API へのアクセスを安全に行うには、Basic 認証プラグインの使用が必要です。)
- WordPress ホストにログインします。
- 4.7より前のバージョンのWordPress を実行している場合は、REST API プラグインをインストールしてください。
- Basic Authentication プラグインをインストールします。
- カスタムタクソノミーを作成するには、Simple Taxonomy Refreshed をインストールします。プラグインを手動でインストールしたい場合は、圧縮されたフォルダをwp-content\plugins フォルダに展開してからWordPress 管理者インターフェース経由でプラグインを有効にします。
- 次の接続プロパティを設定します。
- AuthScheme:Basic。
- Url:WordPress URL。
- User:ユーザーネーム。
- Password:パスワード。
WordPress のデータの取得
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モジュールのインストール:
Install-Module WordPressCmdlets
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WordPress への接続:
$wordpress = Connect-WordPress -Url $Url
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取得ターゲットのリソースの取得:
$data = Select-WordPress -Connection $wordpress -Table "Categories"
Invoke-WordPress cmdlet を使って、SQL-92 クエリを使用することもできます:
$data = Invoke-WordPress -Connection $wordpress -Query 'SELECT * FROM Categories WHERE Id = @Id' -Params @{'@Id'='1'}
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戻り値からカラム名のリストを保存します。
$columns = ($data | Get-Member -MemberType NoteProperty | Select-Object -Property Name).Name
WordPress のデータをMySQL データベースにレプリケーション
カラム名を指定できるようにして、データをMySQL データベースにレプリケーションします。
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モジュールのインストール:
Install-Module MySQLCmdlets
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MySQL DB に、MySQL Server 名、ユーザー、パスワード、レプリケーション先のデータベース名を指定して、接続します:
$mysql = Connect-MySQL -User $User -Password $Password -Database $Database -Server $Server -Port $Port
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WordPress、保存された値、そしてAdd-MySQL Cmdlet を使って、MySQL にデータを1レコードずつ挿入します。この例では、MySQL 側のテーブルは、WordPress のリソース(Categories)と同じテーブル名を持っている必要があります。
$data | % { $row = $_ $values = @() $columns | % { $col = $_ $values += $row.$($col) } Add-MySQL -Connection $mysql -Table "Categories" -Columns $columns -Values $values }
次回以降のレプリケーションをシンプルに実現
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一度PowerShell でWordPress とMySQL に接続したら、次からは1行のコマンドでレプリケーションを実施できます:
Select-WordPress -Connection $wordpress -Table "Categories" | % { $row = $_ $values = @() $columns | % { $col = $_ $values += $row.$($col) } Add-MySQL -Connection $mysql -Table "Categories" -Columns $columns -Values $values }
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別のPowerShell モジュールで、WordPress を別のデータベースに複製する場合、Select-WordPress cmdlet のデータから、カラム、接続およびテーブルを除外しておきましょう。これらのデータはデータ移動のときだけ必要となるためです。
$columns = ($data | Get-Member -MemberType NoteProperty | Select-Object -Property Name).Name | ? {$_ -NotIn @('Columns','Connection','Table')}
おわりに
これで、WordPress のデータをMySQL に複製できました。分析、BI などでWordPress のデータをMySQL から使うことができるようになります。