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詳細はこちら →複数のIBM Cloud Object Storage アカウントのレプリケーション
IBM Cloud Object Storage の複数のアカウントを一つ、もしくは複数のデータベースに同期。
最終更新日:2022-11-28
こんにちは!プロダクトスペシャリストの宮本です。
CData Sync は、いろいろなシナリオのデータレプリケーション(同期)を行うことができるスタンドアロンのアプリケーションです。例えば、sandbox および本番インスタンスのデータをデータベースに同期することができます。CData Sync のウェブインターフェースは複数のIBM Cloud Object Storage コネクションを簡単に管理できます。本記事では、複数のIBM Cloud Object Storage アカウントを一つのデータベースに同期する方法を説明します。
レプリケーションの同期先を設定
CData Sync では、IBM Cloud Object Storage のデータ を何台のデータベースにでも複製できます。データベースはクラウドおよびオンプレミスの双方に対応しています。レプリケーションの同期先の設定には、[接続]タブから行います。
- [同期先]タブを選択します。
- 同期先のアイコンをクリックします。本記事では、SQLite を使います。
- 必要な接続プロパティを入力します。IBM Cloud Object Storage をSQLite に複製するには、データソースボックスにファイルパスを指定します。
- [接続のテスト]をクリックして、正しく接続できているかをテストします。
- [変更を保存]をクリックします。
IBM Cloud Object Storage 接続の設定
データソース側にIBM Cloud Object Storage を設定します。[接続]タブをクリックします。
- [接続の追加]セクションで[データソース]タブを選択します。
- IBM Cloud Object Storage アイコンをデータソースとして選択します。プリインストールされたソースにIBM Cloud Object Storage がない場合には、追加データソースとしてダウンロードします。
- 接続プロパティに入力をします。
Cloud Object Storage 接続プロパティの取得・設定方法
Cloud Object Storage に接続する前に、Cloud Object Storage インスタンスを登録してCloud Object Storage API キーとCRN を取得していきます。
Cloud Object Storage の新規インスタンスの登録
IBM Cloud アカウントにCloud Object Storage がまだない場合は、以下の手順に従ってアカウントにSQL Query のインスタンスをインストールできます。
- IBM Cloud アカウントにログインします。
- Cloud Object Storage ページに移動して、インスタンス名を指定して「作成」をクリックします。Cloud Object Storage の新規インスタンスにリダイレクトされます。
API キー
API キーは以下の手順で取得できます。
- まずは、IBM Cloud アカウントにログインします。
- API キーページに移動します。
- 中央右隅のIBM Cloud APIキーの作成 をクリックして、新しいAPI キーを作成します。
- ポップアップウィンドウが表示されたら、API キーの名前を指定して作成をクリックします。ダッシュボードからはアクセスできなくなるため、API Key を控えておきましょう。
Cloud Object Storage CRN
デフォルトでは、CData 製品はCloud Object Storage CRN を自動で取得します。ただし、複数のアカウントがある場合は、CloudObjectStorageCRN を明示的に指定する必要があります。この値は、次の2つの方法で取得できます。
- Services ビューをクエリする。これにより、IBM Cloud Object Storage インスタンスとそれぞれのCRN がリストされます。
- IBM Cloud で直接CRN を見つける。これを行うには、IBM Cloud のダッシュボードに移動します。リソースリストで、ストレージからCloud Object Storage リソースを選択してCRN を取得します。
IBM Cloud Object Storage への接続
これで準備は完了です。以下の接続プロパティを設定してください。
- InitiateOAuth:GETANDREFRESH に設定。InitiateOAuth を使うと、OAuth 認証を繰り返す必要がなく、さらに自動でアクセストークンを設定できます。
- ApiKey:セットアップ中に控えたAPI キーを指定。
- CloudObjectStorageCRN(オプション):控えておいたCloud Object Storage のCRN に設定。Cloud Object Storage アカウントが複数ある場合のみ設定する必要があります。
プロパティを設定したら、これで接続設定は完了です。
- [接続のテスト]をクリックして、正しく接続できているかをテストします。
- [変更を保存]をクリックします。
それぞれのIBM Cloud Object Storage インスタンスのレプリケーションクエリの設定
Data Sync はレプリケーションをコントロールするSQL クエリを簡単なGUI 操作で設定できます。
レプリケーションジョブ設定には、[ジョブ]タブに進み、[ジョブを追加]ボタンをクリックします。
次にデータソースおよび同期先をそれぞれドロップダウンから選択します。
テーブル全体をレプリケーションする
テーブル全体をレプリケーションするには、[テーブル]セクションで[テーブルを追加]をクリックします。表示されたテーブルリストからレプリケーションするテーブルをチェックします。.

テーブルをカスタマイズしてレプリケーションする
SQL クエリを使って、レプリケーションをカスタマイズできます。REPLICATE 構文はデータベースのテーブルにデータをキャッシュし、保存するハイレベルコマンドです。IBM Cloud Object Storage API がサポートするSELECT クエリを定義することができます。レプリケーションのカスタマイズにはテーブルセクションで[カスタムクエリの追加]をクリックして、クエリステートメントを記述します。

IBM Cloud Object Storage のデータ のテーブルを差分更新でキャッシュするステートメントは次のとおり:
REPLICATE Objects;
使用するレプリケーションクエリを含むファイルを指定することで特定のデータベースを更新することが可能です。レプリケーションステートメントをセミコロンで区切ります。次のオプションは一つのデータベースに複数のIBM Cloud Object Storage アカウントのデータを同期する例です:
-
REPLICATE SELECT ステートメントで異なるtable prefix を使用する:
REPLICATE PROD_Objects SELECT * FROM Objects;
-
別の方法として、異なるスキーマを使うことも可能です:
REPLICATE PROD.Objects SELECT * FROM Objects;
レプリケーションのスケジュール起動
[スケジュール]セクションでは、レプリケーションジョブの自動起動スケジュール設定が可能です。反復同期間隔は、15分おきから毎月1回までの間で設定が可能です。

レプリケーションジョブを設定したら、[変更を保存]します。このように複数のIBM Cloud Object Storage アカウントのデータを複製するジョブを作成することができました。