国産BI ツールのActionista! からGoogle Data Catalog に直接連携してビジュアライズ

Actionista! からリアルタイムGoogle Data Catalog のデータに直接連携して分析を実施。

桑島義行
テクニカルディレクター

最終更新日:2022-07-20

この記事で実現できるGoogle Data Catalog 連携のシナリオ

こんにちは!テクニカルディレクターの桑島です。

CData Driver for GoogleDataCatalog を使って、国産BIツールのActionista!(https://www.justsystems.com/jp/products/actionista/) からGoogle Data Catalog のデータをノーコードで連携して利用できます。この記事では、間にETL/EAI ツールをはさむ方法ではなく、CData JDBC Driver for GoogleDataCatalog をActionista! 側に組み込むだけで連携を実現できます。

Actionista! からGoogle Data Catalog のデータへの連携を設定

CData JDBC Driver for GoogleDataCatalog をActionista! に配置

  • CData JDBC Driver for GoogleDataCatalog をActionista! と同じマシンにインストールします。
  • 次にインストールした.jar ファイルを以下のパスに格納します:
    ドライバー.jar ファイルのディレクトリ C:\Program Files\CData\CData JDBC Driver for GoogleDataCatalog 2019J\lib\cdata.jdbc.googledatacatalog.jar
    Actionista! 側のコピー先ディレクトリ C:\JUST\JustBI\jdbc
  • 次に、C:\JUST\JustBI\conf にあるdatamanager.properties プロパティファイルに今回使用するGoogle Data Catalog のドライバークラスなどを以下のように指定します:
  • # GoogleDataCatalog loader.jdbc.displayName.GoogleDataCatalog = GoogleDataCatalog loader.jdbc.initJdbcUrl.GoogleDataCatalog = jdbc:googledatacatalog: loader.jdbc.url.GoogleDataCatalog = jdbc:googledatacatalog: loader.jdbc.driver.GoogleDataCatalog = cdata.jdbc.googledatacatalog.GoogleDataCatalogDriver loader.jdbc.dbmsInfo.GoogleDataCatalog = cdata.jdbc.googledatacatalog.GoogleDataCatalogDriver
  • これでActionista! へのドライバーの配置が完了しました。

Google Data Catalog のデータをActionista! のキューブに取り込み

Actionista! ではデータの保持をキューブという単位で保存します。また、クエリでデータソースからデータを取得するのではなく、キューブに対してクエリを行います。このステップでは、Google Data Catalog のデータをキューブに取り込み、分析で使えるようにします。

  • Actionista! にログインします。
  • 「DataManager」-> 「+キューブの新規作成」をクリックします。
  • CData JDBC ドライバはRDB データソースとしてActionista! から利用できるので、「RDB」を選択します。
  • 設定情報にGoogle Data Catalog への接続に必要なプロパティを入れます:
    • RDB の種類:には、上のステップでdisplayName で指定した名前をドロップダウンで選びます。
    • 接続URL:Google Data Catalog に接続するための認証情報をセミコロン区切りで入力します。

      Google Data Catalog 接続プロパティの取得・設定方法

      認証プロパティを追加する前に、次の接続プロパティを設定してください。

      • OrganizationId:接続するGoogle Cloud Platform の組織リソースに関連付けられたID。これはGCP コンソールに移動して確認してください。 「プロジェクト」ドロップダウンメニューを開き、リストから組織へのリンクをクリックします。このページから組織ID を取得できます。
      • ProjectId:接続するGCP のプロジェクトリソースに関連付けられたID。GCP コンソールのダッシュボードに移動し、「プロジェクトを選択」のメニューからお好みのプロジェクトを選択して確認してください。プロジェクトID は、「プロジェクト情報」項目に表示されます。

      Google Data Catalog への認証

      CData 製品は、認証にユーザーアカウント、サービスアカウント、およびGCP インスタンスアカウントの使用をサポートします。

      OAuth の設定方法については、ヘルプドキュメントの「OAuth」セクションを参照してください。

      jdbc:googledatacatalog:ProjectId=YourProjectId;InitiateOAuth=REFRESH
    • ユーザー名:接続するアカウントのユーザー名(URL に含めることも可)
    • パスワード:接続するアカウントのパスワード(URL に含めることも可)
  • Actionista! のキューブにGoogle Data Catalog を設定(Salesforce is shown.)
  • 「接続」ボタンを押してGoogle Data Catalog に接続します。
  • Google Data Catalog への接続が完了すると、JDBC Driver がGoogle Data Catalog のスキーマを取得して、テーブル・ビューをプルダウンメニューに表示します。分析キューブで使用するテーブル・ビューを選択して、OK ボタンを押します。
  • Google Data Catalog のテーブルを選択(Salesforce is shown.)
  • 選択したオブジェクトのカラムが表示されます。JDBC Driver は、Google Data Catalog のデータのスキーマを検出してActionista! に渡すので、カラム名だけでなく、データ型の推定がすでになされています。ここで細かい型修正やデータの抽出条件を必要があれば設定して保存します。
  • Google Data Catalog オブジェクトを選択してスキーマ修正(Salesforce is shown.)
  • データマネージャー画面でGoogle Data Catalog のデータを選択して、「+取り込み」ボタンを押すとデータがキューブに保存されます。これでキューブへのデータ登録が完了です。

Actionista! 上にGoogle Data Catalog のデータのダッシュボードを作成する

それでは簡単なダッシュボードを作成していきます。

  • 「Dashboard」-> 「ダッシュボードの新規作成」-> 「キューブから作成」をクリックします。
  • Google Data Catalog キューブを選択(Salesforce is shown.)
  • 先ほど作成したGoogle Data Catalog のデータのキューブを選択して、ダッシュボード名を任意で入力して、OK を押します。
  • 左側にある明細パネルを右側のエリアにドラッグ&ドロップしますと、明細パネルの作成ウィンドウが表示されるので、Google Data Catalog キューブから表示させる項目を選択します。
  • Google Data Catalog キューブから分析で使用するカラムを選択(Salesforce is shown.)
  • そのままキューブのデータが表示することができます。ドリルダウンなどを行いたい場合は、サイドメニューにある分析パネルで作成してください。
  • Google Data Catalog のデータをActionista! でビジュアライズ(Salesforce is shown.)

CData JDBC Driver for GoogleDataCatalog をActionista! で使うことで、ノーコードでGoogle Data Catalog のデータをビジュアライズできました。ぜひ、30日の無償評価版をお試しください。

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