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詳細はこちら →Visual Studio でチャートコントロールと Dynamics 365 をデータバインド
標準ADO.NET プロシージャを使ってデータバインドして、Visual Studio ツールボックスのコントロールから Dynamics 365 との双方向接続を実現。この記事ではVisual Studio のグラフィカルアプローチと、ほんの数行のコードでデータバインドをする方法を説明します。
最終更新日:2021-03-21
この記事で実現できるDynamics 365 連携のシナリオ
こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。
データバインドによって、UI コントロールからデータに接続できます。 CData ADO.NET Provider for Dynamics365 を使って、Visual Studio 上でWindows Forms およびWeb Forms とDynamics 365 をデータバインドできます。この記事で、Dynamics 365 を、ウィザードから変更をリアルタイムで反映するチャートにデータバインドする方法を説明します。 Code Walk-through セクションではチャートはほんの10行のコードで作成します。
チャートへのデータバインド
データバインドは3つのステップから構成されます。コントロールのインスタンス作成、データソースの設定、最後にデータバインドです。
接続を設定してデータベースオブジェクトを選択
下の手続きにより、データソース構成ウィザードを使ってチャートコントロールとDynamics 365 との接続を作成します。ウィザード上でデータバインドをするDynamics 365 エンティティを使います。
- Windows Forms プロジェクトでは、チャートコントロールをツールボックスからフォーム上にドラグ&ドロップします。チャートプロパティのデータセクションで DataSource を選択し、メニューからプロジェクトデータソースの追加を選択します。
- 出てくるデータソース構成ウィザードでデータベース -> データセットを選択します。
- データ接続ステップで、「新しい接続」をクリックします。
データ接続の選択ダイアログで、「変更」をクリックして、CData Dynamics 365 のデータソースを選択して、接続プロパティを入力します。下は代表的な接続文字列ですです。:
OrganizationUrl=https://myaccount.operations.dynamics.com/;Edition=Sales;
Dynamics 365 接続プロパティの取得・設定方法
Microsoft Dynamics 365 への接続
Microsoft Dynamics 365 ドライバーは、以下のMicrosoft Dynamics 365 エディションへの接続をサポートしています。
- CustomerService
- FieldService
- FinOpsOnline (デフォルト)
- FinOpsOnPremise
- HumanResources
- Marketing
- ProjectOperations
- Sales
Notes:
- Supply Chain Management はFinance and Operations と同一です。これらのいずれかに接続するには、Edition をFinOpsOnline またはFinOpsOnPremise のいずれかに設定します。
- Microsoft Dynamics 365 Business Central については、個別のMicrosoft Dynamics 365 Business Central ドライバーを使用してください。
- OrganizationUrl:お使いのMicrosoft Dynamics 365 組織のURL。例えば、https://orgcb42e1d0.crm.dynamics.com。
- Edition:上記のエディション一覧に示すとおり。
Microsoft Dynamics 365 への認証
Microsoft Dynamics 365 は、Azure AD、Azure サービスプリンシパル、Azure マネージドID(MSI)を経由する認証をサポートします。これらはすべてOAuth 規格に基づきます。 認証方法の詳細は、ヘルプドキュメントを参照してください。
- 使用するデータソースオブジェクトを選択します。例は GoalHeadings テーブルです。

DataBind
データソースの追加とデータベースオブジェクトを選択したら、チャートにオブジェクトをバインドします。この例では、X軸に GoalHeadingId をY軸に Name を設定します。
- チャートプロパティで、Series プロパティをクリックし、Series コレクション エディター を開きます。
- Series プロパティでX軸、Y軸に設定するカラムを選択します:XValueMember および YValueMember プロパティにメニューからカラムを選びます。

チャートはこれでDynamics 365 にデータバインドされました。チャートを実行して最新のデータを表示させましょう。
コード Walk-through
Dynamics 365 へのデータバインドはほんの数行のコードのみが必要で、3つの簡単なステップで完了できます。
- Dynamics 365 に接続します。
- Dynamics365DataAdapter を作成して、クエリを作成し、結果を入れるデータセットを作成します。
- 結果セットとチャートをデータバインドします。
下に完全なコードを示します:
Dynamics365Connection conn = new Dynamics365Connection("OrganizationUrl=https://myaccount.operations.dynamics.com/;Edition=Sales;");
Dynamics365Command comm = new Dynamics365Command("SELECT GoalHeadingId, Name FROM GoalHeadings WHERE Name = 'MyAccount'", conn);
Dynamics365DataAdapter da = new Dynamics365DataAdapter(comm);
DataSet dataset = new DataSet();
da.Fill(dataset);
chart1.DataSource = dataset;
chart1.Series[0].XValueMember = "GoalHeadingId";
chart1.Series[0].YValueMembers = "Name";
// Insert code for additional chart formatting here.
chart1.DataBind();