Pentaho Report Designer にDynamics 365 のデータに連携して分析

Pentaho BI ツールでDynamics 365 のレポートを作成。

加藤龍彦
デジタルマーケティング

最終更新日:2022-03-16

この記事で実現できるDynamics 365 連携のシナリオ

こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。



CData JDBC Driver for Dynamics365 はダッシュボードや帳票ツールからリアルタイムDynamics 365 のデータへの連携を可能にします。この記事では、Dynamics 365 をJDBC データソースとして接続する方法と、Pentaho でDynamics 365 を元に帳票を作成する方法を説明します。

接続と帳票の作成

  1. インストールディレクトリの[lib]サブフォルダ内のJAR ファイルをコピーし、Pentaho のディレクトリ内の\Report-Designer\lib\jdbc\ フォルダに配置します。
  2. \Report-Designer\ フォルダのreport-designer.bat ファイルを起動し、Report-Designer UI を開きます。
  3. 以下の手順でドライバーを新しいデータソースに設定します。[Data]>[Add Data Source]>[Advanced]>[JDBC (Custom)]とクリックし、新しいDynamics 365 接続を作成します。ダイアログが表示されたら、次のように接続プロパティを設定します。

    • Custom Connection URL property:JDBC URL を入力。初めに以下を入力し jdbc:dynamics365: 次にセミコロン区切りで接続プロパティを入力します。

      Dynamics 365 接続プロパティの取得・設定方法

      Microsoft Dynamics 365 への接続

      Microsoft Dynamics 365 ドライバーは、以下のMicrosoft Dynamics 365 エディションへの接続をサポートしています。

      • CustomerService
      • FieldService
      • FinOpsOnline (デフォルト)
      • FinOpsOnPremise
      • HumanResources
      • Marketing
      • ProjectOperations
      • Sales

      Notes:

      • Supply Chain Management はFinance and Operations と同一です。これらのいずれかに接続するには、EditionFinOpsOnline またはFinOpsOnPremise のいずれかに設定します。
      • Microsoft Dynamics 365 Business Central については、個別のMicrosoft Dynamics 365 Business Central ドライバーを使用してください。
      接続するには、次のパラメータを設定します。
      • OrganizationUrl:お使いのMicrosoft Dynamics 365 組織のURL。例えば、https://orgcb42e1d0.crm.dynamics.com
      • Edition:上記のエディション一覧に示すとおり。

      Microsoft Dynamics 365 への認証

      Microsoft Dynamics 365 は、Azure AD、Azure サービスプリンシパル、Azure マネージドID(MSI)を経由する認証をサポートします。これらはすべてOAuth 規格に基づきます。 認証方法の詳細は、ヘルプドキュメントを参照してください。

      以下は一般的なJDBC URL です:

      jdbc:dynamics365:OrganizationUrl=https://myaccount.operations.dynamics.com/;Edition=Sales;
    • Custom Driver Class Name:cdata.jdbc.dynamics365.Dynamics365Driver と入力。
    • User Name:認証するユーザーネーム。
    • Password:認証するパスワード。
    Required connection properties defined in the JDBC URL. (Salesforce is shown.)

レポートに Dynamics 365 のデータを追加

これで、Dynamics 365 の帳票を作成する準備が整いました。

  1. 帳票にDynamics 365 のデータソースを追加します:[Data]>[Add Data Source]>[JDBC]をクリックし、データソースを選択します。

  2. クエリを設定します。この記事では次を使います:

    SELECT GoalHeadingId, Name FROM GoalHeadings WHERE Name = 'MyAccount' The query to retrieve data, specified in the JDBC data source configuration wizard. (Salesforce is shown.)
  3. 帳票にチャートをドラッグし、ダブルクリックしてチャートを編集します。帳票を実行して、チャートを表示します。このクエリ結果を使って、GoalHeadings テーブルのシンプルなチャートを作成することができます。
  4. 帳票を実行して、チャートを見てみましょう。
A chart generated from up-to-date data. (Salesforce is shown.)

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