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詳細はこちら →クラウドネイティブRPA Automation 360™ でPingOne のデータを連携利用
クラウドネイティブRPA Automation 360™ と PingOne ODBC Driver を使ってノーコードでPingOne 連携Bot を作成。
最終更新日:2022-01-26
この記事で実現できるPingOne 連携のシナリオ
こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。
Automation 360™ は Automation Anywhere 社が提供するクラウドネイティブなRPA プラットフォームです。従来のRPA と同様にエージェントはデスクトップにインストールされて動くのですが、ワークフローの作成、エージェントの管理や配布、オーケストレーションをクラウドサービス上で実施できるようになっています。
また、RPA としての基本的な機能のほかに、さまざまなアプリケーションやローカルファイル・サービスなどに接続することが可能なAction が一つの特徴となっています。その中に、データベースにODBC 経由で接続できるAction が含まれており、CData ODBC ドライバと組み合わせることで、CData が対応しているさまざまなデータソースとノーコードで連携ができるようになります。
この記事では、Automation 360™ と CData ODBC ドライバを使って、PingOne に連携するBot を作成します。
CData ODBC ドライバとは?
CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持った製品です。
- PingOne をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレデータソースに対応
- 多様なアプリケーション、ツールにPingOne のデータを連携
- ノーコードでの手軽な接続設定
- 標準SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み
CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてPingOne の接続を設定、2.Automation 360™ 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。
CData ODBC ドライバのインストールとPingOne への接続設定
まずは、本記事右側のサイドバーからPingOne ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。
- まずODBN DSN に必要な接続プロパティの値を入力します。 組み込みのMicrosoft ODBC データソースアドミニストレーターを使用してDSN を構成できます。 これは、ドライバーのインストール時の最後のステップでも可能です。 Microsoft ODBC データソースアドミニストレーターを使用してDSN を作成および設定する方法については、ヘルプドキュメントの「はじめに」の章を参照してください。
PingOne に接続するには以下のプロパティを設定します。
- Region:自身のPingOne 組織のデータがホスティングされている地域。
- AuthScheme:PingOne に接続する際に使用する認証の種類。
- WorkerAppEnvironmentId (デフォルトのPingOne ドメインを使用する場合に必要)、またはAuthorizationServerURL のいずれかで、下で説明するように設定します。
WorkerAppEnvironmentId の設定
WorkerAppEnvironmentId は、Worker アプリケーションが存在するPingOne 環境のID です。 このパラメータは、環境がデフォルトのPingOne ドメイン(auth.pingone)を利用している場合のみ使用されます。 これは、ヘルプドキュメントのカスタムOAuth アプリケーションの作成で説明するように、PingOne への認証に使用するカスタムOAuth アプリケーションを作成した後に設定します。
はじめに、このプロパティの値を見つけます。
- 自身のPingOne 組織のホームページからナビゲーションサイドバーに移動し、Environments をクリックします。
- OAuth / Worker のカスタムアプリケーションを作成した環境(通常はAdministrators)を見つけ、Manage Environment をクリックします。 環境のホームページが表示されます。
- 環境のホームページのナビゲーションサイドバーで、Applications をクリックします。
- リストから、OAuth またはWorker アプリケーションの詳細を見つけます。
-
Environment ID フィールドの値をコピーします。
以下の例に似たものになるはずです:
WorkerAppEnvironmentId='11e96fc7-aa4d-4a60-8196-9acf91424eca'
次に、WorkerAppEnvironmentId をEnvironment ID フィールドの値に設定します。
AuthorizationServerURL の設定
AuthorizationServerURL は、お使いのアプリケーションが配置されている環境のPingOne 認可サーバーのベースURL です。 このプロパティは、PingOne プラットフォームAPI ドキュメントで説明されているように、環境にカスタムドメインを設定した場合にのみ使用されます。 Custom Domains を参照してください。
OAuth でのPingOne への認証
PingOne はOAuth とOAuthClient 認証の両方をサポートしています。 上述の設定手順に加え、OAuth またはOAuthCliet 認証をサポートするために、さらに2つの手順を完了する必要があります。
- ヘルプドキュメントのカスタムOAuth アプリケーションの作成で説明するように、カスタムOAuth アプリケーションを作成して設定します。
- ドライバーがデータモデル内のエンティティにアクセスできるようにするには、ヘルプドキュメントのAdministrator Roles での説明のとおり、使用するアドミンユーザー / ワーカーアプリケーションに対して正しいロールを設定していることを確認してください。
- 以下のサブセクションで説明されているように、選択した認証スキームと認証フローに適切なプロパティを設定します。
OAuth(認可コードグラント)
AuthScheme をOAuth に設定します。
デスクトップアプリケーション
OAuth アクセストークンの取得およびリフレッシュ
以下を設定して、接続してください。
- InitiateOAuth:GETANDREFRESH。繰り返しOAuth の交換を行ったり、手動でOAuthAccessToken を設定する必要をなくすには、InitiateOAuth を使用します。
- OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーションを作成した際に取得したClient ID。
- OAuthClientSecret:カスタムOAuth アプリケーションを作成した際に取得したClient Secret。
- CallbackURL:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に定義したリダイレクトURI。例:https://localhost:3333
接続すると、本製品 はデフォルトブラウザでPingOne のOAuth エンドポイントを開きます。ログインして、アプリケーションにアクセス許可を与えます。 ドライバーはこれでOAuth プロセスを完了します。
- ドライバーはPingOne からアクセストークンを取得し、それを使ってデータをリクエストします。
- OAuth 値はOAuthSettingsLocation で指定された場所に保存され、接続間で永続化されるようにします。
ドライバーはアクセストークンの期限が切れると自動的にリフレッシュします。
Web アプリケーションやヘッドレスマシン、クライアントクレデンシャルグラントを含むその他のOAuth メソッドについては、ヘルプドキュメントを参照してください。
- 入力後、接続テストが成功すれば設定は完了です。

Automation 360™ で Bot を作成する
それでは Automation 360™ で Bot を作成していきましょう。
- Home 画面にログインし「Create a bot」をクリックします。
- 任意のBot 名を入力して、「Create & edit」をクリックします。


Automation 360™ でPingOne へのDB 接続を構成する
続いて Automation 360™ でODBC への接続構成を行います。
- ODBC 接続は主に「Database」のAction を使って構成していきます。
- Database 接続では最初に「Connect」Action を使って接続を確立する必要があります。「Connect」Actionをドラッグアンドドロップで配置しましょう。
- 「Connect」Action では「Connection mode」を「Default」に変更し、「Connection string」でODBC の接続情報を指定します。これでConnection の構成は完了です。



PingOne のデータをAutomation 360™ で扱う
Connection の構成が完了したら、実際にデータを読み取るAction を設定しましょう。
- ODBC 経由でデータを読み取るために「Read from」Actionを配置します。
- 「Read from」Action では「Enter SELECT Statement」に対してSQL を入力して、データを取得することができます。
- また、今回は最終的にCSV ファイルとしてデータを吐き出すので「Export data to CSV」のチェックボックスにチェックを入れて、ローカルファイルとして出力されるように構成しました。
- 最後に作成した接続情報を破棄するために「Disconnect」を配置しましょう。



作成したBot の動作を確認する
それでは作成したBot を実際に動かしてみましょう。
- Bot は画面上にある「Run」で手動実行が可能です。
- 開始すると以下のようにDesktop のBot Agent にシナリオが共有され、処理が行われます。
- 正常に処理が完了すると、次のようにメッセージが表示されます。
- 指定したCSV ファイルを参照してみたところ、正常にPingOne のデータを元にしたCSV ファイルが生成されていました。



