Microsoft Power Query からPingOne のデータに連携してExcel から利用

CData PingOne ODBC Driver とMicrosoft Power Query を使って、PingOne のデータをExcel にインポートする方法を紹介します。

古川えりか
コンテンツスペシャリスト

最終更新日:2023-06-14

この記事で実現できるPingOne 連携のシナリオ

こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。

CData ODBC Driver for PingOne を使ってMicrosoft Power Query からPingOne に接続すれば、お好みのPingOne のデータを取得できます。この記事では、CData ODBC ドライバを使ってPingOne をMicrosoft Power Query にインポートする方法について詳しく説明します。

CData ODBC ドライバとは?

CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持った製品です。

  1. PingOne をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレデータソースに対応
  2. Excel やPower Query をはじめとする多様な帳票・BI・データ分析ツールにPingOne のデータを連携
  3. ノーコードでの手軽な接続設定

CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてPingOne の接続を設定、2.Power Query 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。

PingOne への接続の設定

まずは、本記事右側のサイドバーからPingOne ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。

  1. ODBC ドライバーのインストール完了時にODBC DSN 設定画面が立ち上がります。または、Microsoft ODBC データソースアドミニストレーターを使ってDSN を作成および設定できます。

    PingOne に接続するには以下のプロパティを設定します。

    • Region:自身のPingOne 組織のデータがホスティングされている地域。
    • AuthScheme:PingOne に接続する際に使用する認証の種類。
    • WorkerAppEnvironmentId (デフォルトのPingOne ドメインを使用する場合に必要)、またはAuthorizationServerURL のいずれかで、下で説明するように設定します。

    WorkerAppEnvironmentId の設定

    WorkerAppEnvironmentId は、Worker アプリケーションが存在するPingOne 環境のID です。 このパラメータは、環境がデフォルトのPingOne ドメイン(auth.pingone)を利用している場合のみ使用されます。 これは、ヘルプドキュメントカスタムOAuth アプリケーションの作成で説明するように、PingOne への認証に使用するカスタムOAuth アプリケーションを作成した後に設定します。

    はじめに、このプロパティの値を見つけます。

    1. 自身のPingOne 組織のホームページからナビゲーションサイドバーに移動し、Environments をクリックします。
    2. OAuth / Worker のカスタムアプリケーションを作成した環境(通常はAdministrators)を見つけ、Manage Environment をクリックします。 環境のホームページが表示されます。
    3. 環境のホームページのナビゲーションサイドバーで、Applications をクリックします。
    4. リストから、OAuth またはWorker アプリケーションの詳細を見つけます。
    5. Environment ID フィールドの値をコピーします。 以下の例に似たものになるはずです:
      WorkerAppEnvironmentId='11e96fc7-aa4d-4a60-8196-9acf91424eca'

    次に、WorkerAppEnvironmentIdEnvironment ID フィールドの値に設定します。

    AuthorizationServerURL の設定

    AuthorizationServerURL は、お使いのアプリケーションが配置されている環境のPingOne 認可サーバーのベースURL です。 このプロパティは、PingOne プラットフォームAPI ドキュメントで説明されているように、環境にカスタムドメインを設定した場合にのみ使用されます。 Custom Domains を参照してください。

    OAuth でのPingOne への認証

    PingOne はOAuth とOAuthClient 認証の両方をサポートしています。 上述の設定手順に加え、OAuth またはOAuthCliet 認証をサポートするために、さらに2つの手順を完了する必要があります。

    • ヘルプドキュメントカスタムOAuth アプリケーションの作成で説明するように、カスタムOAuth アプリケーションを作成して設定します。
    • ドライバーがデータモデル内のエンティティにアクセスできるようにするには、ヘルプドキュメントのAdministrator Roles での説明のとおり、使用するアドミンユーザー / ワーカーアプリケーションに対して正しいロールを設定していることを確認してください。
    • 以下のサブセクションで説明されているように、選択した認証スキームと認証フローに適切なプロパティを設定します。

    OAuth(認可コードグラント)

    AuthSchemeOAuth に設定します。

    デスクトップアプリケーション

    OAuth アクセストークンの取得およびリフレッシュ

    以下を設定して、接続してください。

    • InitiateOAuthGETANDREFRESH。繰り返しOAuth の交換を行ったり、手動でOAuthAccessToken を設定する必要をなくすには、InitiateOAuth を使用します。
    • OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーションを作成した際に取得したClient ID。
    • OAuthClientSecret:カスタムOAuth アプリケーションを作成した際に取得したClient Secret。
    • CallbackURL:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に定義したリダイレクトURI。例:https://localhost:3333

    接続すると、本製品 はデフォルトブラウザでPingOne のOAuth エンドポイントを開きます。ログインして、アプリケーションにアクセス許可を与えます。 ドライバーはこれでOAuth プロセスを完了します。

    1. ドライバーはPingOne からアクセストークンを取得し、それを使ってデータをリクエストします。
    2. OAuth 値はOAuthSettingsLocation で指定された場所に保存され、接続間で永続化されるようにします。

    ドライバーはアクセストークンの期限が切れると自動的にリフレッシュします。

    Web アプリケーションやヘッドレスマシン、クライアントクレデンシャルグラントを含むその他のOAuth メソッドについては、ヘルプドキュメントを参照してください。

Microsoft Power Query でPingOne のデータをインポート

ODBC 側の設定が完了したら、Excel からPower Query を起動して実際にデータを取得していきます。

  1. Excel のリボンから「データ」->「データの取得」-「Power Query の起動」をクリックします。
  2. Power Query エディター画面が開くので、「新しいクエリ」->「新しいソース」->「その他ソース」->「ODBC」をクリックします。
  3. 使用するデータソースを選択します。
  4. 詳細クエリで、カスタムデータをインポートするSELECT 文(SQL)を入力することもできます。例: SELECT * FROM [CData].[Administrators].Users ODBC 接続文字列とSELECT 文。
  5. 必要に応じてクレデンシャル情報を入力し、「接続」をクリックします。ナビゲータが開くので、ツリー形式で表示されるテーブルから使用するテーブルを選択します。プレビューにデータが表示されます。OK を押します。データがクエリビューに表示されます。別のデータソースからクエリを結合、または「Power Query formulas」を使ってデータをリファインできます。ワークシートにクエリをロードするには、[閉じて読み込む]ボタンをクリックします。
  6. Power Query で取得したテーブル。

PingOne からPower Query へのデータ連携には、ぜひCData ODBC ドライバをご利用ください

このようにCData ODBC ドライバと併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをPower Query からコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。

日本のユーザー向けにCData ODBC ドライバは、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。

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