PHP でMySQL からSalesforce Data Cloud のデータにアクセス

PHP から標準MySQL ライブラリを介してSalesforce Data Cloud に接続。

古川えりか
コンテンツスペシャリスト

最終更新日:2022-07-18

こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。

CData SQL Gateway とODBC Driver for SalesforceDataCloud を使用することで、ETL を実行したりデータをキャッシュしたりすることなく、MySQL クライアントからSalesforce Data Cloud にアクセスできます。以下のステップに従って、PHP の標準MySQL インターフェースであるmysqliPDO_MySQL を介してSalesforce Data Cloud のデータにリアルタイムで接続します。

CData ODBC ドライバとは?

CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持ったリアルタイムデータ連携ソリューションです。

  1. Salesforce Data Cloud をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレミスデータソースに対応
  2. 多様なアプリケーション、ツールにSalesforce Data Cloud のデータを連携
  3. ノーコードでの手軽な接続設定
  4. 標準 SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み

CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてSalesforce Data Cloud の接続を設定、2.MySQL 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。

CData ODBC ドライバのインストールとSalesforce Data Cloud への接続設定

まずは、本記事右側のサイドバーからSalesforceDataCloud ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。

必要な接続プロパティの値が未入力の場合には、データソース名(DSN)で入力します。組み込みのMicrosoft ODBC Data Source Administrator を使用し、DSN を構成できます。ドライバーのインストールの最後にアドミニストレーターが開きます。Microsoft ODBC データソースアドミニストレーターを使ってDSN を作成および設定する方法は、ヘルプドキュメントの「はじめに」を参照してください。

Salesforce Data Cloud は、OAuth 標準による認証をサポートしています。

OAuth

AuthSchemeOAuth に設定します。

デスクトップアプリケーション

CData は、デスクトップでの認証を簡略化する埋め込みOAuth アプリケーションを提供します。

また、Salesforce Data Cloud コンソールで設定および登録するカスタムOAuth アプリケーションを介してデスクトップから認証することもできます。詳しくは、ヘルプドキュメントカスタムOAuth アプリの作成を参照してください。

接続する前に、次のプロパティを設定します。

  • InitiateOAuthGETANDREFRESHInitiateOAuth を使えば、繰り返しOAuth の交換を行ったり、手動でOAuthAccessToken を設定する必要はなくなります。
  • OAuthClientId (カスタムアプリケーションのみ):カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントID。
  • OAuthClientSecret (カスタムアプリケーションのみ):カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレット。

接続すると、本製品 はデフォルトブラウザでSalesforce Data Cloud のOAuth エンドポイントを開きます。ログインして、アプリケーションにアクセス許可を与えます。

以下のようにドライバーがOAuth プロセスを完了します。

  • コールバックURL からアクセストークンを取得します。
  • 古いトークンの期限が切れたときは、新しいアクセストークンを取得します。
  • OAuthSettingsLocation にOAuth 値を保存し、接続間で永続化します。
  • Web アプリケーションやヘッドレスマシンを含むその他のOAuth メソッドについては、ヘルプドキュメントを参照してください。

    SQL Gateway を構成する

    Salesforce Data Cloud のデータへの接続を、仮想MySQL データベースとして設定する方法については、「SQL Gateway Overview」を参照してください。クライアントからのMySQL リクエストをリッスンするMySQL リモートサービスを構成します。このサービスはSQL Gateway UI で設定できます。

    Creating a MySQL Remoting Service in SQL Gateway (Salesforce is shown)

    PHP から接続する

    以下の例は、オブジェクト指向インターフェースを使用してクエリを接続および実行する方法を示します。 以下のパラメータを使用して接続オブジェクトを初期化し、仮想MySQL データベースに接続します。

    • Host:サービスが実行されているリモートホストの場所を指定します。この例では、サービスがローカルマシンで実行されているため、"localhost" をリモートホスト設定に使用します。
    • Username:SQL Gateway の「ユーザー」タブで認証したユーザーのユーザー名を指定します。
    • Password:認証されたユーザーアカウントのパスワードを指定します。
    • Database Name:データベース名としてシステムDSN を指定します。
    • Port:サービスが実行されているポートを指定します。この例では3306 を指定します。

    mysqli

    <?php
    $mysqli = new mysqli("localhost", "user", "password", "CData SalesforceDataCloud Sys","3306");
    ?>
    
    

    PDO

    <?php
    $pdo = new PDO('mysql:host=localhost;dbname=CData SalesforceDataCloud Sys;port=3306', 'user', 'password');
    ?>
    
    

    PHP からクエリする

    接続が確立されると、テーブルにアクセスできます。以下のステップでは、例を説明します。

    1. テーブル(Account)をクエリします。結果は、連想配列として$result オブジェクトに保存されます。
    2. 各行とカラムを順番に処理して、値を出力してPHP ページに表示することができます。
    3. 接続を閉じます。

    mysqli

    $result = $mysqli->query("SELECT [Account ID], [Account Name] FROM Account WHERE EmployeeCount > 250");
    while($row = $result->fetch_assoc()) {
      foreach ($row as $k=>$v) {
        echo "$k : $v";
        echo "<br />";
      }
    }
    $mysqli->close();

    PDO

    $result = $pdo->query("SELECT [Account ID], [Account Name] FROM Account WHERE EmployeeCount > 250");
    while($row = $result->fetch(PDO::FETCH_ASSOC)) {
      foreach ($row as $k=>$v) {
        echo "$k : $v";
        echo "<br />";
      }
    }
    $result = null;
    $pdo = null;

    おわりに

    このようにCData ODBC ドライバと併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。

    CData ODBC ドライバは日本のユーザー向けに、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。

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