Tableau Bridge でTableau Cloud からのSAP Netweaver Gateway のデータ連携を実現

CData ODBC ドライバを使って、Tableau Cloud ダッシュボードにSAP Netweaver Gateway のデータをTableau Bridge 経由でフィード。

古川えりか
コンテンツスペシャリスト

最終更新日:2022-01-03

この記事で実現できるSAP Netweaver Gateway 連携のシナリオ

こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。

Tableau Bridge は、データソースとのライブ接続を維持したままTableau Cloud にダッシュバードをパブリッシュ可能にします。本記事では、Tableau Bridge を使って、SAP Netweaver Gateway のデータに連携するワークブックをデータ更新可能な状態でパブリッシュする方法を説明します。

CData ODBC drivers は、Tableau Cloud からSAP Netweaver Gateway のデータにノーコードでのアクセスを実現します。ドライバーにはパフォーマンスを向上させるための効率的なデータ処理が組み込まれています。SAP Netweaver Gateway からTableau Cloud に複雑なSQlクエリを発行すると、ドライバーはファイルタリング、集計などのクエリオペレーションでデータソース側でサポートされているものはSAP Netweaver Gateway 側に、JOIN などのサポートされていないクエリはドライバーの内部SQL エンジンにて処理を行います。また、動的なメタデータクエリ機能が実装されており、Tableau からノーコードでSAP Netweaver Gateway のデータのネイティブなデータ型を使ってデータを効率的に分析できます。

CData ODBC ドライバとは?

CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持ったリアルタイムデータ連携ソリューションです。

  1. SAP Netweaver Gateway をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレミスデータソースに対応
  2. 多様なアプリケーション、ツールにSAP Netweaver Gateway のデータを連携
  3. ノーコードでの手軽な接続設定
  4. 標準 SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み

CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてSAP Netweaver Gateway の接続を設定、2.Tableau Bridge 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。

CData ODBC ドライバのインストールとSAP Netweaver Gateway への接続設定

まずは、本記事右側のサイドバーからSAPGateway ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。

接続プロパティの指定がまだの場合は、DSN (データソース名)で行います。Microsoft ODBC データソースアドミニストレーターを使ってODBC DSN を作成および設定できます。一般的な接続プロパティは以下のとおりです:

SAP Gateway 接続プロパティの取得・設定方法

SAP Gateway のテーブルにアクセスするには、次の接続プロパティを設定します。

  • URL = お使いの環境のURL、またはサービスの完全URL。例えば、完全URL は次のようになります:https://sapes5.sapdevcenter.com/sap/opu/odata/IWBEP/GWSAMPLE_BASIC/。この例では、環境URL は次のようになります:https://sapes5.sapdevcenter.com。CustomUrlParams プロパティを使用して、追加プロパティを追加します。
  • Namespace = 適切なService Namespace。先ほどの例では、IWBEP が名前空間です。サービスへの完全URL が指定されている場合は任意です。
  • Service = データを取得するサービス。先ほどの例では、サービスはGWSAMPLE_BASIC です。完全URL が指定されている場合は必須ではありません。
  • CustomUrlParams = HTTP リクエストに含まれる必要のある追加プロパティ;例えばsap-client=001&sap-language=EN

SAP Gateway への認証

SAP Gateway はBasic 認証、OAuth 2.0 認証、SAP BTP Destination 認証を許可します。

Basic 認証

Basic 認証を有効にするには、以下のプロパティを設定します。

  • AuthScheme = Basic
  • User = SAP Gateway へのログインに使用するユーザー名。
  • Password = SAP Gateway へのログインに使用するパスワード。

上記のプロパティを設定したら、接続の準備は完了です。ローカルデータにアクセスするには、個人の認証情報を使用します。

他の認証方法については、ヘルプドキュメントの「接続の確立」セクションを参照してください。

DSN を設定する際には、Max Rows プロパティを設定することをお勧めします。これにより取得される行数が制限され、パフォーマンスを向上させます。

SAP Netweaver Gateway のデータをTableau ダッシュボードに設定

  1. 新しいワークブックで、データソース画面で、その他のデータベース(ODBC) を選択します。システムDSN であるCData SAPGateway Sys を選択します。
  2. [データベース]メニューでCData を選択します。
  3. [表]ボックスにテーブル名を入力、または[🔎]マーククリックして、テーブル一覧を表示させます。[新しいカスタムSQL]をクリックしてSQL クエリを入力することもできます。この記事ではSalesOrderLineItems テーブルを選択します。
  4. テーブルをJOIN エリアにドラッグします。複数のテーブルを選択することも可能で、ドライバーにビルトインされたSQL エンジンで複雑なデータリクエストでも処理が可能です。
  5. ワークシートタブを選択すると、カラムがディメンションとメジャーに区別されて表示されます。これらをダッシュボードで使ってビジュアライズを行います。
    Tableau で利用するテーブルを選択(Salesforce is shown.)

Tableau Bridge をサービスとして起動する

  1. [サーバー]メニューから[Tableau Bridge クライアントを起動]を選択します。
  2. サイト管理者権限でTableau Bridge にサインインします。
  3. プロンプトが出たら、データをパブリッシュするTableau Cloud サイトを選択します。Bridge クライアントが開き、システムトレーからアクセスできるようになります。
  4. デフォルトで、Tableau Bridge クライアントはApplication モードに設定されています。[Switch to service]を選択してライブ接続が扱えるようにします。
  5. Tableau Cloud サイトに管理者としてログインします。
  6. [設定]->[Bridge]をクリックします。 Tableau Cloud でのTableau Bridge 設定
  7. Bridge 設定では、[Enable Clients to Maintain Live Connections]で、[Enable Tableau Bridge clients to maintain live connections to on-premises data.]をチェックして有効化します。

リアルタイムデータソース接続を設定したTableau ダッシュボードをパブリッシュする

Tableau Bridge とTabelau Online 両方のデータ接続設定が完了したら、Tableau Cloud にワークブックをパブリッシュしましょう。 [サーバー]メニューから[ワークブックのパブリッシュ]をクリックし、ワークブックを指定します。

リアルタイムデータ接続を含むワークブックを公開 (Salesforce is shown.)

公開するワークブックを選択したら、公開設定でCData ODBC Driver for SAP Netweaver Gateway がワークブックに個別のリアルタイムデータソースとして含まれるようにします。

  1. [データソース]で、オプションをクリックしてワークブックにデータソースを埋め込む編集を行います。
  2. パブリッシュタイプを[Publish Separately]に変更し、認証方法を選択します。
  3. [リアルタイムデータソースへの接続維持]を選択して、パブリッシュボタンを押して完了します。

パブリッシュされたワークブックは、[更新]ボタンを押すことでSAP Netweaver Gateway のデータを更新することができます。

SAP Netweaver Gateway からTableau Bridge へのデータ連携には、ぜひCData ODBC ドライバをご利用ください

このようにCData ODBC ドライバと併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。

CData ODBC ドライバは日本のユーザー向けに、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。

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