各製品の資料を入手。
詳細はこちら →NetSuite のデータをBoard に連携してビジュアライズを作成
NetSuite をBI ツールのBoard にデータ接続して、データソースとする方法。
最終更新日:2022-12-23
この記事で実現できるNetSuite 連携のシナリオ
こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。
CData ODBC Driver for NetSuite は、ODBC 標準に準拠しており、BI ツールからIDE まで幅広いアプリケーションでNetSuite への接続を提供します。 この記事では、CPM/BIツールのBoardからNetSuite に接続、レポートを作成する方法を説明します。
CData ODBC ドライバとは?
CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持った製品です。
- NetSuite をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレデータソースに対応
- 多様なアプリケーション、ツールにNetSuite のデータを連携
- ノーコードでの手軽な接続設定
- 標準SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み
CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてNetSuite の接続を設定、2.board 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。
CData ODBC ドライバのインストールとNetSuite への接続設定
まずは、本記事右側のサイドバーからNetSuite ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。
- インストール後、ODBCデータソースアドミニストレーターにて[システムDSN]タブをクリックし、CData NetSuite Source Sys(64bit or 32bit)の接続情報を構成します。(※BoardはシステムDSNのみに対応しています。ユーザーDSNの場合接続できませんので、ご注意ください。)
-
Netsuite への接続
NetSuite は現在、2つの異なるAPI を提供しています。
- SuiteTalk はNetSuite との通信に使用する、SOAP ベースのより古いサービスです。多くのエンティティを幅広くサポートし、INSERT / UPDATE / DELETE を完全にサポートします。 しかしデータの抽出用ツールは低機能で、SELECT 時のパフォーマンスは極めて低いです。テーブルを結合するよい方法もありません。データのグループ化および集計はこのAPI からは利用できず、 そのためこれらの操作をサポートするには、すべてをクライアントサイドで実行しなければなりません。
- SuiteQL は新しいAPI です。サービスとのSQL ライクな通信方法を実現するため、JOIN の機能はより豊富になり、GROUP BY や集計機能もサポートします。 加えて、抽出したいカラムだけを取得する機能も完全にサポートします。そのため、データを抽出する際のパフォーマンスがSuiteTalk より大幅に向上しています。ただし、サポートされるのはデータの抽出のみです。
NetSuite に接続するには、以下を行う必要があります。
- Schema を設定して、接続に使用するAPI を指定。データを取得するだけの場合は、SuiteQL の使用をお勧めします。データの取得および変更が必要な場合は、SuiteTalk の使用をお勧めします。
- 使用するAPI に適した接続オプションを設定します。(それぞれのAPI で利用可能な接続オプションが異なります。ヘルプドキュメントの「許可の設定」を参照してください。)
Netsuite への認証
SuiteTalk またはSuiteQL
NetSuite は3つの形式のOAuth 認証を提供します。
- トークンベース認証(TBA)は、基本的にOAuth 1.0 で、OAuthAccessToken とOAuthAccessTokenSecret を実行時ではなくNetSuite UI 内で作成します。 TBA は、2020.2 以降のSuiteTalk およびSuiteQL の両方で利用可能です。
- OAuth 2.0 認証は、SuiteQL でのみ利用できます。OAuth 2.0 認証を強制するには、次のいずれかを実行します。
- OAuthVersion を使用するAPI に明示的に設定、または
- Schema をSuiteQL に設定
- OAuth JWT 認証は、OAuth 2.0 クライアント認証フローであり、クライアント認証情報を含むJWT を使用してNetSuite データへのアクセスを要求します。この認証方法は、Schema がSuiteQL に設定されている場合にのみ使用できます。
認証方法の詳細はヘルプドキュメントの「はじめに」を参照してください。

Board DB の作成
最初にBoardの接続情報やキューブ等を格納するDBを作成します。
- Boardを立ち上げて、任意の接続先へ接続します。
- [Database]タブから[New DB]をクリックします。
- 開いたDB作成用ウィンドウにて、任意の[Database name][Language][From Year][To Year]を入力し[OK]をクリックします。



SQL FastTrackを用いたODBCデータソースからのデータロード
次にSQL FastTrackの機能を用いてODBCデータソースから NetSuite のデータをBoard上にロードします。
- [Database]タブの[SQL FastTrack]をクリックし、Data souceの[New]ボタンをクリックします。
- 接続先を設定するためのウィンドウが表示されますので、[OLE-DB Wizard]をクリックします。
- 開いたデータリンクプロパティの[プロバイダー]タブから[Microsoft OLE DB Provider for ODBC Drivers]を選択し、[次へ]をクリックします。
- [接続タブ]の[1.データソースを指定します]から事前に設定したODBC DSNを選択し、[3.使用する初期カタログを入力します]に[CData]を入力の上、[OK]をクリックします。
- 任意の[Name]を入力し[Save & Connect]をクリックします。
- SQL FastTrackの画面に戻った後、[Connect]をクリックします。
- Connectをクリック後、Data souce画面左側に NetSuite のテーブル一覧が表示されます。分析対象とするテーブルをダブルクリックすると、自動的にSQL クエリが記述されます。記述内容を確認の上、[Execute Query]をクリックします。
- Execute Queryをクリックすると、テーブルに格納された項目一覧が以下の図のように表示されます。分析で使用したい任意の項目を[Code][Desc][Cube]のいずれかにチェックを入れ、Cube/Entityを入力し、Track実行ボタンをクリックします。
- 確認ダイアログが表示されますので、[Yes]をクリックします。
- SQL FastTrackの機能により、ODBC データソースからデータがロードされ、自動的にEntityとCubeが生成されます。
- 以下のダイアログが表示されれば、Boardへのデータロードは完了です。











グラフの作成
ロードしたデータを元に簡単なグラフの作成方法を紹介します。
- 最初に各種Screenを格納するためのCapsuleを作成します。[Home]タブを選択し[Capsule]から[New Capsule]をクリックします。
- 任意の[Capsule Name]を入力し[OK]をクリックします。
- 続いてScreenを作成するための画面が表示されるため任意の[Screen Name]を入力し[OK]をクリックします。
- Screenが作成されると、ChartやDataViewを配置することが可能になります。[Charts]から[Chart]を選択し、Screenにドラッグ・アンド・ドロップでChartを配置します。
- 以下のようにChartを配置後、右クリックメニューで[Layout]をクリックします。
- LayoutでChart上のValueとして扱う値を指定します。[Data]タブから[Double-click here to create a block]の箇所をダブルクリックします。
- [Data Selection]から先程のSQL FastTrackにてCubeの指定をした任意の値を選択し[OK]をクリックします。
- 続いて[Axes]タブをクリックし、先程指定した値の分析軸とするBy Rowに任意の項目を選択し[OK]をクリックします。
- 設定完了後、以下のようにグラフが表示されます。









このようにNetSuite 内のデータをAPI を書くことなくBoard上で利用することができるようになります。