JDBI からDynamics 365 データ のデータアクセスオブジェクトを作成

JDBI でDynamics 365 のデータ 用のSQL オブジェクトAPIを作成する方法を概説します。

加藤龍彦
デジタルマーケティング

最終更新日:2022-05-25

この記事で実現できるDynamics 365 連携のシナリオ

こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。

JDBI は、Fluent スタイルとSQL オブジェクトスタイルという2つの異なるスタイルAPI を公開する、Java 用のSQL コンビニエンスライブラリです。CData JDBC Driver for Dynamics365 は、Java アプリケーションとリアルタイムDynamics 365 のデータ のデータ連携を実現します。これらの技術を組み合わせることによって、Dynamics 365 のデータ へのシンプルなコードアクセスが可能になります。ここでは、基本的なDAO(Data Access Object )とそれに付随するDynamics 365 のデータ の読み書きのためのコードの作成について説明します。

Dynamics 365 GoalHeadings Entity のDAO を作成

以下のインターフェースは、実装されるSQL ステートメントごとに単一のメソッドを作成するためのSQL オブジェクトの正しい動作を宣言します。

public interface MyGoalHeadingsDAO { //insert new data into Dynamics 365 @SqlUpdate("INSERT INTO GoalHeadings (Name, Name) values (:name, :name)") void insert(@Bind("name") String name, @Bind("name") String name); //request specific data from Dynamics 365 (String type is used for simplicity) @SqlQuery("SELECT Name FROM GoalHeadings WHERE Name = :name") String findNameByName(@Bind("name") String name); /* * close with no args is used to close the connection */ void close(); }

Dynamics 365 への接続を開く

必要な接続プロパティを収集し、Dynamics 365 に接続するための適切なJDBC URL を作成します。

Dynamics 365 接続プロパティの取得・設定方法

Microsoft Dynamics 365 への接続

Microsoft Dynamics 365 ドライバーは、以下のMicrosoft Dynamics 365 エディションへの接続をサポートしています。

  • CustomerService
  • FieldService
  • FinOpsOnline (デフォルト)
  • FinOpsOnPremise
  • HumanResources
  • Marketing
  • ProjectOperations
  • Sales

Notes:

  • Supply Chain Management はFinance and Operations と同一です。これらのいずれかに接続するには、EditionFinOpsOnline またはFinOpsOnPremise のいずれかに設定します。
  • Microsoft Dynamics 365 Business Central については、個別のMicrosoft Dynamics 365 Business Central ドライバーを使用してください。
接続するには、次のパラメータを設定します。
  • OrganizationUrl:お使いのMicrosoft Dynamics 365 組織のURL。例えば、https://orgcb42e1d0.crm.dynamics.com
  • Edition:上記のエディション一覧に示すとおり。

Microsoft Dynamics 365 への認証

Microsoft Dynamics 365 は、Azure AD、Azure サービスプリンシパル、Azure マネージドID(MSI)を経由する認証をサポートします。これらはすべてOAuth 規格に基づきます。 認証方法の詳細は、ヘルプドキュメントを参照してください。

ビルトイン接続文字列デザイナー

JDBC URL の構成については、Dynamics 365 JDBC Driver に組み込まれている接続文字列デザイナーを使用してください。JAR ファイルのダブルクリック、またはコマンドラインからJAR ファイルを実行します。

java -jar cdata.jdbc.dynamics365.jar

接続プロパティを入力し、接続文字列をクリップボードにコピーします。

Using the built-in connection string designer to generate a JDBC URL (Salesforce is shown.)

Dynamics 365 の接続文字列は、通常次のようになります。

jdbc:dynamics365:OrganizationUrl=https://myaccount.operations.dynamics.com/;Edition=Sales;InitiateOAuth=GETANDREFRESH

構成済みのJDBC URL を使用して、DAO インターフェースのインスタンスを取得します。以下に示す特定のメソッドはインスタンスにバインドされたハンドルを開くため、ハンドルとバインドされたJDBC 接続を開放するには、インスタンスを明示的に閉じる必要があります。

DBI dbi = new DBI("jdbc:dynamics365:OrganizationUrl=https://myaccount.operations.dynamics.com/;Edition=Sales;InitiateOAuth=GETANDREFRESH"); MyGoalHeadingsDAO dao = dbi.open(MyGoalHeadingsDAO.class); //do stuff with the DAO dao.close();

Dynamics 365 データ について

Dynamics 365 への接続を開いた状態で以前定義したメソッドを呼び出すだけで、Dynamics 365 のGoalHeadings エンティティからデータを取得できます。

//disply the result of our 'find' method String name = dao.findNameByName("MyAccount"); System.out.println(name);

Dynamics 365 データ の書き方

以前定義した方法を使用すれば、Dynamics 365 にデータを書き込むことも簡単になります。

//add a new entry to the GoalHeadings entity dao.insert(newName, newName);

JDBI ライブラリはJDBC 接続を処理できるため、CData JDBC Driver for Dynamics365 と統合することで、SQL Object API for Dynamics365 を簡単に作成できます。今すぐ無料トライアルをダウンロードし、Java アプリケーションでリアルタイムDynamics 365 を操作しましょう。

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