SAS JMP でのCData ODBC Driver for HubDB の使用

CData ODBC ドライバを使用して、HubDB をSAS JMP で使用可能な統計分析ツールに統合できます。この記事では、Graph Builder とQuery Builder でHubDB を表示する方法について説明します。

古川えりか
コンテンツスペシャリスト

最終更新日:2022-06-10

こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。

また、CData ODBC Driver for HubDB を使用して、リアルタイムデータをSAS JMP の統計分析に統合できます。ドライバーは、クエリを直接HubDB API にプロキシし、分析がデータへの変更を反映していることを確認します。CData ODBC Driver は、レポートをデザインする際バックグラウンドでJMP によって使用される、標準SQL をサポートします。

HubDB API は、双方向アクセスをサポートしています。この記事では、HubDB をレポートにアクセスし、データのビジュアライゼーションを作成する方法を説明します。また、SQL を使用してJMP Query Builder からHubDB のデータをクエリおよび操作する方法も説明します。

CData ODBC ドライバとは?

CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持ったリアルタイムデータ連携ソリューションです。

  1. HubDB をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレミスデータソースに対応
  2. 多様なアプリケーション、ツールにHubDB のデータを連携
  3. ノーコードでの手軽な接続設定
  4. 標準 SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み

CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてHubDB の接続を設定、2.SAP JMP 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。

CData ODBC ドライバのインストールとHubDB への接続設定

まずは、本記事右側のサイドバーからHubDB ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。

未指定の場合は、初めにODBC DSN(data source name)で接続プロパティを指定します。ドライバーのインストールの最後にアドミニストレーターが開きます。Microsoft ODBC Data Source Administrator を使用して、ODBC DSN を作成および構成できます。

HubDBデータソースへの接続には、パブリックHubSpotアプリケーションを使用したOAuth認証とプライベートアプリケーショントークンを使用した認証の2つの方法があります。

カスタムOAuthアプリを使用する

すべてのOAuthフローでAuthSchemeを"OAuth"に設定する必要があります。特定の認証ニーズ(デスクトップアプリケーション、Webアプリケーション、ヘッドレスマシン)に必要な接続プロパティについては、ヘルプドキュメントを確認してください。

アプリケーションを登録し、OAuthクライアント認証情報を取得するには、以下の手順を実行してください。

  1. HubSpotアプリ開発者アカウントにログインします。
    • アプリ開発者アカウントである必要があります。標準のHubSpotアカウントではパブリックアプリを作成できません。
  2. 開発者アカウントのホームページで、アプリタブをクリックします。
  3. アプリを作成をクリックします。
  4. アプリ情報タブで、ユーザーが接続する際に表示される値を入力し、必要に応じて変更します。これらの値には、パブリックアプリケーション名、アプリケーションロゴ、アプリケーションの説明が含まれます。
  5. 認証タブで、「リダイレクトURL」ボックスにコールバックURLを入力します。
    • デスクトップアプリケーションを作成する場合は、http://localhost:33333のようなローカルにアクセス可能なURLに設定します。
    • Webアプリケーションを作成する場合は、ユーザーがアプリケーションを承認した際にリダイレクトされる信頼できるURLに設定します。
  6. アプリを作成をクリックします。HubSpotがアプリケーションとそれに関連する認証情報を生成します。
  7. 認証タブで、クライアントIDクライアントシークレットを確認します。これらは後でドライバーを設定する際に使用します。
  8. スコープの下で、アプリケーションの意図する機能に必要なスコープを選択します。

    テーブルにアクセスするには、最低限以下のスコープが必要です:

    • hubdb
    • oauth
    • crm.objects.owners.read
  9. 変更を保存をクリックします。
  10. 統合に必要な機能にアクセスできる本番ポータルにアプリケーションをインストールします。
    • 「インストールURL(OAuth)」の下で、完全なURLをコピーをクリックして、アプリケーションのインストールURLをコピーします。
    • コピーしたリンクをブラウザで開きます。アプリケーションをインストールする標準アカウントを選択します。
    • アプリを接続をクリックします。結果のタブは閉じて構いません。

プライベートアプリを使用する

HubSpotプライベートアプリケーショントークンを使用して接続するには、AuthSchemeプロパティを"PrivateApp"に設定します。

以下の手順に従ってプライベートアプリケーショントークンを生成できます:

  1. HubDBアカウントで、メインナビゲーションバーの設定アイコン(歯車)をクリックします。
  2. 左サイドバーメニューで、統合 > プライベートアプリに移動します。
  3. プライベートアプリを作成をクリックします。
  4. 基本情報タブで、アプリケーションの詳細(名前、ロゴ、説明)を設定します。
  5. スコープタブで、プライベートアプリケーションがアクセスできるようにしたい各スコープに対して読み取りまたは書き込みを選択します。
  6. テーブルにアクセスするには、最低限hubdbとcrm.objects.owners.readが必要です。
  7. アプリケーションの設定が完了したら、右上のアプリを作成をクリックします。
  8. アプリケーションのアクセストークンに関する情報を確認し、作成を続行をクリックし、その後トークンを表示をクリックします。
  9. コピーをクリックして、プライベートアプリケーショントークンをコピーします。

接続するには、PrivateAppTokenを取得したプライベートアプリケーショントークンに設定します。

DSN を構成する際に、Max Rows プロパティを定めることも可能です。これによって返される行数を制限するため、ビジュアライゼーション・レポートのデザイン時のパフォーマンスを向上させるのに役立ちます。

Query Builder でHubDB のデータをインポート

HubDB DSN を作成したら、SQL を使用してHubDB API の機能を呼び出すことができます。以下のステップに従ってQuery Builder でサポートされているクエリを実行します。

  1. SAS JMP で[File]->[Database]->[Query Builder]とクリックします。[Select Database Connection]ダイアログが表示されます。
  2. [New Connection]をクリックします。
  3. [Machine Data Source]タブで[DSN]を選択します。次のステップでは、[Select Tables for Query]ダイアログが表示されます。
  4. [Available Tables]セクションでテーブルを選択し、[Primary]をクリックします。
  5. [Available Columns]を[Included Columns]タブにドラッグすると、基になるSQL クエリが更新されます。 The generated query in the Query Builder.(Salesforce is shown.)
  6. データを表示するには[Run Query]をクリックします。 The results of a query in the Query Builder.(Salesforce is shown.)
  7. 結果を現在のデータで更新するには、[Update from Database]を右クリックし、[Run Script]をクリックします。

HubDB のデータの操作

以下のようなJSL スクリプトから、データ操作クエリを実行できます。スクリプトを実行するには、ツールバーの[New Script]をクリックします。接続するには、DSN を指定します。これで、標準SQL 構文を使用できるようになります。

Open Database( "DSN=CData HubDB Source;", "INSERT INTO NorthwindProducts (Id) VALUES ('1');");

HubDB のデータをビジュアライズ

インポート後、Graph Builder を使用して視覚的にグラフを作成できます。Graph Builder を開くには、ツールバーの[Graph Builder]ボタンをクリックします。

  1. ディメンションカラムをx 軸にドラッグします。例:PartitionKey
  2. メジャーカラムをy 軸にドラッグします。例:Name
  3. チャートタイプを選択します。例:棒グラフ Configuration of a basic chart.(Salesforce is shown.)

HubDB からSAP JMP へのデータ連携には、ぜひCData ODBC ドライバをご利用ください

このようにCData ODBC ドライバと併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。

CData ODBC ドライバは日本のユーザー向けに、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。

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