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詳細はこちら →Blazor でSage 50 UK のデータにリアルタイムで連携するアプリを構築
ASP.NET Core Blazor C# でSage 50 UK にSQL でクエリ。
最終更新日:2021-11-03
この記事で実現できるSage 50 UK 連携のシナリオ
こんにちは!リードエンジニアの杉本です。
Blazor は、.NET を使って対話型のクライアント側Web UI を構築するためのフレームワークです。JavaScript の代わりにC# を使って、UI を作れるところが魅力です。また、既存の.NET ライブラリや.NET エコシステムを使うことができる利点があります。
CData ADO.NET Provider for Sage50UK は、LINQ やEntity Framework などの標準のADO.NET インターフェースを使ってSage 50 UK を操作可能にします。Blazor が.NET Core 対応をしているため、Server Side Blazor からADO.NET Provider を使うことができます。この記事では、Server Side Blazor からSage 50 UK に接続して直接SQL クエリを実行する方法を説明します。

CData ADO.NET Provider for Sage50UK のインストール
CData ADO.NET Provider は、通常であればRDB に接続するフレームワークである ADO.NET DataAdapter やLinqToSQL(もしくはDapper などのORM を挟んでもいいです)であり、Sage 50 UK のデータへもRDB と同感覚でアクセスが可能になります。
CData のWebsite からProvider をダウンロードして、マシンにインストールします。NuGet からインストールすることも可能です。Sage 50 UK ADO.NET Data Provider で検索してください。

Blazor でSage 50 UK にデータ連携するアプリを構築
Blazor にADO.NET Provider for Sage50UK を接続
- Visual Studio を立ち上げて、Blazor アプリのプロジェクトを作成します。
- ソリューションエクスプローラーで「依存関係」から右クリックで「プロジェクト参照の追加」をクリック。
- 参照マネージャーが開くので、「参照」ボタンをクリックして、先ほどインストールしたADO.NET Provider の.dll を選択します。「C:\Program Files\CData\CData ADO.NET Provider for Sage50UK 2019J\lib etstandard2.0」内のSystem.Data.CData.Sage50UK.dll」を参照に選びます。


Blazor でSage 50 UK のデータをSELECT
サンプルプロジェクトの「Page」→「Index.razor」を開きます。
以下のコードを書きます。使っているクエリはおなじみの標準SQL です。Sage 50 UK 固有のAPI を書かなくてもRDB と同感覚でSQL が書けるところがADO.NET Prover for Sage50UK の強味です。
@page "/" @using System.Data; @using System.Data.CData.Sage50UK; <h1>Hello, world!</h1> Welcome to your Data app. <div class="row"> <div class="col-12"> @using (Sage50UKConnection connection = new Sage50UKConnection( "URL=http://your-server:5493/sdata/accounts50/GCRM/your-address;User=Manager;")) { var sql = "SELECT Name, FinanceBalance FROM TradingAccounts"; var results = new DataTable(); Sage50UKDataAdapter dataAdapter = new Sage50UKDataAdapter(sql, connection); dataAdapter.Fill(results); <table class="table table-bordered"> <thead class="thead-light"> <tr> @foreach (DataColumn item in results.Rows[0].Table.Columns) { <th scope="col">@item.ColumnName</th> } </tr> </thead> <tbody> @foreach (DataRow row in results.Rows) { <tr> @foreach (var column in row.ItemArray) { <td>@column.ToString()</td> } </tr> } </tbody> </table> } </div> </div>
Note:Sage 50 UK 2012 以降のみサポートされています。
「接続」セクションのUser およびPassword プロパティを、有効なSage 50 UK のユーザー資格情報に設定する必要があります。これらの値は、Sage 50 UK に ログインするために使用するものと同じです。
さらに、「接続」セクションのURL プロパティを、希望する会社データセットのアドレスに設定する必要がります。アドレスを取得するには、以下を行ってください:
- Sage 50 UK ソフトウェアを開きます。
- 「Tools」->「Internet Options」をクリックします。
- 「SData Settings」タブを選択します。
- 「Sage 50 Accounts」の隣にある「Details」ボタンをクリックします。会社名のリストとそれに対応するデータセットのアドレスを含むウィンドウが表示されます。
- URL プロパティを希望する会社の隣にあるアドレスフィールドの値に設定します。
プロジェクトをリビルドして実行します。このようにSage 50 UK からデータを直接取得し、HTML テーブル形式にレンダリングしています。

もちろんSaaS データソースへの接続の場合には、RDB 向けのドライバーと違い最終的にはHTTP リクエストが行われるので、サーバーサイド Blazor としてサーバーサイドから実行されるのか、クライアントサイド Blazor として、実行中のブラウザからHTTPリクエストが行われるのかの違いはあります。そのあたりはネットワークやプロキシの設定として注意が必要でしょう。設定はコード内の接続プロパティで可能です。