Qlik Sense Cloud のDynamics NAV からアプリを作成

CData Connect Server を使用してDynamics NAV のOData API を作成し、Qlik Sense Cloud のリアルタイムDynamics NAV のデータからアプリを構築します。

加藤龍彦
デジタルマーケティング

最終更新日:2022-10-22

こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。

Qlik Sense Cloud を使用すると、データのビジュアライゼーションを作成および共有して、新しい方法で情報を操作できます。CData Connect Server は、Dynamics NAV の仮想データベースを作成し、Dynamics NAV のOData API(Qlik Sense Cloud でネイティブに使用可能)を生成するために使用できます。Qlik Sense Cloud をCData Connect Server とペアリングすることで、すべてのSaaS およびビッグデータとNoSQL ソースへの接続が可能になります。データを移行したり統合したりする必要はありません。ほかのREST サービスと同様に、Qlik Sense Cloud からConnect Server に接続するだけで、Dynamics NAV のデータに瞬時にライブアクセスできます。

この記事では、二つの接続について説明します。

  1. Connect Server からDynamics NAV への接続。
  2. Qlik Sense Cloud からConnect Server に接続してモデルを作成し、シンプルなダッシュボードを構築。

Connect Server を構成してDynamics NAV に接続

Qlik Sense Cloud からDynamics NAV に接続するには、Connect Server インスタンスからDynamics NAV アクセスを設定する必要があります。これは、ユーザーの作成、Dynamics NAV への接続、OData エンドポイントの追加、(オプションとして)CORS の構成を意味します。

Connect Server ユーザーの追加

Qlik Sense Cloud からDynamics NAV に接続するCloub Hub のユーザーを作成します。

  1. [Users]->[ Add]とクリックします。
  2. ユーザーを構成します。 Creating a new user
  3. [Save Changes]をクリックして新しいユーザーの認証トークンをメモします。 Connect Server users

Connect Server からDynamics NAV に接続

CData Connect Server は、簡単なポイントアンドクリックインターフェースを使用してAPI を生成します。

  1. Connect Server を開き、「CONNECTIONS」をクリックします。 データベースを追加
  2. 「Available Data Sources」から「Dynamics NAV」を選択します。
  3. 必要な認証プロパティを入力し、Dynamics NAV に接続します。

    Dynamics NAV 接続プロパティの取得・設定方法

    Dynamics NAV に接続する前に、サーバーでOData サービスを有効にしておく必要があります。OData サービスを有効にすると、CData 製品はサーバーで発行されるあらゆるサービスにクエリできるようになります。Url を有効なDynamics NAV サーバー組織のルート(例:http://MyServer:7048)およびServerInstance(例:DynamicsNAV71)に設定します。 もしサーバーにService Default Company がない場合は、Company(例:'CRONUS Canada, Inc.')も設定する必要があります。 マルチテナントインストールでは、Tenant にテナントId(例:'Cronus1')を指定します。

    認証するには、User およびPassword プロパティを設定して、Dynamics NAV ログインクレデンシャルまたはWindows ユーザークレデンシャルを有効にします。 AuthScheme で適切な認証メソッドを選択します。

    Configuring a connection (Salesforce is shown).
  4. Test Database」をクリックします。
  5. [Permission]->[ Add]とクリックし、適切な権限を持つ新しいユーザー(または既存のユーザー)を追加します。(Reveal に必要なのは、SELECT のみです。)

Connect Server にDynamics NAV OData エンドポイントを追加

Dynamics NAV に接続したら、目的のテーブルのOData エンドポイントを作成します。

  1. [OData]->[Tables]->[Add Tables]とクリックします。
  2. Dynamics NAV のデータベースを選択します。
  3. 使用するテーブルを選択し、[Next]をクリックします。 Selecting a Table (Salesforce is shown)
  4. (オプション)リソースを編集して特定のフィールドなどを選択します。
  5. 設定を保存します。

(オプション)Cross-Origin Resource Sharing (CORS) を構成

Ajax などのアプリケーションから複数のドメインにアクセスして接続すると、クロスサイトスクリプティングの制限に違反する恐れがあります。その場合には、[OData]->[Settings]でCORS 設定を構成します。

  • Enable cross-origin resource sharing (CORS):ON
  • Allow all domains without '*':ON
  • Access-Control-Allow-Methods:GET, PUT, POST, OPTIONS
  • Access-Control-Allow-Headers:Authorization

設定への変更を保存します。

Configuring CORS settings

Dynamics NAV のデータからQlik Sense アプリケーションを作成

Dynamics NAV への接続と構成されたOData エンドポイントがあれば、Dynamics NAV のデータを追加してQlik Sense でビジュアライズ、分析、レポートなどを行うことができます。

新しいアプリケーションの作成とデータのアップロード

  1. Qlik Sense インスタンスにログインし、ボタンをクリックして新しいアプリケーション新しいアプリケーションを作成します。 Creating a new app
  2. 新しいアプリケーションに名前を付けて構成し、「Create」をクリックします。
  3. ワークスペース内で、新しいアプリケーションをクリックして開きます。
  4. クリックして、ファイルやその他のソースからデータを追加します。 Selecting a connector
  5. REST コネクタを選択し、構成プロパティを設定します。次の箇所以外では、ほとんどの箇所でデフォルト値を使用します。
    • URL:これをDynamics NAV テーブルのAPI エンドポイントに設定します。@CSV URL パラメーターを使用することで、CSV レスポンスを確実に取得できます。(例: https://www.cdatacloud.net/api.rsc/DynamicsNAV_Customer?@CSV
    • Authentication Schema:「BASIC」に設定します。
    • User Name:上記で構成したユーザー名に設定します。
    • Password:上記のユーザー用の認証トークンに設定します。
  6. 「Create」をクリックしてDynamics NAV のデータのConnect Server をクエリします。
  7. 「CSV has header」をチェックし、「Tables」で「CSV_source」を選択します。
  8. カラムを選択し、「Add data」をクリックします。 Adding data to the app (NetSuite is shown.)

洞察の生成またはアプリのカスタマイズ

データがQlik Sense にロードされたので、洞察を引き出すことができます。「Generate insights」をクリックすると、Qlik がデータを分析します。もしくは、Dynamics NAV のデータを使用してカスタムのビジュアライゼーション、レポート、ダッシュボードを作成できます。

Generating insights on live data (NetSuite is shown.)

詳細と無料トライアル

これで、リアルタイムDynamics NAV のデータから簡単で強力なダッシュボードが作成されました。Dynamics NAV(および250 以外のデータソース)のOData フィードを作成する方法の詳細については、Connect Server ページにアクセスしてください。無料トライアルにサインアップして、Qlik Sense Cloud でリアルタイムDynamics NAV のデータの操作を開始します。

トライアル・お問い合わせ

30日間無償トライアルで、CData のリアルタイムデータ連携をフルにお試しいただけます。記事や製品についてのご質問があればお気軽にお問い合わせください。