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詳細はこちら →PostgreSQL ODBC データソースとの間にInformatica マッピングを作成
Informatica にPostgreSQL へのODBC 接続を作成し、PostgreSQL のデータを参照および転送。
最終更新日:2022-06-09
こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。
Informatica はデータを転送、変換するための強力で洗練された手段です。CData ODBC Driver for PostgreSQL は、Informatica の強力なデータ転送・変換機能とシームレスに連携可能な、業界で実証済みの標準ドライバです。このチュートリアルでは、Informatica PowerCenter でPostgreSQL のデータを転送および参照する方法を説明します。
CData ODBC ドライバとは?
CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持ったリアルタイムデータ連携ソリューションです。
- PostgreSQL をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレミスデータソースに対応
- 多様なアプリケーション、ツールにPostgreSQL のデータを連携
- ノーコードでの手軽な接続設定
- 標準 SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み
CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてPostgreSQL の接続を設定、2.Informatica 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。
CData ODBC ドライバのインストールとPostgreSQL への接続設定
まずは、本記事右側のサイドバーからPostgreSQL ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。
PostgreSQL への接続に関する情報と、Windows およびLinux 環境でのDSN の設定手順を以下で説明します。
PostgreSQL への接続には、Server、Port(デフォルトは5432)、Database、およびUser、Password のプロパティを設定します。Database プロパティが設定されない場合には、User のデフォルトデータベースに接続します。
パスワード方式によるSSH 接続
パスワード方式によるSSH接続時に必要なプロパティ一覧を以下に示します。
- User: PostgreSQL のユーザ
- Password: PostgreSQL のパスワード
- Database: PostgreSQL の接続先データベース
- Server: PostgreSQL のサーバー
- Port: PostgreSQL のポート
- UserSSH: "true"
- SSHAuthMode: "Password"
- SSHPort: SSH のポート
- SSHServer: SSH サーバー
- SSHUser: SSH ユーザー
- SSHPassword: SSH パスワード
接続文字列形式では以下のようになります。
User=admin;Password=adminpassword;Database=test;Server=postgresql-server;Port=5432;UseSSH=true;SSHPort=22;SSHServer=ssh-server;SSHUser=root;SSHPassword=sshpasswd;
公開鍵認証方式によるSSH 接続
公開鍵認証によるSSH接続時に必要なプロパティ一覧を以下に示します。
- User: PostgreSQL のユーザ
- Password: PostgreSQL のパスワード
- Database: PostgreSQL の接続先データベース
- Server: PostgreSQL のサーバー
- Port: PostgreSQL のポート
- UserSSH: "true"
- SSHAuthMode: "Public_Key"
- SSHClientCertType: キーストアの種類
- SSHPort: SSH のポート
- SSHServer: SSH サーバー
- SSHUser: SSH ユーザー
- SSHClientCert: 秘密鍵ファイルのパス
接続文字列形式では以下のようになります。
User=admin;Password=adminpassword;Database=test;Server=PostgreSQL-server;Port=5432;UseSSH=true;SSHClientCertType=PEMKEY_FILE;SSHPort=22;SSHServer=ssh-server;SSHUser=root;SSHClientCert=C:\Keys\key.pem;
Windows
接続プロパティが未設定の場合は、まずODBC DSN(データソース名)で設定します。ドライバーのインストールの最後にアドミニストレーターが開きます。Microsoft ODBC データソースアドミニストレーターを使ってODBC DSN を作成および設定できます。
Linux
CData ODBC Driver for PostgreSQL をLinux 環境にインストールする場合、ドライバーのインストールによってDSN が事前に定義されます。DSN を変更するには、システムデータソースファイル(/etc/odbc.ini)を編集し、必要な接続プロパティを定義します。
/etc/odbc.ini
[CData PostgreSQL Source]
Driver = CData ODBC Driver for PostgreSQL
Description = My Description
User = postgres
Password = admin
Database = postgres
Server = 127.0.0.1
Port = 5432
これらの構成ファイルの使用方法については、オンラインのヘルプドキュメントを参照してください。
Orders データへのリンクテーブルを作成する
「オブジェクトエクスプローラー」からリンクテーブルを作成してライブOrders データにアクセスする方法は、次のとおりです。
ODBC 接続を作成する
下記の手順に従って、Informatica PowerCenter のPostgreSQL に接続します。
- Informatica Developer ツールで、リポジトリに接続してプロジェクトを作成しておきます。
- 「Connection Explorer」ペインで右クリックし、「Create a Connection」をクリックします。
- 「New Database Connection」ウィザードが表示されたら、接続に名前とID を入力し、「Type」メニューで「ODBC」を選択します。
- 「Connection String」プロパティに
jdbc:postgresql:User=postgres;Password=admin;Database=postgres;Server=127.0.0.1;Port=5432;
を入力します。
注意:Linux オペレーティングシステムで作業している場合は、「Driver Manager for Linux」プロパティをunixODBC 2.3.x に設定します。
PostgreSQL のデータオブジェクトを作成する
PostgreSQL へのODBC 接続を作成したら、Informatica でPostgreSQL エンティティにアクセスできるようになります。下記の手順に従って、Orders エンティティをプロジェクトに追加します。
- 「Object Explorer」でプロジェクトを右クリックし、「New」->「Data Object」をクリックします。
- ウィザードが表示されたら「Relational Data Object」オプションを選択します。
- 「Connection」ボックス横にある「Browse」ボタンをクリックし、先に作成したODBC 接続を選択します。
- 既存のリソースからデータオブジェクトを作成するオプションを選択し、「Resource」ボックス横にある「Browse」ボタンをクリックします。
- ダイアログが表示されたら、「Show Default Schema Only」オプションの選択を解除してODBC 接続のノードを展開します。必要なエンティティを選択します。
これで、Data Viewer でテーブルをブラウズできます。テーブル用ノードを右クリックし「Open」をクリックします。「Data Viewer」ビューで「Run」をクリックします。

マッピングを作成する
下記の手順に従って、PostgreSQL ソースをマッピングに追加します。
- 「Object Explorer」でプロジェクトを右クリックし、「New」->「Mapping」をクリックします。
- PostgreSQL 接続のノードを展開してから、テーブル用のデータオブジェクトをエディタ上にドラッグします。
- ダイアログが表示されたら「Read」オプションを選択します。

以下のステップに従って、PostgreSQL カラムをフラットファイルにマッピングします。
- 「Object Explorer」でプロジェクトを右クリックし、「New」->「Data Object」をクリックします。
- 「Flat File Data Object」->「Create as Empty」->「Fixed Width」と選択します。
- PostgreSQL オブジェクトのプロパティで目的の行を選択して右クリックし、コピーします。コピーした行をフラットファイルプロパティにペーストします。
- フラットファイルのデータオブジェクトをマッピングにドラッグします。ダイアログが表示されたら「Write」オプションを選択します。
- クリックおよびドラッグしてカラムを接続します。
PostgreSQL のデータを転送するには、ワークスペース内で右クリックして「Run Mapping」をクリックします。

おわりに
このようにCData ODBC ドライバと併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。
CData ODBC ドライバは日本のユーザー向けに、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。