HubDB のデータをリアルタイムでPowerBI.com にパブリッシュ(発行)

CData Power BI Connectors をPowerBI.com に接続するオンプレミスゲートウェイでリアルタイムデータを組織内で使用可能に。

古川えりか
コンテンツスペシャリスト

最終更新日:2025-01-30

この記事で実現できるHubDB 連携のシナリオ

こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。

CData Power BI Connector for HubDB は、Power BI のツールおよびウイザードにシームレスに統合します。PowerBI.com へのリアルタイムデータのパブリッシュも可能です。次のステップで、Power BI Gateway を使って、自動リフレッシュ設定で、データをPower BI サービスに公開します。

HubDB をPower BI のデータソースに設定

CData Power BI Connector をインストールすると完了後にDSN 設定画面が開きます。ここでHubDB への接続を設定します。

接続作業はWindows のODBC データソースアドミニストレータでも設定可能です。システムDSN のCData PBI HubDB Sys を選択します。

Power BI のbit 数(32 bit or 64 bit)に合わせたアドミニストレータを使うように気を付けてください。DSN 設定画面で必要な項目を入力してHubDB のデータに接続します。入力後に接続のテストを行い、OK を押して接続を確立します。

HubDBデータソースへの接続には、パブリックHubSpotアプリケーションを使用したOAuth認証とプライベートアプリケーショントークンを使用した認証の2つの方法があります。

カスタムOAuthアプリを使用する

すべてのOAuthフローでAuthSchemeを"OAuth"に設定する必要があります。特定の認証ニーズ(デスクトップアプリケーション、Webアプリケーション、ヘッドレスマシン)に必要な接続プロパティについては、ヘルプドキュメントを確認してください。

アプリケーションを登録し、OAuthクライアント認証情報を取得するには、以下の手順を実行してください。

  1. HubSpotアプリ開発者アカウントにログインします。
    • アプリ開発者アカウントである必要があります。標準のHubSpotアカウントではパブリックアプリを作成できません。
  2. 開発者アカウントのホームページで、アプリタブをクリックします。
  3. アプリを作成をクリックします。
  4. アプリ情報タブで、ユーザーが接続する際に表示される値を入力し、必要に応じて変更します。これらの値には、パブリックアプリケーション名、アプリケーションロゴ、アプリケーションの説明が含まれます。
  5. 認証タブで、「リダイレクトURL」ボックスにコールバックURLを入力します。
    • デスクトップアプリケーションを作成する場合は、http://localhost:33333のようなローカルにアクセス可能なURLに設定します。
    • Webアプリケーションを作成する場合は、ユーザーがアプリケーションを承認した際にリダイレクトされる信頼できるURLに設定します。
  6. アプリを作成をクリックします。HubSpotがアプリケーションとそれに関連する認証情報を生成します。
  7. 認証タブで、クライアントIDクライアントシークレットを確認します。これらは後でドライバーを設定する際に使用します。
  8. スコープの下で、アプリケーションの意図する機能に必要なスコープを選択します。

    テーブルにアクセスするには、最低限以下のスコープが必要です:

    • hubdb
    • oauth
    • crm.objects.owners.read
  9. 変更を保存をクリックします。
  10. 統合に必要な機能にアクセスできる本番ポータルにアプリケーションをインストールします。
    • 「インストールURL(OAuth)」の下で、完全なURLをコピーをクリックして、アプリケーションのインストールURLをコピーします。
    • コピーしたリンクをブラウザで開きます。アプリケーションをインストールする標準アカウントを選択します。
    • アプリを接続をクリックします。結果のタブは閉じて構いません。

プライベートアプリを使用する

HubSpotプライベートアプリケーショントークンを使用して接続するには、AuthSchemeプロパティを"PrivateApp"に設定します。

以下の手順に従ってプライベートアプリケーショントークンを生成できます:

  1. HubDBアカウントで、メインナビゲーションバーの設定アイコン(歯車)をクリックします。
  2. 左サイドバーメニューで、統合 > プライベートアプリに移動します。
  3. プライベートアプリを作成をクリックします。
  4. 基本情報タブで、アプリケーションの詳細(名前、ロゴ、説明)を設定します。
  5. スコープタブで、プライベートアプリケーションがアクセスできるようにしたい各スコープに対して読み取りまたは書き込みを選択します。
  6. テーブルにアクセスするには、最低限hubdbとcrm.objects.owners.readが必要です。
  7. アプリケーションの設定が完了したら、右上のアプリを作成をクリックします。
  8. アプリケーションのアクセストークンに関する情報を確認し、作成を続行をクリックし、その後トークンを表示をクリックします。
  9. コピーをクリックして、プライベートアプリケーショントークンをコピーします。

接続するには、PrivateAppTokenを取得したプライベートアプリケーショントークンに設定します。

HubDB テーブルをPower BI からクエリ

次の手順でHubDB からデータをPower BI からクエリできるようにします:

  1. Power BI Desktop を開き、[ホーム]->[データを取得]->[詳細…]->[その他]-> CData HubDB(カスタム)を選択して接続を押します。次にサードパーティドライバーのプロンプトが出る場合には、そのまま続行します。
  2. CData PBI HubDB Sys を[Data Source Name]欄に入力します。データ接続モードを選択します:
    インポート データをプロジェクトにインポートする。オンデマンドで更新が可能。
    DirectQuery リモートデータに直接アクセスする場合。
  3. ナビゲーターダイアログで使用するテーブルを選択します。 The available tables. (Salesforce is shown.)
  4. [データの変換]では、データをカスタマイズすることができます。クエリエディタを開いて、フィルタ、ソート、集計を設定できます。

    • カラムのデータ型の変更
    • カラムの削除
    • カラムのグルーピング

    Power BI は、コネクタが取得・検出したHubDB のカラム毎のデータ型をそのまま使えます。

    Power BI は、データ変換を取得して、指定した条件でクエリを発行し、HubDB からデータを取得します。

    [読み込み]をクリックすると、そのままのデータがコネクタ経由でPower BI にロードされます。

データビジュアライゼーションを作成

データをPower BI から取得したら、レポートビューで取得したHubDB フィールドをドラッグ&ドロップしてビジュアライゼーションを作成します。チャートの種類を可視化ペインから選択し、フィールドのカラムをドラッグして設定します。

A pie chart showing Account Names and Annual Revenue from Salesforce.

チャートの右上をクリックしてソートオプションを変更することもできます。

チャートの部分のハイライトも可能です。

A highlighted account in a pie chart. (Salesforce is shown.)

取得したデータのビジュアライズ上でのフィルタリングをフィルタリングペインで行うことができます。

Accounts and Annual Revenue filtered by Industry. (Salesforce is shown.)

[更新]をクリックするとその時点でのリアルタイムデータをHubDB から取得してレポートに反映させることができます。

オンプレミスデータゲートウェイでのPowerBI.com へのデータリフレッシュの設定

次の手順でPower BI オンプレミスゲートウェイ を使って、ローカルに設定したDSN で取得するHubDB のデータをPower BI のクラウド上から定期的にリフレッシュすることが可能です。

ゲートウェイモードの選択

まずはゲートウェイのモードを選択します。

  • ゲートウェイ (個人用モード): Power BI サービスにのみパブリッシュしてリフレッシュする場合はこちらを選択。ゲートウェイはWindows ユーザーアカウントで起動します。
  • ゲートウェイ (標準モード): ほかのAzure サービスでゲートウェイが必要な場合には、こちらを選択します。また、複数のユーザーがゲートウェイにアクセスする場合にも標準モードゲートウェイが必要です。
    標準モードゲートウェイでアクセスする場合にはシステムDSN で接続する必要があります。ユーザーDSN だと特定のアカウントしかアクセスできなく、システムDSN のようにシステム全体からアクセスすることができないためです。システムDSN のCData PBI HubDB Sys は、ODBC データソースアドミニストレータで設定します。

個人用モードゲートウェイの設定

個人用モードでのゲートウェイでのパブリッシュは、カスタムコネクタにアクセスできるゲートウェイをインストールする必要があります。

  1. インストーラーをこちらから ダウンロードして実行します。
  2. on-premises data gateway (personal mode) を起動します。
  3. ゲートウェイにサインインします。
  4. コネクタセクションで、カスタムデータコネクタオプションを有効化します。.pqx ファイルが置かれたパスを指定し、フォルダーからカスタムデータコネクタを読み込みます。
    Note: CData Power BI Connectors は、デフォルトフォルダ(Your User Home\Documents\Power BI Desktop\Custom Connectors)に.pqx ファイルをインストールします。

標準モードゲートウェイの設定

ゲートウェイ経由のパブリッシュには、コネクタへのアクセスが可能なゲートウェイのインストールとPowerBI.com からのHubDB DSN への接続が必要です。

1. ゲートウェイのセットアップ

次の手順でマシン上にゲートウェイを設定します:

  1. Power BI Gateway インストーラーをダウンロード してインストールする必要です。
  2. on-premises data gateway を起動します。
  3. ゲートウェイにサインインします。
  4. ゲートウェイ名を設定し、回復キーを設定します。
  5. ゲートウェイがCData Power BI Connectors を見に行くフォルダを指定します。この記事では C:\Windows\ServiceProfiles\PBIEgwService\Documents\Power BI Desktop\Custom Connectors\ を使います。CData Power BI Connectors の.pqx ファイル(デフォルトフォルダはC:\Users\USERNAME\Documents\Power BI Desktop\Custom Connectors\) を指定したフォルダにコピーします。

    NOTE: ゲートウェイのサービスアカウント(NT SERVICE\PBIEgwService) がアクセスできるフォルダに指定される必要があります。必要な場合には、ゲートウェイのサービスアカウントをサービス設定で変更できます。

  6. コネクタセクションで、CDataHubDB が表示されていることを確認します。 CData Power BI Connectors in the On-Premises Data Gateway.

2. PowerBI.com からHubDB のデータに接続

  1. PowerBI.com にログインして、設定メニューから[接続とゲートウェイの管理]画面を開きます。
  2. [オンプレミスデータゲートウェイ]タブからゲートウェイクラスターを選択し、設定をクリックします。
  3. [ユーザーのクラウドデータソースが、このゲートウェイクラスターを介して更新することを許可します]オプションを有効にします。
  4. 設定を保存します。
  5. 続いて[接続]タブでゲートウェイにCData Power BI Connectors のデータソースを[新規]接続として追加します。
  6. [新しい接続]パネルでオンプレミスの[ゲートウェイクラスター名]を選択し、[接続名]を指定します。
  7. [接続の種類]にはCData Power BI Connector for HubDB をドロップダウンから選択します。
  8. [Data Source Name] には、システムDSN 名を入力します:CData PBI HubDB Sys。
  9. [認証方法]には、DSN 構成で認証済みの場合は[匿名]を選択します。
  10. 設定後[作成]ボタンをクリックし、接続が[作成済み]と表示されれば、設定完了です。
  11. 接続リストの[状態]欄にある更新アイコンをクリックし、[オンライン]状態を確認します。

PowerBI.com へのパブリッシュ

これでHubDB のデータソースに連携してデータを更新できるレポートが発行できます。次の手順でセマンティックモデルを含むレポートをパブリッシュします。

  1. Power BI Desktop で、[発行]ボタンを押して、レポートを指定されたPower BI のワークスペースにパブリッシュします。
  2. PowerBI.com で、発行したワークスペースを選択します。
  3. 設定したHubDB のセマンティックモデルのオプションメニューをクリックして、[設定]をクリックします。
  4. [ゲートウェイとクラウド接続]セクションで、[データゲートウェイ接続]をオンにします。状態がグリーンであることを確認し、適用を押して保存します。
  5. 個人用モードゲートウェイを利用する場合は、[データソースの資格情報]をクリックして、サインインします。[認証方法]には、DSN 構成で認証済みの場合は[匿名]を選択します。

データの更新(リフレッシュ)

これでPower BI サイドからレポートのデータをHubDB の最新のデータに更新できるようになりました。

  • データの手動更新には、[ワークスペース]からレポートのセマンティックモデルを開き、[更新]->[今直ぐ更新]をクリックします。
  • スケジュール更新には、[ワークスペース]からレポートのセマンティックモデルを開き、[更新]->[更新のスケジュール設定]をクリックします。データの更新オプションを有効にして、更新頻度を設定します。
  • レポートビューでは、更新を押してレポートを最新のデータに同期できます。

The uploaded Power BI report. (Salesforce is shown.)

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