Birst でPingOne データ のビジュアライゼーションを構築

CData JDBC Driver とBirst クラウドエージェントを使用して、Birst でPingOne のデータ のリアルタイムの視覚化を構築します。

加藤龍彦
デジタルマーケティング

最終更新日:2021-10-31

この記事で実現できるPingOne 連携のシナリオ

こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。

Birst は、組織が複雑なプロセスを迅速に理解し、最適化することを支援するクラウドビジネスインテリジェンス(BI)ツールおよび分析プラットフォームです。CData JDBC Driver for PingOne と組み合わせると、Birst Cloud Agent を経由してリアルタイムPingOne のデータ に接続し、ビジュアライズを構築できます。ここでは、Cloud Agent を使用してPingOne に連携し、Birst で動的レポートを作成する方法を段階的に説明します。

強力なデータ処理機能により、CData JDBC Driver はBirst のPingOne のデータ 操作に高いパフォーマンスを提供します。Birst からPingOne への複雑なSQL クエリを発行すると、ドライバーはフィルタや集計などのサポートされているSQL 操作を直接PingOne にプッシュし、組込みSQL エンジンを利用してクライアント側でサポートしない操作を処理します。組み込みの動的メタデータクエリにより、JDBC ドライバーはネイティブのBirst データ型を使用してPingOne のデータ を視覚化および分析することを可能にします。

Birst でPingOne データ へのJDBC 接続を設定

Birst プロジェクトを作成する前に、JDBC Driver を操作するためのBirst Cloud Agent をインストールする必要があります。また、JDBC ドライバーのJAR ファイル(および存在する場合はLIC ファイル)をCloud Agent のインストール場所の/drivers/ ディレクトリにコピーします。

ドライバーとCloud Agent のインストールが完了したら、開始できます。

  1. Birst で新しいプロジェクトを作成します。 Create a new Project in Birst
  2. 接続に名前を付けます。(e.g. CDataPingOne)
  3. Live Access を選択します。
  4. エージェントを選択します。
  5. Database Type をOther に設定します。
  6. Configure the Connection (part 1)
  7. SQL タイプをMSSQL に設定します。
  8. 接続文字列を設定します。

    PingOne に接続するには以下のプロパティを設定します。

    • Region:自身のPingOne 組織のデータがホスティングされている地域。
    • AuthScheme:PingOne に接続する際に使用する認証の種類。
    • WorkerAppEnvironmentId (デフォルトのPingOne ドメインを使用する場合に必要)、またはAuthorizationServerURL のいずれかで、下で説明するように設定します。

    WorkerAppEnvironmentId の設定

    WorkerAppEnvironmentId は、Worker アプリケーションが存在するPingOne 環境のID です。 このパラメータは、環境がデフォルトのPingOne ドメイン(auth.pingone)を利用している場合のみ使用されます。 これは、ヘルプドキュメントカスタムOAuth アプリケーションの作成で説明するように、PingOne への認証に使用するカスタムOAuth アプリケーションを作成した後に設定します。

    はじめに、このプロパティの値を見つけます。

    1. 自身のPingOne 組織のホームページからナビゲーションサイドバーに移動し、Environments をクリックします。
    2. OAuth / Worker のカスタムアプリケーションを作成した環境(通常はAdministrators)を見つけ、Manage Environment をクリックします。 環境のホームページが表示されます。
    3. 環境のホームページのナビゲーションサイドバーで、Applications をクリックします。
    4. リストから、OAuth またはWorker アプリケーションの詳細を見つけます。
    5. Environment ID フィールドの値をコピーします。 以下の例に似たものになるはずです:
      WorkerAppEnvironmentId='11e96fc7-aa4d-4a60-8196-9acf91424eca'

    次に、WorkerAppEnvironmentIdEnvironment ID フィールドの値に設定します。

    AuthorizationServerURL の設定

    AuthorizationServerURL は、お使いのアプリケーションが配置されている環境のPingOne 認可サーバーのベースURL です。 このプロパティは、PingOne プラットフォームAPI ドキュメントで説明されているように、環境にカスタムドメインを設定した場合にのみ使用されます。 Custom Domains を参照してください。

    OAuth でのPingOne への認証

    PingOne はOAuth とOAuthClient 認証の両方をサポートしています。 上述の設定手順に加え、OAuth またはOAuthCliet 認証をサポートするために、さらに2つの手順を完了する必要があります。

    • ヘルプドキュメントカスタムOAuth アプリケーションの作成で説明するように、カスタムOAuth アプリケーションを作成して設定します。
    • ドライバーがデータモデル内のエンティティにアクセスできるようにするには、ヘルプドキュメントのAdministrator Roles での説明のとおり、使用するアドミンユーザー / ワーカーアプリケーションに対して正しいロールを設定していることを確認してください。
    • 以下のサブセクションで説明されているように、選択した認証スキームと認証フローに適切なプロパティを設定します。

    OAuth(認可コードグラント)

    AuthSchemeOAuth に設定します。

    デスクトップアプリケーション

    OAuth アクセストークンの取得およびリフレッシュ

    以下を設定して、接続してください。

    • InitiateOAuthGETANDREFRESH。繰り返しOAuth の交換を行ったり、手動でOAuthAccessToken を設定する必要をなくすには、InitiateOAuth を使用します。
    • OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーションを作成した際に取得したClient ID。
    • OAuthClientSecret:カスタムOAuth アプリケーションを作成した際に取得したClient Secret。
    • CallbackURL:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に定義したリダイレクトURI。例:https://localhost:3333

    接続すると、本製品 はデフォルトブラウザでPingOne のOAuth エンドポイントを開きます。ログインして、アプリケーションにアクセス許可を与えます。 ドライバーはこれでOAuth プロセスを完了します。

    1. ドライバーはPingOne からアクセストークンを取得し、それを使ってデータをリクエストします。
    2. OAuth 値はOAuthSettingsLocation で指定された場所に保存され、接続間で永続化されるようにします。

    ドライバーはアクセストークンの期限が切れると自動的にリフレッシュします。

    Web アプリケーションやヘッドレスマシン、クライアントクレデンシャルグラントを含むその他のOAuth メソッドについては、ヘルプドキュメントを参照してください。

    ビルトイン接続文字列デザイナー

    JDBC URL の構成については、PingOne JDBC Driver に組み込まれている接続文字列デザイナーを使用してください。JAR ファイルのダブルクリック、またはコマンドラインからJAR ファイルを実行します。

    java -jar cdata.jdbc.pingone.jar

    接続プロパティを入力し、接続文字列をクリップボードにコピーします。

    Using the built-in connection string designer to generate a JDBC URL (Salesforce is shown.)

    JDBC URL を構成する際、Max Rows 接続プロパティを設定することもできます。これによって戻される行数を制限するため、可視化・レポートのデザイン設計時のパフォーマンスを向上させるのに役立ちます。

    以下はPingOne の一般的なJDBC 接続文字列です。

    jdbc:pingone:AuthScheme=OAuth;WorkerAppEnvironmentId=eebc33a8-xxxx-4f3a-yyyy-d3e5262fd49e;Region=NA;OAuthClientId=client_id;OAuthClientSecret=client_secret;InitiateOAuth=GETANDREFRESH
  9. Driver Name cdata.jdbc.pingone.PingOneDriver を設定し、[Save]をクリックします。
Configure the Connection (part 2)

NOTE PingOne への認証は接続文字列に管理されるため、[Security Credentials]は空白でも問題ありません。

PingOne データ オブジェクトを設定

接続が構成されたら、データセットのスキーマを構成し、ビジュアライズするテーブル、ビュー、そしてカラムを選択することができるようになります。

  1. スキーマを選択します。 (e.g. PingOne)
  2. [Tables]や[Views]をクリックしてこれらのエンティティに接続し、[Apply]をクリックします。
  3. アクセスする[Tables]と[Columns]を選択し、[Done]をクリックします。
Editing the objects

オブジェクトが構成されたら、Pronto Prepare and Relate ツールを用いて、データ準備の実行やデータのリレーションを検出できるようになります。

ビジュアライゼーションを構築

データを準備し、接続されたオブジェクト間のリレーションを定義することで、ビジュアライゼーションを構築することができるようになります。

  1. メニューから、Visualizer ツールを選択します。
  2. Select the Visualizer
  3. オブジェクトからMeasures & Categories を選択します。
  4. 選択したMeasure(s) に適切なビジュアライゼーションを選択し、構成します。
Live PingOne のデータ in a Birst visualization

CData JDBC Driver for PingOne をCloud Agent やBirst とともに用いることにより、PingOne で簡単に堅牢なビジュアライゼーションとレポートを作成できます。30日の無償評価版をダウンロードし、Birst ビジュアライゼーションの構築を開始してください。

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