LINQPad でSalesforce のデータを操作する方法

LINQPad でSalesforce にLINQ クエリを実行する方法を解説します。

加藤龍彦
デジタルマーケティング

最終更新日:2023-09-15

この記事で実現できるSalesforce 連携のシナリオ

こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。

CData ADO.NET Provider for Salesforce は、LINQ やEntity Framework などの標準のADO.NET インターフェースを使ってSalesforce の操作を実現します。この記事では、LINQPad から接続してLINQ クエリを実行する方法を説明します。

必要なもの

本記事の手順を実行してLINQPad からSalesforce に接続するには、以下の3つの製品が必要になります。

  • Salesforce の環境
  • LINQPad
  • CData ADO.NET Provider for Salesforce。右側のサイドバーから30日間無償トライアルがダウンロードできます

Salesforce とは?

Salesforce は人気のクラウド型営業支援(SFA)・顧客管理(CRM)サービスで、顧客や商談の情報を集約して一ヵ所で管理することができます。

データモデルの作成

CData ADO.NET Provider for Salesforce およびLINQPad をダウンロード・インストールしたら、Visual Studio で新しいクラスライブラリプロジェクトを作成します。

ADO.NET Provider の利用に必要となるEF 6を設定する方法については、ヘルプドキュメントを参照してください。

  1. プロジェクトを右クリックし、[追加]→[新しい項目]→[ADO.NET Entity Data Model]をクリックします。ダイアログが表示されたら、データベースから[Code First]を選択します。 [New Connection]をクリックして、表示されたウィザードで接続文字列オプションを指定します。

    New Connectionを選択して新しい接続設定を作成
  2. Salesforce 接続プロパティの設定方法

    標準認証の設定

    Salesforce への接続には、以下の3つの認証方式が利用可能です。標準的な認証方式では、以下の情報が必要となります。

    • ユーザー名
    • パスワード
    • セキュリティトークン

    セキュリティトークンの取得方法については、セキュリティトークン取得手順をご参照ください。

    OAuth 認証の設定

    ユーザー名とパスワードによる認証が利用できない(避けたい)場合は、OAuth 認証を使用することができます。

    SSO(シングルサインオン)の設定

    IDプロバイダー経由でのシングルサインオンを利用する場合は、以下のプロパティを設定してください。

    • SSOProperties
    • SSOLoginUrl
    • TokenUrl

    詳細な設定手順については、ヘルプドキュメントの「はじめに」セクションをご確認ください。

    一般的な接続文字列は次のとおりです。

    User=username;Password=password;SecurityToken=Your_Security_Token;
  3. 希望するテーブルおよびビューを選択して[Finish]をクリックし、データモデルを作成します。

    下部のFinishをクリックしてデータモデルを作成
  4. プロジェクトをビルドします。生成されたファイルを使ってLINQPad でSalesforce 接続を作成できます。

LINQPad でSalesforce のデータに接続

必要な接続プロパティを取得してデータモデルアセンブリを作成したら、以下の手順に従ってLINQPad でデータモデルを使いはじめましょう。

  1. LINQPad を開き[接続の追加]をクリックします。

    接続の追加をクリック
  2. [Use a typed data context from your own assembly]オプションを選択します。

  3. [Entity Framework DbContext]を選択します。

    下部のフィールドから[Entity Framework DbContext]を選択
  4. [Path to Custom Assembly]ボックスの横にある[参照]をクリックして、プロジェクトフォルダを参照します。bin フォルダの下の.dll または.exe を参照します。

  5. DbContext の名前を選択します。
  6. 接続文字列をApp.Config に保存した場合は、App.Config へのパスを指定します。
DbContextの名前とApp.Configへのパスを指定

これでLINQPad 経由でSalesforce にクエリできます。サポートされたLINQ クエリの例は、ヘルプドキュメントの「LINQ およびEntity Framework」を参照してください。

LINQPad からSalesforceに接続

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