各製品の資料を入手。
詳細はこちら →データ統合ツールQlik Replicate を使ってWordPress のデータをMySQL にレプリケートする方法
Qlik Replicate でWordPress をMySQL にレプリケートする方法。
最終更新日:2023-09-07
この記事で実現できるWordPress 連携のシナリオ
こんにちは!リードエンジニアの杉本です。
Qlik Replicate はBI ツールのQlik Sense で有名な、Qlik 社が提供するデータ分析基盤のためのデータパイプライン・データ統合ツールです。主要なプラットフォームに多く対応しているのが特徴で、AWS・GCP・Azure・Oracle・Snowflake などのDWH に各種データを取り込むことが可能です。
Qlik Replicate ではODBC インターフェースが用意されているので、CData ODBC Driver for WordPress と組み合わせることで、各種クラウドサービスのAPI にアクセスすることができるようになります。本記事では、CData ODBC ドライバを使ってQlik Replicate からWordPress のデータをMySQL にレプリケートする方法をご紹介します。
CData ODBC ドライバとは?
CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持ったリアルタイムデータ連携ソリューションです。
- WordPress をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレミスデータソースに対応
- 多様なアプリケーション、ツールにWordPress のデータを連携
- ノーコードでの手軽な接続設定
- 標準 SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み
CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてWordPress の接続を設定、2.Qlik Replicate 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。
CData ODBC ドライバのインストールとWordPress への接続設定
まずは、本記事右側のサイドバーからWordPress ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。
インストール後、ODBC DSN(データソース名)で接続プロパティを設定します。Microsoft ODBC Data Source Administrator を使用して、ODBC DSN を作成および設定できます。
WordPress 接続プロパティの取得・設定方法
現時点では、CData JDBC Driver for WordPress はセルフホスト型のWordPress インスタンスへの接続のみをサポートしています。データに接続するには、Url を自身のwordpress サイトに指定し、次に以下に説明するように認証を行います。URL を完全な形式で記入します。例えば、あなたのサイトが'http://localhost/wp/wordpress' でホストされている場合、URL は'http://localhost' ではなく、'http://localhost/wp/wordpress' となるべきです。 URL を完全な形式で入力しないと、'site not found' というエラーが発生します。
WordPress は2種類の認証をサポートします。
- Basic 認証は、テスト環境での使用が推奨されます。
- OAuth 2.0 認証は、デスクトップアプリケーション、Web アプリケーション、またはヘッドレスマシンからのブラウザベースのアクセスをサポートします。
Basic 認証
Basic 認証を使用するようにWordPress を設定する前に:
- WordPress ログインに管理者権限があることを確認してください。
- ローカルホストで実行されているWordPress のバージョンを確認します。(WordPress 4.7 以降はネイティブでWordPress REST API サポートしていますが、それより前のバージョンでは、REST API へのアクセスを安全に行うには、Basic 認証プラグインの使用が必要です。)
- WordPress ホストにログインします。
- 4.7より前のバージョンのWordPress を実行している場合は、REST API プラグインをインストールしてください。
- Basic Authentication プラグインをインストールします。
- カスタムタクソノミーを作成するには、Simple Taxonomy Refreshed をインストールします。プラグインを手動でインストールしたい場合は、圧縮されたフォルダをwp-content\plugins フォルダに展開してからWordPress 管理者インターフェース経由でプラグインを有効にします。
- 次の接続プロパティを設定します。
- AuthScheme:Basic。
- Url:WordPress URL。
- User:ユーザーネーム。
- Password:パスワード。
Qlik Replicate にODBC データソースを追加
CData ODBC ドライバの設定が完了したら、Qlik Replicate を立ち上げてレプリケーション構成を進めていきましょう。Qlik Replicate ではタスクという単位でレプリケーション処理を構成していきますが、まずタスクで利用するデータソースとレプリケーション先のコネクション情報を登録する必要があるので、この設定を行います。
- Qlik Replicate の管理画面に移動したら、 「Manage Endpoint Connections…」をクリックします。
- その後表示される画面で、「+New Endpoint Connection」をクリック。この画面からデータソースとレプリケーション先(ターゲット)のコネクションを構成していきます。
- まずはデータソースとなるWordPress へのコネクションを構成します。前述の通り、WordPress への連携はCData ODBC ドライバを経由して行うため、「Role:Source」「Type:ODBC」でコネクションを構成します。
- そして、事前に構成しておいたWordPress のDSN を指定します。任意のName を指定したあと、Test Connection がパスできれば設定完了です。
MySQL Target 接続を追加
続いて、レプリケーション先となるMySQL へのコネクションも追加します。
- 先程と同じように「+New Endpoint Connection」をクリックします。
- 「Role: Target」「Type: MySQL」を指定して、Server アドレスやUserName、Password などMySQL 接続に必要な接続情報をそれぞれ指定し、保存します。
Task の構成
コネクションの作成が完了したら、実際のレプリケーション処理であるTask の作成を進めていきましょう。
- 「+New Task」をクリックし、任意の名称でTask を作成します。Replication Profileは「Unidirectional:単方向」でTask Optionsは「Full Load」を指定します。
- タスク作成後の画面で、データソースには先程作成したWordPress のコネクションを、ターゲットにはMySQL のコネクションを、ドラッグドロップでそれぞれ指定します。


レプリケーション対象のテーブルを選択
データソースとターゲットを決めたら、レプリケーション対象のテーブルを指定しましょう。
- 「Table Selection」をクリックします。
- 「Search」をクリックして、対象となるテーブルを検索します。以下のようにWordPress のテーブル一覧が表示されるので、任意のテーブルを選択していきます。
- これで以下のように選択されればOK です。ちなみにデフォルトではテーブルの全レコード・全カラムをレプリケーションしますが、Global Rules から細かな条件や項目の設定がチューニング可能です。



作成したTask を実行
それでは作成したTask を実際に実行してみましょう。
- 「Run」をクリックすることで、レプリケーションを開始できます。
- レプリケーションが進むとMonitor 画面に遷移し、レプリケーション結果を確認できます。Completed が表示されればOKです。
- 実際にMySQL のテーブルを確認してみると、以下のようにテーブルが自動生成され、データが正常に複製されていました。


おわりに
このようにCData ODBC ドライバを利用することで、各種クラウドサービスをQlik Replicate の接続先として利用できるようになります。 CData ではWordPress 以外にも270種類以上のデータソース向けにODBC Driver を提供しています。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。
日本のユーザー向けにCData Sync は、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。