Dynamics 365 のデータをR で分析:JDBC での接続

CData JDBC Driver で標準的なR 関数とお好みの開発環境を使ってDynamics 365 を分析。

加藤龍彦
デジタルマーケティング

最終更新日:2023-09-21

この記事で実現できるDynamics 365 連携のシナリオ

こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。

CData JDBC Driver for Dynamics365 とRJDBC package を使って、R でリモートDynamics 365 データ を利用できます。CData Driver を使うことで、業界が認めた基準で書かれたドライバーを活用して、オープンソースでポピュラーなR 言語のデータにアクセスできます。この記事では、ドライバーを使ってDynamics 365 にSQL クエリを実行する方法、および標準R 関数を呼び出してDynamics 365 をビジュアライズする方法について説明します。

R をインストール

マルチスレッドのMicrosoft R Open を実行すること、またはBLAS/LAPACK ライブラリにリンクされたオープン R を実行することによって、マルチスレッドおよびマネージドコードから利益を得られたドライバーのパフォーマンスにマッチできます。ここでは、Microsoft R Open 3.2.3 を使用します。CRAN レポジトリのJan. 1, 2016 snapshot からパッケージをインストールするために事前設定されています。このsnapshot は再現性を保証します。

RJDBC パッケージをロード

ドライバーを使うにはRJDBC パッケージをダウンロードします。RJDBC パッケージをインストールしたら、次のコードを入力してパッケージをロードします。

library(RJDBC)

JDBC データソースとしてDynamics 365 に接続

下記の情報を使いDynamics 365 にJDBC データソースとして接続します。

  • Driver Class:cdata.jdbc.dynamics365.Dynamics365Driver に設定。
  • Classpath:Driver JAR の場所を設定します。デフォルトではインストールディレクトリの[lib]サブフォルダです。

dbConnect やdbSendQuery のようなDBI 関数は、R にデータアクセスコードを書くための統一インターフェースを提供します。

driver <- JDBC(driverClass = "cdata.jdbc.dynamics365.Dynamics365Driver", classPath = "MyInstallationDir\lib\cdata.jdbc.dynamics365.jar", identifier.quote = "'")

これで、DBI 関数を使ってDynamics 365 に接続しSQL クエリを実行する準備が整いました。dbConnect 関数を使ってJDBC 接続を初期化します。一般的なJDBC 接続文字列は次のとおりです。

conn <- dbConnect(driver,"OrganizationUrl=https://myaccount.operations.dynamics.com/;Edition=Sales;")

Dynamics 365 接続プロパティの取得・設定方法

Microsoft Dynamics 365 への接続

Microsoft Dynamics 365 ドライバーは、以下のMicrosoft Dynamics 365 エディションへの接続をサポートしています。

  • CustomerService
  • FieldService
  • FinOpsOnline (デフォルト)
  • FinOpsOnPremise
  • HumanResources
  • Marketing
  • ProjectOperations
  • Sales

Notes:

  • Supply Chain Management はFinance and Operations と同一です。これらのいずれかに接続するには、EditionFinOpsOnline またはFinOpsOnPremise のいずれかに設定します。
  • Microsoft Dynamics 365 Business Central については、個別のMicrosoft Dynamics 365 Business Central ドライバーを使用してください。
接続するには、次のパラメータを設定します。
  • OrganizationUrl:お使いのMicrosoft Dynamics 365 組織のURL。例えば、https://orgcb42e1d0.crm.dynamics.com
  • Edition:上記のエディション一覧に示すとおり。

Microsoft Dynamics 365 への認証

Microsoft Dynamics 365 は、Azure AD、Azure サービスプリンシパル、Azure マネージドID(MSI)を経由する認証をサポートします。これらはすべてOAuth 規格に基づきます。 認証方法の詳細は、ヘルプドキュメントを参照してください。

スキーマ Discovery

ドライバーはDynamics 365 API をリレーショナルデータベース、ビュー、ストアドプロシージャとしてモデルします。次のコードを使ってテーブルリストを検出します。

dbListTables(conn)

SQL クエリの実行

dbGetQuery 関数を使ってDynamics 365 API がサポートするすべてのSQL クエリを実行できます:

goalheadings <- dbGetQuery(conn,"SELECT GoalHeadingId, Name FROM GoalHeadings WHERE Name = 'MyAccount'")

次のコマンドを使って、結果を[data viewer]ウィンドウで見ることができます。

View(goalheadings)

Dynamics 365 データ をプロット

CRAN レポジトリで利用可能なあらゆるデータ初期化パッケージを使ってDynamics 365 を分析する準備が整いました。ビルトインバーのplot 関数を使って簡単なバーを作成できます。

par(las=2,ps=10,mar=c(5,15,4,2)) barplot(goalheadings$Name, main="Dynamics 365 GoalHeadings", names.arg = goalheadings$GoalHeadingId, horiz=TRUE) A basic bar plot. (Salesforce is shown.)

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