Informatica Cloud でNetSuite とデータ連携

CData JDBC Driver とInformatica Cloud Secure Agent を使って、Informatica Cloud からリアルタイムNetSuite のデータにアクセスできます。

加藤龍彦
デジタルマーケティング

最終更新日:2022-08-14

この記事で実現できるNetSuite 連携のシナリオ

こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。

Informatica Cloud を使うと、抽出、変換、読み込み(ETL)のタスクをクラウド上で実行できます。Cloud Secure Agent およびCData JDBC Driver for NetSuite を組み合わせると、Informatica Cloud で直接NetSuite のデータにリアルタイムでアクセスできます。この記事では、Cloud Secure Agent のダウンロードと登録、JDBC ドライバーを経由したNetSuite への接続、そしてInformatica Cloud の処理で使用可能なマッピングの生成について紹介します。

Informatica Cloud Secure Agent

JDBC ドライバー経由でNetSuite のデータを操作するには、Cloud Secure Agent をインストールします。

  1. Informatica Cloud の「管理者」ページに移動します。
  2. 「ランタイム環境」タブを選択します。
  3. 「Secure Agent のダウンロード」をクリックします。
  4. 「インストールトークン」の文字列を控えておきます。
  5. クライアントマシンでインストーラーを実行し、ユーザー名とインストールトークンを入力してCloud Secure Agent を登録します。

NOTE:Cloud Secure Agent の全サービスが立ち上がるまで、時間がかかる場合があります。

NetSuite JDBC Driver への接続

Cloud Secure Agent をインストールして実行したら、JDBC ドライバーを使ってNetSuite に接続できるようになります。はじめに「接続」タブをクリックし、続けて「新しい接続」をクリックします。接続するには次のプロパティを入力します。

  • 接続名:接続の名前を入力(例:CData NetSuite Connection)。
  • タイプ:「JDBC_IC (Informatica Cloud)」を選択。
  • ランタイム環境:Cloud Secure Agent をインストールしたランタイム環境を選択。
  • JDBC 接続URL:NetSuite のJDBC URL に設定。URL は次のようになります。

    jdbc:netsuite:Account Id=XABC123456;Password=password;User=user;Role Id=3;Version=2013_1;

    Netsuite への接続

    NetSuite は現在、2つの異なるAPI を提供しています。

    • SuiteTalk はNetSuite との通信に使用する、SOAP ベースのより古いサービスです。多くのエンティティを幅広くサポートし、INSERT / UPDATE / DELETE を完全にサポートします。 しかしデータの抽出用ツールは低機能で、SELECT 時のパフォーマンスは極めて低いです。テーブルを結合するよい方法もありません。データのグループ化および集計はこのAPI からは利用できず、 そのためこれらの操作をサポートするには、すべてをクライアントサイドで実行しなければなりません。
    • SuiteQL は新しいAPI です。サービスとのSQL ライクな通信方法を実現するため、JOIN の機能はより豊富になり、GROUP BY や集計機能もサポートします。 加えて、抽出したいカラムだけを取得する機能も完全にサポートします。そのため、データを抽出する際のパフォーマンスがSuiteTalk より大幅に向上しています。ただし、サポートされるのはデータの抽出のみです。

    NetSuite に接続するには、以下を行う必要があります。

    1. Schema を設定して、接続に使用するAPI を指定。データを取得するだけの場合は、SuiteQL の使用をお勧めします。データの取得および変更が必要な場合は、SuiteTalk の使用をお勧めします。
    2. 使用するAPI に適した接続オプションを設定します。(それぞれのAPI で利用可能な接続オプションが異なります。ヘルプドキュメントの「許可の設定」を参照してください。)

    Netsuite への認証

    SuiteTalk またはSuiteQL

    NetSuite は3つの形式のOAuth 認証を提供します。

    • トークンベース認証(TBA)は、基本的にOAuth 1.0 で、OAuthAccessTokenOAuthAccessTokenSecret を実行時ではなくNetSuite UI 内で作成します。 TBA は、2020.2 以降のSuiteTalk およびSuiteQL の両方で利用可能です。
    • OAuth 2.0 認証は、SuiteQL でのみ利用できます。OAuth 2.0 認証を強制するには、次のいずれかを実行します。
      • OAuthVersion を使用するAPI に明示的に設定、または
      • SchemaSuiteQL に設定
    • OAuth JWT 認証は、OAuth 2.0 クライアント認証フローであり、クライアント認証情報を含むJWT を使用してNetSuite データへのアクセスを要求します。この認証方法は、SchemaSuiteQL に設定されている場合にのみ使用できます。

    認証方法の詳細はヘルプドキュメントの「はじめに」を参照してください。

    組み込みの接続文字列デザイナー

    JDBC URL の作成の補助として、NetSuite JDBC Driver に組み込まれている接続文字列デザイナーが使用できます。.jar ファイルをダブルクリックするか、コマンドラインから.jar ファイルを実行します。

    java -jar cdata.jdbc.netsuite.jar

    接続プロパティを入力し、接続文字列をクリップボードにコピーします。

    Using the built-in connection string designer to generate a JDBC URL (Google Sheets is shown.)
  • JDBC Jar ディレクトリ:JDBC ドライバーがインストールされたディレクトリ(Windows の場合、デフォルトではC:\Program Files\CData\CData JDBC Driver for NetSuite\)直下のlib フォルダに設定。
  • JDBC Driver Class Name:cdata.jdbc.netsuite.NetSuiteDriver に設定。
  • ユーザー名:NetSuite のユーザー名に設定。
  • パスワード:NetSuite のパスワードに設定。
Configuring the Connection (Google Sheets is shown.

NetSuite のデータマッピングの作成

NetSuite への接続設定が完了し、Informatica のどのプロセスでもNetSuite のデータにアクセスできるようになりました。以下の手順で、NetSuite から別のデータターゲットへのマッピングを作成します。

  1. 「データ統合」ページに移動します。
  2. 「新規」をクリックし、「マッピング」タブを開くと表示される「マッピング」を選択します。
  3. 「ソース」ノードをクリックし、表示されるプロパティの「ソース」タブで「接続」と「ソースタイプ」を設定します。 Selecting the Source Connection and Source Type
  4. 「選択」をクリックして、表示されるテーブル一覧からマッピングするテーブルを選択します。 Selecting the Source Object
  5. 「フィールド」タブで、NetSuite テーブルからマッピングするフィールドを選択します。 Selecting Source Fields to map
  6. 「ターゲット」ノードをクリックし、ターゲットソース、テーブル、およびフィールドを設定します。「フィールドマッピング」タブで、ソースフィールドをターゲットフィールドにマッピングします。 Selecting the Target Field Mappings

マッピングの設定が完了し、Informatica Cloud でサポートされている接続とリアルタイムNetSuite のデータの統合を開始する準備ができました。CData JDBC Driver for NetSuite の30日の無償評価版をダウンロードして、今日からInformatica Cloud でリアルタイムNetSuite のデータの操作をはじめましょう!

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