Crystal Reports にAcumatica を連携してAcumatica のデータを使った帳票を作成

レポート作成ウィザードを使って、最新のAcumatica のデータを使った帳票を作成。

古川えりか
コンテンツスペシャリスト

最終更新日:2022-06-11

こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。

Crystal Reports には、ODBC 標準向けのサポートが組み込まれています。CData ODBC Driver for Acumatica は、Crystal Reports でレポート作成ウィザードやその他のツールを使ってAcumatica へのアクセスを可能にします。この記事では、Acumatica の機能を持つシンプルな帳票を作成する方法を説明します。

CData ODBC ドライバとは?

CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持ったリアルタイムデータ連携ソリューションです。

  1. Acumatica をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレミスデータソースに対応
  2. 多様なアプリケーション、ツールにAcumatica のデータを連携
  3. ノーコードでの手軽な接続設定
  4. 標準 SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み

CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてAcumatica の接続を設定、2.Crystal Reports 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。

CData ODBC ドライバのインストールとAcumatica への接続設定

まずは、本記事右側のサイドバーからAcumatica ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。

下記の手順に従って、レポート作成ウィザードを使ってAcumatica 接続を作成します。

  1. ODBC 接続プロパティの指定がまだの場合は、DSN (データソース名)の設定を行います。Microsoft ODBC データソースアドミニストレーターを使ってODBC DSN を作成および設定できます。一般的な接続プロパティは以下のとおりです:

    • Url
    • User
    • Password
    • Company

    Microsoft ODBC データソースアドミニストレーターで必要なプロパティを設定する方法は、ヘルプドキュメントの「はじめに」をご参照ください。

    Acumatica 接続プロパティの取得・設定方法

    Acumatica への接続

    Acumatica データソースに接続するには、次の接続プロパティを指定する必要があります。

    • Url:(必須)Acumatica ERP インスタンスのベースURL。例:https://domain.acumatica.com/
    • Schema:(オプション)異なるデータを含む2つのスキーマがあります。デフォルトはREST で、Acumatica REST コントラクトベースのAPI を使用し、OData スキーマはAcumatica OData API を使用します。OData スキーマはAcumatica Generic Inquiries へのクエリに使用されます。
    • Company:(一部必須)会社名またはテナント名に設定。Schema がOData に設定されている場合は必須です。
    • EndpointVersion:(オプション)Web Services エンドポイントのバージョン。例:17.200.001。これはREST スキーマにのみ適用されます。
    • EndpointName:(オプション)Web Services エンドポイントの名前。例:Default。これはREST スキーマにのみ適用されます。
    詳細はヘルプドキュメントの「接続の確立」セクションを参照してください。

    Acumatica への認証

    Acumatica データソースへの接続に使用できる認証方法は2つあります。Basic およびOAuth です。 Basic 認証では、AuthSchemeBasic に設定し、UserPassword をログイン資格情報に設定します。 OAuth 認証については、ヘルプドキュメントの「接続の確立」セクションにある「OAuth」を参照してください。

  2. 新しい帳票で、[Create New Connection]>[ODBC]をクリックします。

  3. ウィザードが表示されたら[Select Data Source]をクリックし、[Data Source Name]メニューでDSN を選択します。 The Acumatica DSN selected in the Report Wizard. (Salesforce is shown.)

Acumatica のデータに連携する帳票をデザイン

ODBC 接続をAcumatica に追加したら、レポート作成ウィザードを使ってAcumatica を帳票に追加できます。

  1. 帳票に必要なテーブルやフィールドを選択して、データソースを設定します。この例では、Events テーブルのId およびlocation_displayname カラムを使います。

    Acumatica tables in the Report Wizard. (Salesforce is shown.)
  2. チャートの種類を設定。 例えば、location_displayname をId で表すシンプルなチャートを作成します。 ウィザードを完了すると、Crystal Reports はAcumatica に実行されるSQL クエリをビルドします。ドライバーは、リアル隊うAcumatica に対してクエリを実行します。

    Chart type, axes, and summary type in the Report Wizard. (Salesforce is shown.)
  3. 必要に応じて、ほかのフィルタやレポートテンプレートを設定します。
  4. データのインポートが終わったら、レポートフィールドをサマライズもしくはソートするチャートやレポートオブジェクトを作成できます。[Insert]>[Chart]をクリックして、チャートエキスパートを開きます。Total location_displayname by Id を表すグラフを作成するには、Id を[On Change Of]メニューセレクションの下のボックスに追加してからlocation_displayname を[Show Values]の下のボックスに追加します。

    The x and y axes of the chart.

完成した帳票をプレビューして、チャートにデータが入っていることを確認します。Null 値を取り除きたい場合は、SelectionFormula を使います。

A chart with null values filtered out. (Salesforce is shown.)

おわりに

このようにCData ODBC ドライバと併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。

CData ODBC ドライバは日本のユーザー向けに、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。

関連コンテンツ

トライアル・お問い合わせ

30日間無償トライアルで、CData のリアルタイムデータ連携をフルにお試しいただけます。記事や製品についてのご質問があればお気軽にお問い合わせください。