OData SDK for PHP を使ってSAP のデータを取得

CData Connect Server を使えば、OData を使ってSAP のデータにアクセスできます。CData Connect Server とOData PHP SDK を利用することで、SAP のエンティティをPHP で取得して、オブジェクトとしてモデル化できます。

加藤龍彦
デジタルマーケティング

最終更新日:2022-11-25

こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。

CData Connect Server はSAP のデータをWeb サービスとして公開します。 この記事の手順を実行することで、SAP のデータをPHP オブジェクトとして扱うことができるようになります。

CData Connect Server はSAP のデータへのクラウドベースのOData インターフェースを提供し、ODataPHP SDK からSAP のデータへのリアルタイム連携を実現します。

SAP の仮想OData API エンドポイントを作成

まずCData Connect Server でデータソースへの接続およびOData API エンドポイント作成を行います。

  1. CData Connect Server にログインして、「DATA MODEL」をクリックします。 データベースを追加
  2. 利用できるデータソースアイコンから"SAP" を選択します。
  3. SAP に接続するために必要なプロパティを入力します。

    SAP への接続はlibrfc32.dll、librfc32u.dll、NetWeaver、Web Services (SOAP) のどれかで行います。 ConnectionType 接続プロパティをCLASSIC (librfc32.dll)、CLASSIC_UNICODE (librfc32u.dll)、NETWEAVER、SOAP に設定します。

    SOAP を使う場合、Client、RFCUrl、SystemNumber、User、Password のプロパティを設定します。

    それ以外の方法の場合、Host、User、Password、Client、SystemNumber を指定します。

    Note: librfc32.dll やその他のSAP 接続には対応しておりません。SAP インストールから対応する接続モジュールをマシンにインストールしておいてください。

    詳細情報はobtaining the connection properties を参照してください。

    接続を設定
  4. 「Test Connection」をクリックします。
  5. 「USERS」 -> Add をクリックして、新しいユーザーを追加し、適切な権限を指定します。
  6. API タブをクリックして OData API エンドポイントが生成されていることを確認します。

コネクションとOData エンドポイントを設定したら、PHP からSAP のデータに接続できます。

  1. まずは、ODataPHP SDK を使用してCData Connect Server が公開したWeb サービスに接続するプロキシクラスを作成します。

    URI 部分を書き換えて、次のようなコマンドを実行してください。

    php C:\PHPLib\ODataphp\PHPDataSvcUtil.php /uri=https://your-server:8032/api.rsc/@your-authtoken/ /out=C:\PHPLib\ODataphp\SAPERPEntities.php

    このコマンドは、OData エンドポイントが返すメタデータからクラスを定義して、指定したフォルダにクラスの定義を出力します。

    CData Connect Server およびOData SDK for PHP は、どちらもフォームとWindows 認証をサポートします。CData Connect Server はOData エンドポイントへのアクセスが認可されたユーザーの認証に、認証トークンを使用します。認証トークンはHTTP Basic 認証の際に渡したり、OData URL に付加することで使用できます。

    認証済みのユーザーは、CData Connect Server の管理コンソールのUsers セクションで設定できます。

  2. これで、PHP のオブジェクト指向インターフェースを使ってSAP のデータにアクセスできます。以下のコードはMARA テーブルのレコードを作成してリアルタイムデータを取得し、新しく作成したレコードを表示します。

    require_once 'SAPERPEntities.php'; try{ $svc = new CDataAPI(); $mara = new MARA(); $mara->ERNAM = 'BEHRMANN'; $svc->AddToMARA($mara); $svc->SetSaveChangesOptions(SaveChangesOptions::None); $svc->SaveChanges(); $response = $svc->mara()->Execute(); foreach($response->Result as $mara) echo $mara->MANDT."
    "; } catch (Exception $e) { //CData Connect Server からのエラーをキャッチ echo $e->getError(), "\n"; }

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