Microsoft Access リンクテーブルからAzure Data Lake Storage のデータに接続・更新する方法

CData Azure Data Lake Storage ODBC Driver を使って、Microsoft Access からリンクテーブルを作成してAzure Data Lake Storage のデータを更新。

加藤龍彦
デジタルマーケティング

最終更新日:2023-09-07

この記事で実現できるAzure Data Lake Storage 連携のシナリオ

こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。

Microsoft Access はMicrosoft の提供するデータベースソフトであり、Excel ライクな操作で手軽にデータベースを扱えます。CData ODBC ドライバと組み合わせることで、Access からAzure Data Lake Storage を含む270を超えるSaaS / DB と連携することができます。本記事では、CData ODBC Driver for ADLS を使って、Microsoft Access でAzure Data Lake Storage を取得および更新する方法をご紹介します。

CData ODBC ドライバとは?

CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持った製品です。

  1. Azure Data Lake Storage をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレデータソースに対応
  2. Microsoft Access をはじめとする多様な自動化ツールやノーコードアプリ、BI ツールにAzure Data Lake Storage のデータを連携
  3. ノーコードでの手軽な接続設定

CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてAzure Data Lake Storage の接続を設定、2.Access 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。

Azure Data Lake Storage との接続を作成

まずは、本記事右側のサイドバーからADLS ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。

ODBC ドライバーのインストール完了時にODBC DSN 設定画面が立ち上がります。または、Microsoft ODBC データソースアドミニストレーターを使ってDSN を作成および設定できます。

Azure Data Lake Storage 接続プロパティの取得・設定方法

Azure Data Lake Storage Gen 2 への接続

Gen 2 Data Lake Storage アカウントに接続するには、以下のプロパティを設定します。

  • Account:ストレージアカウントの名前。
  • FileSystem:このアカウントに使用されるファイルシステム名。例えば、Azure Blob コンテナの名前。
  • Directory(オプション):レプリケートされたファイルが保存される場所へのパス。パスが指定されない場合、ファイルはルートディレクトリに保存されます。

Azure Data Lake Storage Gen 2 への認証

本製品は、次の4つの認証方法をサポートします:アクセスキーの使用、共有アクセス署名の使用、Azure Active Directory OAuth(AzureAD)、Managed Service Identity(AzureMSI)。

アクセスキー

アクセスキーを使用して接続するには、はじめにADLS Gen2 ストレージアカウントで利用可能なアクセスキーを取得する必要があります。

Azure ポータルで:

  1. ADLS Gen2 ストレージアカウントにアクセスします。
  2. 設定でアクセスキーを選択します。
  3. 利用可能なアクセスキーの1つの値をAccessKey 接続プロパティにコピーします。
  4. 接続の準備ができたら、次のプロパティを設定します。

    • AuthSchemeAccessKey
    • AccessKey:先にAzure ポータルで取得したアクセスキーの値。

共有アクセス署名(SAS)

共有アクセス署名を使用して接続するには、はじめにAzure Storage Explorer ツールを使用して署名を生成する必要があります。

接続の準備ができたら、次のプロパティを設定します。

  • AuthSchemeSAS
  • SharedAccessSignature:先に生成した共有アクセス署名の値。

AzureAD、AzureMSI での認証方法については、ヘルプドキュメントの「Azure Data Lake Storage Gen 2 への認証」セクションを参照してください。

ODBC データソースアドミニストレーターで必要なプロパティを設定する方法の詳細は、ヘルプドキュメントの「はじめに」を参照してください。

Resources データのリンクテーブルを作成

次の手順を実行することで、Access からリンクテーブルを作成してリアルタイムでAzure Data Lake Storage のResources データにアクセスできます。

  1. Access の「外部データ」タブで「新しいデータソース」->「他のソースから」->「ODBC データベース」をクリックします。
  2. ODBC データベースの接続画面を表示
  3. データの保存方法オプションで、インポートかリンクテーブルかを選択します。リンクテーブルを利用することで、Resources テーブルを読み込むだけではなく、リアルタイムでの書き込みも可能になります。
  4. ODBC 接続ウィザードでリンクテーブルを選択
  5. 「コンピュータデータソース」タブで、先ほど設定した「CData ADLS Source」を選択します。
  6. コンピュータデータソースタブで、設定したデータソースを選択
  7. Resources テーブルを選択します。このテーブルについての詳細は、ヘルプドキュメントの「データモデル」を参照してください。
  8. 利用可能なテーブル一覧。

    リンクテーブルをダブルクリックで編集

    これでAzure Data Lake Storage のデータへのリンクテーブルが作成できたので、自由にテーブル内のデータを読み込み・書き込みできます。リンクテーブルは常に最新のデータを持ち、すべての変更は元となるテーブルに反映されます。

    リアルタイムデータのリンクテーブル。

    おわりに

    このようにCData ODBC ドライバと併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをAccess からコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。

    日本のユーザー向けにCData ODBC ドライバは、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。

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