APOS Live Data Gateway でSAP Netweaver Gateway のデータのセマンティックレイヤービューを構築

APOS Live Data Gateway からCData Connector for SAP Netweaver Gatewayを使って、SAP Netweaver Gateway のデータのセマンティックレイヤービューを構築します。

古川えりか
コンテンツスペシャリスト

最終更新日:2022-12-12

この記事で実現できるSAP Netweaver Gateway 連携のシナリオ

こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。

APOS Live Data Gateway(LDG)は、SAP Analytics Cloud をはじめとするSAP ソリューションのリアルタイムデータ接続やデータソースオプションの拡張を実現する、データ連携およびデータ変換ソリューションです。CData コネクタと組み合わせると、ユーザーはリアルタイムSAP Netweaver Gateway のデータのセマンティックレイヤービューを構築し、リレーショナルデータベースを扱うのと同じようにSAP Netweaver Gateway のリアルタイム分析を行うことができます。

最適化されたデータ処理が組み込まれたCData コネクタは、リアルタイムSAP Netweaver Gateway のデータを扱う上で比類のないパフォーマンスを提供します。SAP Netweaver Gateway に複雑なSQL クエリを発行すると、ドライバーはフィルタや集計などのサポートされているSQL 操作をSAP Netweaver Gateway に直接プッシュし、サポートされていない操作(主にSQL 関数とJOIN 操作)は組み込みSQL エンジンを利用してクライアント側で処理します。 組み込みの動的メタデータクエリを使用すると、ネイティブデータ型を使ってSAP Netweaver Gateway のデータを操作および分析できます。

コネクタファイルのダウンロードおよびインストール

APOS Live Data Gateway を経由してSAP Netweaver Gateway のデータにアクセスするには、APOS からコネクタファイルをダウンロードしてLive Data Gateway をホストするマシンにインストールする必要があります。APOS の担当者から必要なファイルが届きます。

  • CData DLL ファイル(System.Data.CData.SAPGateway.dll)をAPOS Live Data Gateway のインストールディレクトリ(デフォルトではC:\Program Files\Live Data Gateway\Admin\)にインストールします。
  • CData JAR ファイル(cdata.jdbc.sapgateway.jar)をインストールディレクトリ(デフォルトではC:\Program Files\Live Data Gateway\Admin\ConnectionTest_lib\)のConnectionTest_lib フォルダにインストールします。
  • CData JAR ファイル(cdata.jdbc.sapgateway.jar)をWeb UI インストールディレクトリ(例:C:\LDG_WebUI\lib\)のlib フォルダにインストールします。

SAP Netweaver Gateway 接続文字列の設定

APOS Live Data Gateway からSAP Netweaver Gateway への接続を確立する前に、SAP Netweaver Gateway のJDBC 接続文字列を構築する必要があります。

組み込みの接続文字列デザイナー

JDBC 接続文字列作成の補助として、SAP Netweaver Gateway JDBC Driver に組み込まれている接続文字列デザイナーが使用できます。JAR ファイルをダブルクリックするか、コマンドラインからjar ファイルを実行します。

java -jar cdata.jdbc.sapgateway.jar

接続プロパティを入力し、接続文字列をクリップボードにコピーします。

SAP Gateway 接続プロパティの取得・設定方法

SAP Gateway のテーブルにアクセスするには、次の接続プロパティを設定します。

  • URL = お使いの環境のURL、またはサービスの完全URL。例えば、完全URL は次のようになります:https://sapes5.sapdevcenter.com/sap/opu/odata/IWBEP/GWSAMPLE_BASIC/。この例では、環境URL は次のようになります:https://sapes5.sapdevcenter.com。CustomUrlParams プロパティを使用して、追加プロパティを追加します。
  • Namespace = 適切なService Namespace。先ほどの例では、IWBEP が名前空間です。サービスへの完全URL が指定されている場合は任意です。
  • Service = データを取得するサービス。先ほどの例では、サービスはGWSAMPLE_BASIC です。完全URL が指定されている場合は必須ではありません。
  • CustomUrlParams = HTTP リクエストに含まれる必要のある追加プロパティ;例えばsap-client=001&sap-language=EN

SAP Gateway への認証

SAP Gateway はBasic 認証、OAuth 2.0 認証、SAP BTP Destination 認証を許可します。

Basic 認証

Basic 認証を有効にするには、以下のプロパティを設定します。

  • AuthScheme = Basic
  • User = SAP Gateway へのログインに使用するユーザー名。
  • Password = SAP Gateway へのログインに使用するパスワード。

上記のプロパティを設定したら、接続の準備は完了です。ローカルデータにアクセスするには、個人の認証情報を使用します。

他の認証方法については、ヘルプドキュメントの「接続の確立」セクションを参照してください。

接続文字列は以下のようになります。

jdbc:SAPGateway:User=user;Password=password;URL=https://sapes5.sapdevcenter.com/sap/opu/odata/IWBEP/GWSAMPLE_BASIC/;

SAP Netweaver Gateway への接続とセマンティックレイヤービューの作成

コネクタファイルのインストールと接続文字列の設定が完了したら、Live Data Gateway Admin ツールでSAP Netweaver Gateway に接続し、Live Data Gateway Web UI でセマンティックレイヤービューを構築していきましょう。

SAP Netweaver Gateway への接続を構成

  1. APOS Live Data Gateway Manager にログインします。
  2. まだAPOS LDG のライセンスファイルを更新していない場合は、更新してください。
    1. 「File」->「Configurations」をクリックします。
    2. License の「...」メニューをクリックします。
    3. APOS チームで CData Connector ライセンスを含むライセンスファイルを選択します。
  3. APOS Live Data Gateway Manager で、「Add」をクリックします。
  4. APOS Live Data Gateway のConnection タブで、接続を設定します。
    • Data Source を「Database」に設定します。
    • Database を「CData Drivers」に設定します。
    • Database CData Drivers を「SAP Netweaver Gateway」に設定します。
    • Connection String を、以下の例のような先に構築した接続文字列に設定します。 jdbc:SAPGateway:User=user;Password=password;URL=https://sapes5.sapdevcenter.com/sap/opu/odata/IWBEP/GWSAMPLE_BASIC/;
    • Driver Class を「cdata.jdbc.sapgateway.SAPGatewayDriver」(デフォルト設定)に設定します。
  5. 「Test Connection」をクリックします。
  6. 「Save」をクリックします。
  7. 接続に固有の接頭辞を付けます(例:"sapgateway")。
  8. 新しく作成した接続をハイライトし、「File」->「Approve Users For Web UI」をクリックします。
  9. ビューを作成する適切なDB ユーザーを承認し、「Save」をクリックします。

これで、Live Data Gateway Web UI でセマンティックレイヤービューを構築する準備が整いました。

セマンティックレイヤービューを作成

  1. ブラウザで、APOS Live Data Gateway Portal に移動します。
  2. Connection(例:"sapgateway")を選択します。
  3. User NamePassword を、それぞれSAP Netweaver Gateway のUser プロパティとPassword プロパティに設定します。
  4. 「Login」をクリックします。
  5. 接続後、「Semantic Layer」をクリックし、新しいセマンティックレイヤービューを作成します。
  6. 「New Semantic Layer View」をクリックします。
  7. Semantic Layer View Prefix およびSemantic Layer View Name を設定します。
  8. 「Step 2」をクリックします。
  9. ビューに追加したいテーブルとカラムを選択します。
  10. 「Step 3」をクリックします。
  11. 利用可能なテーブルのカラムでMeasure を選択します。
  12. 「Step 5」をクリックします(「Extra Dimensions」ステップはスキップします)。
  13. 任意のVariable Prompt を追加します。
  14. 「Step 6」をクリックします。
  15. 任意のTable Join を定義します。
  16. 「Review」をクリックします。
  17. セマンティックレイヤービューを確認し、「Save」をクリックします。

セマンティックレイヤービューを作成できたので、APOS Live Data Gateway を経由してSAP Netweaver Gateway のデータにアクセスする準備が整い、SAP Analytics Cloud や他のSAP ソリューションからSAP Netweaver Gateway のデータへのリアルタイムデータ接続が可能になりました。

詳細と無料トライアル

APOS Live Data Gateway でリアルタイムSAP Netweaver Gateway のデータを扱うための詳細は、APOS Systems - APOS Solutions - Request Evaluation Software で評価用ソフトウェアをリクエストするか、info@apos.com にメールでお問い合わせください。

APOS Live Data Gateway の設定

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