Tableau Server へのHubDB ダッシュボードの公開・パブリッシュ

CData ODBC Driver for HubDB を使って、Tableau ダッシュボードにHubDB をデータ連携。

古川えりか
コンテンツスペシャリスト

最終更新日:2022-09-20

こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。

エンタープライズBI にHubDB 連携機能を追加しましょう。CData ODBC Driver for HubDB を使って、Tableau Server にHubDB のデータをリアルタイム連携して、ダッシュボードを公開。企業の他のメンバーに連携レポート・ダッシュボードを共有しましょう。

この記事では、クライアントおよびサーバーでのでのDSN の設定、HubDB のデータソースのTableau Server へのパブリッシュ、ワークブック全体のTableau Server へのパブリッシュまでの手順を説明します。データソースをパブリッシュすると、Tableau Server で更新可能なワークブックを新しく作成することができるようになります。

CData ODBC ドライバとは?

CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持ったリアルタイムデータ連携ソリューションです。

  1. HubDB をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレミスデータソースに対応
  2. 多様なアプリケーション、ツールにHubDB のデータを連携
  3. ノーコードでの手軽な接続設定
  4. 標準 SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み

CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてHubDB の接続を設定、2.Tableau Server 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。

CData ODBC ドライバのインストールとHubDB への接続設定

まずは、本記事右側のサイドバーからHubDB ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。

Tableau Desktop でワークブックやデータソースを作成して、Tableau Server にワークブックやデータソースをパブリッシュするには、デスクトップとサーバーのそれぞれのマシンでDSN 設定を行う必要があります。両方のマシンで厳密に同じ名前のDSN を作成して接続する必要があります。以下がHubDB に接続するための情報です。Windows とLinux ODBC では設定に異なる点がありますので、ドキュメントを参照してください。

HubDBデータソースへの接続には、パブリックHubSpotアプリケーションを使用したOAuth認証とプライベートアプリケーショントークンを使用した認証の2つの方法があります。

カスタムOAuthアプリを使用する

すべてのOAuthフローでAuthSchemeを"OAuth"に設定する必要があります。特定の認証ニーズ(デスクトップアプリケーション、Webアプリケーション、ヘッドレスマシン)に必要な接続プロパティについては、ヘルプドキュメントを確認してください。

アプリケーションを登録し、OAuthクライアント認証情報を取得するには、以下の手順を実行してください。

  1. HubSpotアプリ開発者アカウントにログインします。
    • アプリ開発者アカウントである必要があります。標準のHubSpotアカウントではパブリックアプリを作成できません。
  2. 開発者アカウントのホームページで、アプリタブをクリックします。
  3. アプリを作成をクリックします。
  4. アプリ情報タブで、ユーザーが接続する際に表示される値を入力し、必要に応じて変更します。これらの値には、パブリックアプリケーション名、アプリケーションロゴ、アプリケーションの説明が含まれます。
  5. 認証タブで、「リダイレクトURL」ボックスにコールバックURLを入力します。
    • デスクトップアプリケーションを作成する場合は、http://localhost:33333のようなローカルにアクセス可能なURLに設定します。
    • Webアプリケーションを作成する場合は、ユーザーがアプリケーションを承認した際にリダイレクトされる信頼できるURLに設定します。
  6. アプリを作成をクリックします。HubSpotがアプリケーションとそれに関連する認証情報を生成します。
  7. 認証タブで、クライアントIDクライアントシークレットを確認します。これらは後でドライバーを設定する際に使用します。
  8. スコープの下で、アプリケーションの意図する機能に必要なスコープを選択します。

    テーブルにアクセスするには、最低限以下のスコープが必要です:

    • hubdb
    • oauth
    • crm.objects.owners.read
  9. 変更を保存をクリックします。
  10. 統合に必要な機能にアクセスできる本番ポータルにアプリケーションをインストールします。
    • 「インストールURL(OAuth)」の下で、完全なURLをコピーをクリックして、アプリケーションのインストールURLをコピーします。
    • コピーしたリンクをブラウザで開きます。アプリケーションをインストールする標準アカウントを選択します。
    • アプリを接続をクリックします。結果のタブは閉じて構いません。

プライベートアプリを使用する

HubSpotプライベートアプリケーショントークンを使用して接続するには、AuthSchemeプロパティを"PrivateApp"に設定します。

以下の手順に従ってプライベートアプリケーショントークンを生成できます:

  1. HubDBアカウントで、メインナビゲーションバーの設定アイコン(歯車)をクリックします。
  2. 左サイドバーメニューで、統合 > プライベートアプリに移動します。
  3. プライベートアプリを作成をクリックします。
  4. 基本情報タブで、アプリケーションの詳細(名前、ロゴ、説明)を設定します。
  5. スコープタブで、プライベートアプリケーションがアクセスできるようにしたい各スコープに対して読み取りまたは書き込みを選択します。
  6. テーブルにアクセスするには、最低限hubdbとcrm.objects.owners.readが必要です。
  7. アプリケーションの設定が完了したら、右上のアプリを作成をクリックします。
  8. アプリケーションのアクセストークンに関する情報を確認し、作成を続行をクリックし、その後トークンを表示をクリックします。
  9. コピーをクリックして、プライベートアプリケーショントークンをコピーします。

接続するには、PrivateAppTokenを取得したプライベートアプリケーショントークンに設定します。

DSN を設定する際には、Max Rows プロパティを設定することをお勧めします。これにより取得される行数が制限され、パフォーマンスを向上させます。

Windows

CData ODBC Driver for HubDB on Windows の場合は、DSN 設定はドライバーをインストールした後に行います。ドライバーをインストール語にDSN 設定画面が開きます。マイクロソフトのODBC データソースアドミニストレータから設定を行うことも可能です。

Linux

CData ODBC Driver for HubDB をLinux で利用する場合には、ドライバーのインストールでSystem DSN が事前定義されます。システムデータソースファイル(/etc/odbc.ini)を編集して、接続プロパティを入力することでDSN 設定を変更することができます。

/etc/odbc.ini

[CData HubDB Source] Driver = CData ODBC Driver for HubDB Description = My Description AuthScheme = OAuth OAuthClientID = MyOAuthClientID OAuthClientSecret = MyOAuthClientSecret CallbackURL = http://localhost:33333

コンフィグレーションファイルの詳細設定については、製品ヘルプを参照してください。

HubDB のデータソースをTableau に公開

HubDB への接続を確立したら、Tableau でHubDB のデータソースをパブリッシュして、組織内のユーザーがHubDB のデータに連携するワークブックを作成して利用できるようにします。

Tableau 上でHubDB のデータソースを作成してパブリッシュする

  1. データソース画面で、その他のデータベース(ODBC) を選択します。システムDSN であるCData HubDB Sys を選択します。

    ドライバーのインストール時にシステムDSN とユーザーDSN を自動的に作成してくれます。Tableau Server では、システムDSN を使用します。

    Tableau からDSN への接続 (Salesforce is shown.)
  2. [データベース]メニューでCData を選択します。
  3. [表]ボックスにテーブル名を入力、または[🔎]マーククリックして、テーブル一覧を表示させます。[新しいカスタムSQL]をクリックしてSQL クエリを入力することもできます。
  4. [データソース]ページで、テーブルをJOIN エリアにドラッグします。 使用するテーブルの選択(Salesforce is shown.)
  5. [サーバー]メニューで[ワークブックのパブリッシュ]-> (使用するデータソース)をクリックします。
  6. サーバーのURL を入力します。通常はTableau Server のuser name とpassword で認証します。次のような認証シナリオも可能です:
    • Tableau がKerberos を使用し、コンピューターに有効なActive Directory で接続している場合、Tableau がサーバーに接続します。
    • Tableau がSAML を使用する場合、外部プロバイダーのログインプロンプトが表示されます。
    • Tableau は、Active Directory の使用で設定されている場合、Windows username およびpassword を入力します。
  7. 次に、ダイアログにProject、Data Source や他のプロパティを入力します。スケジュール更新を設定する場合、Embedded Passsword を認証メニューで選択します。パブリッシュをクリックします。

これで、組織のユーザーがパブリッシュされたHubDB のデータソースのワークブックを作成して共有することができるようになりました。

Tabelau Server でデータソースへの接続を設定 (Salesforce is shown.)

ワークブックのデータ更新(リフレッシュ)

クライアントマシンであるTableau Desktop とサーバーマシンであるTableau Server システムDSN を設定すると、接続しているHubDB のデータソースをリフレッシュすることができます。Tableau Server のインターフェースで[データ]->[使用中のデータソース]->更新(Refresh)をクリックします。

Tableau Desktop からオンデマンドで更新データを取得。 (Salesforce is shown.)

Tableau Server でHubDB のデータに連携する完成したワークブックをパブリッシュする

特定の完成したワークブックを組織内で共有する場合、Tableau Desktop でワークブックを作成し、直接Tableau Server にパブリッシュすることができます。

  1. 上記の1-5 の手順で、HubDB に接続し、データを取得します。 テーブルデータの取得 (Salesforce is shown.)
  2. [サーバー]-> [サインイン]をクリックして、サーバーの接続を設定します。通常はTableau Server のuser name とpassword で認証します。次のような認証シナリオも可能です:
    • Tableau がKerberos を使用し、コンピューターに有効なActive Directory で接続している場合、Tableau がサーバーに接続します。
    • Tableau がSAML を使用する場合、外部プロバイダーのログインプロンプトが表示されます。
    • Tableau は、Active Directory の使用で設定されている場合、Windows username およびpassword を入力します。
  3. 選択されたデータに対しビジュアライズするディメンションおよびメジャー選択し、チャートやブラフでビジュアライズを行います。
  4. ワークブックが完成したら、[サーバー]-> [ワークブックのパブリッシュ]でTableau Server ににパブリッシュします。
  5. 次に、ダイアログにProject、Data Source や他のプロパティを入力します。スケジュール更新を設定する場合、Embedded Passsword を認証メニューで選択します。パブリッシュをクリックします。

これで組織内のユーザーTableau Server のパブリッシュされたワークブックを参照することができるようになります。

Tableau Server ワークブックをパブリッシュ。 (Salesforce is shown.)

HubDB からTableau Server へのデータ連携には、ぜひCData ODBC ドライバをご利用ください

このようにCData ODBC ドライバと併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。

CData ODBC ドライバは日本のユーザー向けに、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。

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