複数のSalesforce Data Cloud アカウントのレプリケーション

Salesforce Data Cloud の複数のアカウントを一つ、もしくは複数のデータベースに同期。

宮本航太
プロダクトスペシャリスト

最終更新日:2022-11-28

こんにちは!プロダクトスペシャリストの宮本です。

CData Sync は、いろいろなシナリオのデータレプリケーション(同期)を行うことができるスタンドアロンのアプリケーションです。例えば、sandbox および本番インスタンスのデータをデータベースに同期することができます。CData Sync のウェブインターフェースは複数のSalesforce Data Cloud コネクションを簡単に管理できます。本記事では、複数のSalesforce Data Cloud アカウントを一つのデータベースに同期する方法を説明します。

レプリケーションの同期先を設定

CData Sync では、Salesforce Data Cloud のデータ を何台のデータベースにでも複製できます。データベースはクラウドおよびオンプレミスの双方に対応しています。レプリケーションの同期先の設定には、[接続]タブから行います。

  1. [同期先]タブを選択します。
  2. 同期先のアイコンをクリックします。本記事では、SQLite を使います。
  3. 必要な接続プロパティを入力します。Salesforce Data Cloud をSQLite に複製するには、データソースボックスにファイルパスを指定します。
  4. [接続のテスト]をクリックして、正しく接続できているかをテストします。 同期先接続の設定(SQLite の例)
  5. [変更を保存]をクリックします。

Salesforce Data Cloud 接続の設定

データソース側にSalesforce Data Cloud を設定します。[接続]タブをクリックします。

  1. [接続の追加]セクションで[データソース]タブを選択します。
  2. Salesforce Data Cloud アイコンをデータソースとして選択します。プリインストールされたソースにSalesforce Data Cloud がない場合には、追加データソースとしてダウンロードします。
  3. 接続プロパティに入力をします。

    Salesforce Data Cloud は、OAuth 標準による認証をサポートしています。

    OAuth

    AuthSchemeOAuth に設定します。

    デスクトップアプリケーション

    CData は、デスクトップでの認証を簡略化する埋め込みOAuth アプリケーションを提供します。

    また、Salesforce Data Cloud コンソールで設定および登録するカスタムOAuth アプリケーションを介してデスクトップから認証することもできます。詳しくは、ヘルプドキュメントカスタムOAuth アプリの作成を参照してください。

    接続する前に、次のプロパティを設定します。

    • InitiateOAuthGETANDREFRESHInitiateOAuth を使えば、繰り返しOAuth の交換を行ったり、手動でOAuthAccessToken を設定する必要はなくなります。
    • OAuthClientId (カスタムアプリケーションのみ):カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントID。
    • OAuthClientSecret (カスタムアプリケーションのみ):カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレット。

    接続すると、本製品 はデフォルトブラウザでSalesforce Data Cloud のOAuth エンドポイントを開きます。ログインして、アプリケーションにアクセス許可を与えます。

    以下のようにドライバーがOAuth プロセスを完了します。

    • コールバックURL からアクセストークンを取得します。
    • 古いトークンの期限が切れたときは、新しいアクセストークンを取得します。
    • OAuthSettingsLocation にOAuth 値を保存し、接続間で永続化します。
    • Web アプリケーションやヘッドレスマシンを含むその他のOAuth メソッドについては、ヘルプドキュメントを参照してください。

      データソースセクションの設定(Salesforce 画面を例示)。
    • [接続のテスト]をクリックして、正しく接続できているかをテストします。
    • [変更を保存]をクリックします。

それぞれのSalesforce Data Cloud インスタンスのレプリケーションクエリの設定

Data Sync はレプリケーションをコントロールするSQL クエリを簡単なGUI 操作で設定できます。 レプリケーションジョブ設定には、[ジョブ]タブに進み、[ジョブを追加]ボタンをクリックします。 次にデータソースおよび同期先をそれぞれドロップダウンから選択します。 レプリケーションジョブのソースおよび同期先を選択。

テーブル全体をレプリケーションする

テーブル全体をレプリケーションするには、[テーブル]セクションで[テーブルを追加]をクリックします。表示されたテーブルリストからレプリケーションするテーブルをチェックします。.

レプリケーションするテーブルの選択(画像はSalesforce の例)。

テーブルをカスタマイズしてレプリケーションする

SQL クエリを使って、レプリケーションをカスタマイズできます。REPLICATE 構文はデータベースのテーブルにデータをキャッシュし、保存するハイレベルコマンドです。Salesforce Data Cloud API がサポートするSELECT クエリを定義することができます。レプリケーションのカスタマイズにはテーブルセクションで[カスタムクエリの追加]をクリックして、クエリステートメントを記述します。

レプリケーションのカスタマイズ設定。

Salesforce Data Cloud のデータ のテーブルを差分更新でキャッシュするステートメントは次のとおり:

REPLICATE Account;

使用するレプリケーションクエリを含むファイルを指定することで特定のデータベースを更新することが可能です。レプリケーションステートメントをセミコロンで区切ります。次のオプションは一つのデータベースに複数のSalesforce Data Cloud アカウントのデータを同期する例です:

  • REPLICATE SELECT ステートメントで異なるtable prefix を使用する:

    REPLICATE PROD_Account SELECT * FROM Account;
  • 別の方法として、異なるスキーマを使うことも可能です:

    REPLICATE PROD.Account SELECT * FROM Account;

レプリケーションのスケジュール起動

[スケジュール]セクションでは、レプリケーションジョブの自動起動スケジュール設定が可能です。反復同期間隔は、15分おきから毎月1回までの間で設定が可能です。

レプリケーションの自動起動スケジューリング。

レプリケーションジョブを設定したら、[変更を保存]します。このように複数のSalesforce Data Cloud アカウントのデータを複製するジョブを作成することができました。

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