各製品の資料を入手。
詳細はこちら →エンタープライズサーチのNeuron にDynamics 365 のデータを取り込んで検索利用
企業内検索エンジンサービスの Neuron にDynamics 365 のデータを取り込んで検索する方法:CData JDBC Driver。
最終更新日:2021-03-01
この記事で実現できるDynamics 365 連携のシナリオ
こんにちは!リードエンジニアの杉本です。
ブレインズテクノロジー社のNeuron は、先端OSS 技術(Apache Solr)を活用したエンタープライズサーチ(企業内検索エンジン)サービスです。Apache Solr は、エンタープライズサーチ機能をAPI として提供してくれますが、Neuron はApache Solr に企業ユーザーがデータを探索するためのシンプルかつ使いやすいユーザーインターフェースと管理画面・運用機能を提供してくれます。これによりエンドユーザーが簡単にエンタープライズサーチを利用することができます。管理画面では、ファイルやデータのクローリング設定がUI で行えるようになっています。この記事では、Neuron に備わっているJDBC インターフェース経由で、CData JDBC Driver for Dynamics365 を利用することでNeuron にDynamics 365 のデータを取り込んで検索で利用できるようにします。
Neuron にCData JDBC Driver for Dynamics365 データをロード
CData JDBC Driver for Dynamics365 のインストールと.jar ファイルの配置
- CData JDBC Driver for Dynamics365 をNeuron と同じマシンにインストールします。
-
以下のパスにJDBC Driver がインストールされます。
C:\Program Files\CData\CData JDBC Driver for Dynamics365 20xxJ\lib\cdata.jdbc.dynamics365.jar
-
このcdata.jdbc.dynamics365.jar とcdata.jdbc.dynamics365.lic ファイルをコピーして、Neuron のC:\APP
cf\lib フォルダに配置します。
Neuron CF でのDynamics 365 のデータを扱うリポジトリの作成
-
Neuron CF でクローラーの設定をGUI で行います。JDBC を読み取るためのリポジトリを作成します。Neuron の管理画面にログインし、[リポジトリ]→[リポジトリコレクション一覧]→[新規]をクリックします。
-
任意のリポジトリ名を入力します。タイプは[JDBC]を選択します。
-
次に、ドライバーのクラス名とJDBC 接続文字列でDynamics 365 への接続を行います。
Dynamics 365 接続プロパティの取得・設定方法
Microsoft Dynamics 365 への接続
Microsoft Dynamics 365 ドライバーは、以下のMicrosoft Dynamics 365 エディションへの接続をサポートしています。
- CustomerService
- FieldService
- FinOpsOnline (デフォルト)
- FinOpsOnPremise
- HumanResources
- Marketing
- ProjectOperations
- Sales
Notes:
- Supply Chain Management はFinance and Operations と同一です。これらのいずれかに接続するには、Edition をFinOpsOnline またはFinOpsOnPremise のいずれかに設定します。
- Microsoft Dynamics 365 Business Central については、個別のMicrosoft Dynamics 365 Business Central ドライバーを使用してください。
- OrganizationUrl:お使いのMicrosoft Dynamics 365 組織のURL。例えば、https://orgcb42e1d0.crm.dynamics.com。
- Edition:上記のエディション一覧に示すとおり。
Microsoft Dynamics 365 への認証
Microsoft Dynamics 365 は、Azure AD、Azure サービスプリンシパル、Azure マネージドID(MSI)を経由する認証をサポートします。これらはすべてOAuth 規格に基づきます。 認証方法の詳細は、ヘルプドキュメントを参照してください。
ドライバクラス名:cdata.jdbc.dynamics365.Dynamics365Driver
接続文字列:jdbc:dynamics365:OrganizationUrl=https://myaccount.operations.dynamics.com/;Edition=Sales;InitiateOAuth=REFRESH - [更新]をクリックして、Dynamics 365 に接続するリポジトリコレクションができました。
Neuron でDynamics 365 のデータをクローリングするジョブを作成
続いて、Dynamics 365 のどのデータをどのようにクローリングするのかをジョブで定義していきます。
-
管理画面で[ジョブ]→[ジョブ一覧]→[新規]とクリックします。
-
任意のジョブ名を入力します。出力先にはSolr を選択します。リポジトリは先ほど作成したDynamics 365 に接続するリポジトリコレクションを選びます。
-
次に基本タブからジョブ実行を手動にするか、定期実行するかを自由に設定します。
-
SQL タブでは、どんなデータを取得するのか、テーブル名やカラム、フィルタリング条件などを設定できます。CData JDBC ドライバがDynamics 365 のデータをテーブルにモデル化しているので、標準SQL でDynamics 365 をクエリすることができます。
- SQL文:SELECT GoalHeadingId, Name FROM GoalHeadings
- キーカラム:Id など取得テーブルのキーとなるカラム
- 検索対象カラム:検索の対象とするカラム
- タイトルカラム:検索結果のタイトルとするカラム
- タイムスタンプカラム:タイムスタンプとなるカラムがあれば、ここで指定します
- リクエストパラメータでは、検索結果レコードのURL (があれば)を設定することもできます。URL を表示できると表示された検索結果からレコードに簡単に移動できます。
- 取得元では、ラベルを設定しておきます。[更新]をクリックして、クローラージョブの設定を完了します。
Neuron でDynamics 365 のデータをクロールするジョブを実行
実際にNeuron で作成したジョブを実行します。[ジョブ]→[状態とジョブ管理]をクリックし、作成したジョブの[Start]をクリックします。

ジョブが正常完了すると、[Done]がステータスとして表示されます。

Neuron 上でのDynamics 365 のデータの検索の実施
実際にNeuron 上で検索ができるか確認してみます。取得元を絞り込むこと、内容やファイル名での検索、ファイルサイズやファイル更新日の絞り込み、部分一致や全部一致で検索が可能です。 検索をかけてみると、以下のようにデータを取得できました。

CData JDBC Driver for Dynamics365 をNeuron で使うことで、Dynamics 365 コネクタとして機能し、簡単にデータを取得して同期することができました。ぜひ、30日の無償評価版をお試しください。