Active Query Builder を使用してPingOne 駆動型アプリを素早く開発

Active Query Builder SQL インターフェースビルダーと、.NET データアクセスの簡単さを活用し、データ駆動型のWinForms とASP.NET アプリを作成します。

古川えりか
コンテンツスペシャリスト

最終更新日:2022-05-26

この記事で実現できるPingOne 連携のシナリオ

こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。

SQL インターフェースを介してPingOne を公開する標準.NET を記述します。Active Query Builder は、開発者がSQL インターフェースを作成するのに役立ちます。CData ODBC Driver for PingOne は、PingOne への標準ベースのアクセスを可能にします。この統合では、ODBC ドライバーとActive Query Builder オブジェクト間のブリッジとして、Microsoft ADO.NET Provider for ODBC を使用してビジュアルSQL コンポーザーを構築します。

CData ODBC ドライバとは?

CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持った製品です。

  1. PingOne をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレデータソースに対応
  2. 多様なアプリケーション、ツールにPingOne のデータを連携
  3. ノーコードでの手軽な接続設定
  4. 標準SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み

CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてPingOne の接続を設定、2.Active Query Builder 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。

CData ODBC ドライバのインストールとPingOne への接続設定

まずは、本記事右側のサイドバーからPingOne ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。

未指定の場合は、初めにODBC DSN (data source name) で接続プロパティを指定します。ドライバーのインストールの最後にアドミニストレーターが開きます。Microsoft ODBC Data Source Administrator を使用して、ODBC DSN を作成および構成できます。

PingOne に接続するには以下のプロパティを設定します。

  • Region:自身のPingOne 組織のデータがホスティングされている地域。
  • AuthScheme:PingOne に接続する際に使用する認証の種類。
  • WorkerAppEnvironmentId (デフォルトのPingOne ドメインを使用する場合に必要)、またはAuthorizationServerURL のいずれかで、下で説明するように設定します。

WorkerAppEnvironmentId の設定

WorkerAppEnvironmentId は、Worker アプリケーションが存在するPingOne 環境のID です。 このパラメータは、環境がデフォルトのPingOne ドメイン(auth.pingone)を利用している場合のみ使用されます。 これは、ヘルプドキュメントカスタムOAuth アプリケーションの作成で説明するように、PingOne への認証に使用するカスタムOAuth アプリケーションを作成した後に設定します。

はじめに、このプロパティの値を見つけます。

  1. 自身のPingOne 組織のホームページからナビゲーションサイドバーに移動し、Environments をクリックします。
  2. OAuth / Worker のカスタムアプリケーションを作成した環境(通常はAdministrators)を見つけ、Manage Environment をクリックします。 環境のホームページが表示されます。
  3. 環境のホームページのナビゲーションサイドバーで、Applications をクリックします。
  4. リストから、OAuth またはWorker アプリケーションの詳細を見つけます。
  5. Environment ID フィールドの値をコピーします。 以下の例に似たものになるはずです:
    WorkerAppEnvironmentId='11e96fc7-aa4d-4a60-8196-9acf91424eca'

次に、WorkerAppEnvironmentIdEnvironment ID フィールドの値に設定します。

AuthorizationServerURL の設定

AuthorizationServerURL は、お使いのアプリケーションが配置されている環境のPingOne 認可サーバーのベースURL です。 このプロパティは、PingOne プラットフォームAPI ドキュメントで説明されているように、環境にカスタムドメインを設定した場合にのみ使用されます。 Custom Domains を参照してください。

OAuth でのPingOne への認証

PingOne はOAuth とOAuthClient 認証の両方をサポートしています。 上述の設定手順に加え、OAuth またはOAuthCliet 認証をサポートするために、さらに2つの手順を完了する必要があります。

  • ヘルプドキュメントカスタムOAuth アプリケーションの作成で説明するように、カスタムOAuth アプリケーションを作成して設定します。
  • ドライバーがデータモデル内のエンティティにアクセスできるようにするには、ヘルプドキュメントのAdministrator Roles での説明のとおり、使用するアドミンユーザー / ワーカーアプリケーションに対して正しいロールを設定していることを確認してください。
  • 以下のサブセクションで説明されているように、選択した認証スキームと認証フローに適切なプロパティを設定します。

OAuth(認可コードグラント)

AuthSchemeOAuth に設定します。

デスクトップアプリケーション

OAuth アクセストークンの取得およびリフレッシュ

以下を設定して、接続してください。

  • InitiateOAuthGETANDREFRESH。繰り返しOAuth の交換を行ったり、手動でOAuthAccessToken を設定する必要をなくすには、InitiateOAuth を使用します。
  • OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーションを作成した際に取得したClient ID。
  • OAuthClientSecret:カスタムOAuth アプリケーションを作成した際に取得したClient Secret。
  • CallbackURL:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に定義したリダイレクトURI。例:https://localhost:3333

接続すると、本製品 はデフォルトブラウザでPingOne のOAuth エンドポイントを開きます。ログインして、アプリケーションにアクセス許可を与えます。 ドライバーはこれでOAuth プロセスを完了します。

  1. ドライバーはPingOne からアクセストークンを取得し、それを使ってデータをリクエストします。
  2. OAuth 値はOAuthSettingsLocation で指定された場所に保存され、接続間で永続化されるようにします。

ドライバーはアクセストークンの期限が切れると自動的にリフレッシュします。

Web アプリケーションやヘッドレスマシン、クライアントクレデンシャルグラントを含むその他のOAuth メソッドについては、ヘルプドキュメントを参照してください。

SQL を使用してPingOne と対話

以下のステップに従ってWinForms ビジュアルクエリビルダーを作成します。

  1. 新しいWindows Forms プロジェクトで、QueryBuilder を[Toolbox]からフォームにドラッグします。
  2. ActiveQueryBuilder.ODBCMetadataProvider への参照を追加します。
  3. OdbcConnection を追加し、最初のセクションで作成したDSN に接続文字列を設定します。 OdbcConnection connection = new OdbcConnection(); connection.ConnectionString = "DSN=PingOne"
  4. ODBCMetadataProvider インスタンスとGeneralSyntaxProvider インスタンスを初期化し、ODBCMetadataProvider オブジェクトのConnection プロパティをOdbcConnection に設定します。 GenericSyntaxProvider syntaxProvider = new GenericSyntaxProvider(); ODBCMetadataProvider metadataProvider = new ODBCMetadataProvider(); metadataProvider.Connection = connection;
  5. QueryBuilder オブジェクトの、対応するMetadataProvider プロパティとSyntaxProvider プロパティを設定します。 queryBuilder1.MetadataProvider = metadataProvider; queryBuilder1.SyntaxProvider = syntaxProvider;
  6. QueryBuilder クラスのInitiatelizeDatabaseSchemaTree メソッドを呼び出してPingOne メタデータを取得し、PingOne テーブルのツリーデビューを生成します。 queryBuilder1.InitializeDatabaseSchemaTree();
  7. QueryBuilder を作成したら、それをTextBox に接続するか、使用する場合は、ActiveQueryBuilder SQLTextEditor に接続しますSQLTextEditor をデザイナにドラッグし、ドロップします。

  8. 以下のコードをSQLTextEditor のValidating イベントに追加します。 private void sqlTextEditor1_Validating(object sender, CancelEventArgs e) { try { // Update the query builder with manually edited query text: queryBuilder1.SQL = sqlTextEditor1.Text; } catch (SQLParsingException ex) { e.Cancel = true; // Set caret to error position sqlTextEditor1.SelectionStart = ex.ErrorPos.pos; // Report error MessageBox.Show(ex.Message, "Parsing error"); } }
  9. SQLUpdated イベントに以下を追加します。 private void queryBuilder1_SQLUpdated(object sender, EventArgs e) { sqlTextEditor1.Text = queryBuilder1.FormattedSQL; }
  10. これで、クエリをビジュアルに作成できます。[Columns Pane Area]のテーブルをダブルクリックすると、[entity/relationship]ダイアグラムが[Query Building Area]に表示されます。ダイアグラムで選択したカラムがクエリに追加されます。

Building queries interactively with Active Query Builder.

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