Excel を使ってAcumatica にデータを追加・編集する方法

この記事では、CData Excel Add-In を使ってExcel からデータをAcumatica にノーコードで追加・編集する方法を説明します。

加藤龍彦
デジタルマーケティング

最終更新日:2023-09-28

この記事で実現できるAcumatica 連携のシナリオ

こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。

CData Excel Add-In for Acumatica を使えば、Excel から直接Acumatica のデータ取得、追加、編集が可能になります。Acumatica のデータを一度Excel にエクスポートして編集・データソースの一括更新を行えるだけではなく、Excel スプレッドシートに保存されているデータを一括でAcumatica にインポートすることも可能です。

この記事ではExcel Add-In の使い方を説明し、実際にAcumatica のデータを取得、追加、編集していきます。記事の例ではEvents テーブルを使いますが、同じことがCData Excel Add-In で取得できるすべてのAcumatica のデータのテーブルに対して実行可能です。

Acumatica への接続を設定

まずは、本記事右側のサイドバーからAcumatica Excel Add-In の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。

Acumatica への接続には、Excel Add-in をインストールした後にExcel を起動して、「CData」タブ ->「データの取得」->「取得元:Acumatica」とクリックしていきます。

Excel のCData タブからデータの取得アイコンをクリックして、取得元:Acumaticaを選択

接続エディタが表示されるので、接続プロパティを入力して「接続テスト」をクリックしてください。プロパティの取得方法について説明します。

Acumatica 接続プロパティの取得・設定方法

Acumatica への接続

Acumatica データソースに接続するには、次の接続プロパティを指定する必要があります。

  • Url:(必須)Acumatica ERP インスタンスのベースURL。例:https://domain.acumatica.com/
  • Schema:(オプション)異なるデータを含む2つのスキーマがあります。デフォルトはREST で、Acumatica REST コントラクトベースのAPI を使用し、OData スキーマはAcumatica OData API を使用します。OData スキーマはAcumatica Generic Inquiries へのクエリに使用されます。
  • Company:(一部必須)会社名またはテナント名に設定。Schema がOData に設定されている場合は必須です。
  • EndpointVersion:(オプション)Web Services エンドポイントのバージョン。例:17.200.001。これはREST スキーマにのみ適用されます。
  • EndpointName:(オプション)Web Services エンドポイントの名前。例:Default。これはREST スキーマにのみ適用されます。
詳細はヘルプドキュメントの「接続の確立」セクションを参照してください。

Acumatica への認証

Acumatica データソースへの接続に使用できる認証方法は2つあります。Basic およびOAuth です。 Basic 認証では、AuthSchemeBasic に設定し、UserPassword をログイン資格情報に設定します。 OAuth 認証については、ヘルプドキュメントの「接続の確立」セクションにある「OAuth」を参照してください。

Acumatica のデータの取得

接続設定が完了したら、いよいよAcumatica のデータを取得してみましょう。

  1. 接続が完了すると、以下の「クエリを編集」画面が表示されます。
  2. クエリ編集画面
  3. 「テーブル/ビュー」項目の「選択」ボタンをクリックします。テーブル一覧が表示されるので、取得したいテーブルを選択してください。今回はEvents を使います。
  4. 以下のようにテーブルのメタデータが自動で取得・表示されます。「最大行数」で取得するレコード数を調整することもできます。新規データの一括入力だけが目的の場合は、1行だけを取得するといったことも可能です。
  5. テーブルの情報
  6. 「シート名」にデータを追加するExcel シートの名前を入力します。デフォルトでは、取得するテーブル名がシート名になります。準備ができたら「OK」をクリックすると、データが取得されます(以下はすべてサンプルデータです)。
  7. 取得したAcumatica のデータ

Acumatica へのデータの追加・更新

これで、データの取得は完了です。ここからはデータ追加をやっていきましょう。今回は、EventsSample という別シートにあるデータをAcumatica に追加していく、というシナリオで進めていきます。

  1. テーブルの最終行の下の行に、別シートを参照する式を入力します。例:=EventsSample!A1。これで、別シートのデータをコピーできました。新たに追加してデータソース側に反映されていないデータは、赤文字で表示されます。注意点として、(読み取り専用)となっているカラムは空のままにしておいてください。 別シートからデータを入力
  2. 参照用のセルをドラッグドロップして、どんどんデータを追加します。CData Excel Add-In では複数行のデータを一括で追加できます。 複数行のデータを追加
  3. それでは、Excel で追加したデータを実際にAcumatica に追加してみます。追加する行を選択して、CData リボン内の「行の更新」->「選択された行の更新」ボタンをクリックします。
  4. CDataリボンから行を更新

各行の追加が完了すると、追加した値の文字が赤から黒に変わります。もしエラーなく処理が完了しても文字の色が変わらなければ、「ワークアウトのリフレッシュ」を試してみてください。

正常にデータが追加された

データの更新

追加と類似の方法でデータを更新できます。シートに取得したデータを編集すると赤文字になるので、あとは行の更新を実行するだけです。

Acumatica からExcel へのデータ連携には、ぜひCData Excel Add-In をご利用ください

このようにCData Excel Add-In と併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをExcel からコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。

CData Excel Add-In は、日本のユーザー向けにUI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。

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