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詳細はこちら →Dynamics 365 のデータ のPostgreSQL インターフェースを作成
Dynamics 365 JDBC Driver のリモート機能を使用し、データアクセス用のPostgreSQL エントリポイントを作成します。
最終更新日:2022-12-02
この記事で実現できるDynamics 365 連携のシナリオ
こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。
PostgreSQL には多くの対応クライアントがあります。標準のドライバーからBI、アナリティクスツールまで、PostgreSQL はデータ接続の人気のインターフェースです。JDBC ドライバーを使用することで、簡単に任意の標準クライアントから接続できるPostgreSQL エントリポイントを作成できます。
Dynamics 365 にPostgreSQL データベースとしてアクセスするには、CData JDBC Driver for Dynamics365 とJDBC foreign data wrapper (FDW) を使用します。この記事ではFDW をコンパイルしてインストールし、PostgreSQL サーバーからDynamics 365 にクエリを実行します。
JDBC データソースとしてDynamics 365 のデータに接続する
JDBC データソースとしてDynamics 365 に接続するには、以下が必要です。
- Driver のJAR パス:JAR ファイルは、インストールディレクトリのlib サブフォルダにあります。
Driver クラス
cdata.jdbc.dynamics365.Dynamics365Driver
- JDBC URL:
URL は、"jdbc:dynamics365:" で始まり、セミコロンで区切られた名前と値の組み合わせで任意の接続プロパティを含めることができます。
Dynamics 365 接続プロパティの取得・設定方法
Microsoft Dynamics 365 への接続
Microsoft Dynamics 365 ドライバーは、以下のMicrosoft Dynamics 365 エディションへの接続をサポートしています。
- CustomerService
- FieldService
- FinOpsOnline (デフォルト)
- FinOpsOnPremise
- HumanResources
- Marketing
- ProjectOperations
- Sales
Notes:
- Supply Chain Management はFinance and Operations と同一です。これらのいずれかに接続するには、Edition をFinOpsOnline またはFinOpsOnPremise のいずれかに設定します。
- Microsoft Dynamics 365 Business Central については、個別のMicrosoft Dynamics 365 Business Central ドライバーを使用してください。
- OrganizationUrl:お使いのMicrosoft Dynamics 365 組織のURL。例えば、https://orgcb42e1d0.crm.dynamics.com。
- Edition:上記のエディション一覧に示すとおり。
Microsoft Dynamics 365 への認証
Microsoft Dynamics 365 は、Azure AD、Azure サービスプリンシパル、Azure マネージドID(MSI)を経由する認証をサポートします。これらはすべてOAuth 規格に基づきます。 認証方法の詳細は、ヘルプドキュメントを参照してください。
ビルトイン接続文字列デザイナ
JDBC URL の構成については、Dynamics 365 JDBC Driver に組み込まれている接続文字列デザイナを使用できます。JAR ファイルのダブルクリック、またはコマンドラインからJAR ファイルを実行します。
java -jar cdata.jdbc.dynamics365.jar
接続プロパティを入力し、接続文字列をクリップボードにコピーします。
以下は一般的なJDBC URL です。
jdbc:dynamics365:OrganizationUrl=https://myaccount.operations.dynamics.com/;Edition=Sales;InitiateOAuth=GETANDREFRESH
JDBC FDW を構築する
FDW は、PostgreSQL を再コンパイルせずに、PostgreSQL の拡張機能としてインストールできます。例としてjdbc2_fdw 拡張子を使用します。
- ご使用のバージョンのJRE 共有オブジェクトから、/usr/lib/libjvm.so にシンボリックリンクを追加します。コマンド例:
ln -s /usr/lib/jvm/java-6-openjdk/jre/lib/amd64/server/libjvm.so /usr/lib/libjvm.so
- ビルドするには、以下のコマンドを実行してください。
make install USE_PGXS=1
Dynamics 365 のデータをPostgreSQL データベースとしてクエリする
拡張機能をインストールした後、以下のステップに従ってDynamics 365 へのクエリの実行を開始します。
- データベースにログイン
-
データベースの拡張機能をロード
CREATE EXTENSION jdbc2_fdw;
-
Dynamics 365 のオブジェクトを作成
CREATE SERVER Dynamics365 FOREIGN DATA WRAPPER jdbc2_fdw OPTIONS ( drivername 'cdata.jdbc.dynamics365.Dynamics365Driver', url 'jdbc:dynamics365:OrganizationUrl=https://myaccount.operations.dynamics.com/;Edition=Sales;InitiateOAuth=GETANDREFRESH', querytimeout '15', jarfile '/home/MyUser/CData/CData\ JDBC\ Driver\ for\ Salesforce MyDriverEdition/lib/cdata.jdbc.dynamics365.jar');
-
PostgreSQL デーモンに認識されているユーザーのユーザー名とパスワードのユーザーマッピングを作成
CREATE USER MAPPING for postgres SERVER Dynamics365 OPTIONS ( username 'admin', password 'test');
-
ローカルデータベースに外部テーブルを作成
postgres=# CREATE FOREIGN TABLE goalheadings ( goalheadings_id text, goalheadings_GoalHeadingId text, goalheadings_Name numeric) SERVER Dynamics365 OPTIONS ( table_name 'goalheadings');
postgres=# SELECT * FROM goalheadings;
おわりに
このようにCData JDBC Driver for Dynamics365 を使って簡単にDynamics 365 のデータを取得して検索対象にすることができました。ぜひ、30日の無償評価版 をお試しください。