Connect Cloud 経由でRunMyProcess のNetSuite のデータに接続

CData Connect Cloud を使用してNetSuite のデータのOData API を作成し、Akorbi Digital RunMyProcess からデータに接続します。

桑島義行
テクニカルディレクター

最終更新日:2022-03-07

この記事で実現できるNetSuite 連携のシナリオ

こんにちは!テクニカルディレクターの桑島です。

Akorbi Digital RunMyProcess は、予算申請や契約管理などの複雑な業務アプリケーションを簡単に作成することができます。CData Connect Cloud は、NetSuite へのリアルタイム接続を作成し、NetSuite のOData API(RunMyProcess でネイティブにサポート)を生成するために使用できます。RunMyProcess をCData Connect Cloud と組み合わせすることで、すべてのSaaS およびクラウドベースのビッグデータとNoSQL データソースへ、データを移行したり統合したりする必要なくクラウドベースの接続が可能になります。ほかのREST サービスと同様に、RunMyProcess からConnect Cloud に接続するだけで、NetSuite のデータに瞬時にリアルタイムでアクセスできます。

この記事では、CData Connect Cloud からNetSuite に接続し、RunMyProcess でOData フィードを通じてNetSuite にアクセスする手順を説明します。

Connect Cloud アカウントの取得

以下のステップを実行するには、CData Connect Cloud のアカウントが必要になります。こちらから製品の詳しい情報とアカウント作成、30日間無償トライアルのご利用を開始できますので、ぜひご利用ください。


Connect Cloud を構成する

RunMyProcess でNetSuite のデータをリアルタイムで操作するには、Connect Cloud からNetSuite に接続し、コネクションにユーザーアクセスを提供してNetSuite のデータのOData エンドポイントを作成する必要があります。

(オプション)新しいConnect Cloud ユーザーの追加

必要に応じて、Connect Cloud 経由でNetSuite に接続するユーザーを作成します。

  1. ユーザーページに移動し、 Invite Users をクリックします。
  2. 新しいユーザーのE メールアドレスを入力して、 Send to invite the user をクリックします。 新しいユーザーを招待
  3. ユーザーページからユーザーを確認および編集できます。 Connect Cloud users

パーソナルアクセストークンの追加

OAuth 認証をサポートしていないサービス、アプリケーション、プラットフォーム、またはフレームワークから接続する場合は、認証に使用するパーソナルアクセストークン(PAT)を作成できます。きめ細かなアクセス管理を行うために、サービスごとに個別のPAT を作成するのがベストプラクティスです。

  1. Connect Cloud アプリの右上にあるユーザー名をクリックし、User Profile をクリックします。
  2. User Profile ページでPersonal Access Token セクションにスクロールし、 Create PAT をクリックします。
  3. PAT の名前を入力して Create をクリックします。 Creating a new PAT
  4. パーソナルアクセストークンは作成時にしか表示されないため、必ずコピーして安全に保存してください。

Connect Cloud からNetSuite に接続

CData Connect Cloud では、簡単なクリック操作ベースのインターフェースでデータソースに接続できます。

  1. Connect Cloud にログインし、 Add Connection をクリックします。 Adding a Connection
  2. Add Connection パネルから「NetSuite」を選択します。 Selecting a data source
  3. 必要な認証プロパティを入力し、NetSuite に接続します。

    Netsuite への接続

    NetSuite は現在、2つの異なるAPI を提供しています。

    • SuiteTalk はNetSuite との通信に使用する、SOAP ベースのより古いサービスです。多くのエンティティを幅広くサポートし、INSERT / UPDATE / DELETE を完全にサポートします。 しかしデータの抽出用ツールは低機能で、SELECT 時のパフォーマンスは極めて低いです。テーブルを結合するよい方法もありません。データのグループ化および集計はこのAPI からは利用できず、 そのためこれらの操作をサポートするには、すべてをクライアントサイドで実行しなければなりません。
    • SuiteQL は新しいAPI です。サービスとのSQL ライクな通信方法を実現するため、JOIN の機能はより豊富になり、GROUP BY や集計機能もサポートします。 加えて、抽出したいカラムだけを取得する機能も完全にサポートします。そのため、データを抽出する際のパフォーマンスがSuiteTalk より大幅に向上しています。ただし、サポートされるのはデータの抽出のみです。

    NetSuite に接続するには、以下を行う必要があります。

    1. Schema を設定して、接続に使用するAPI を指定。データを取得するだけの場合は、SuiteQL の使用をお勧めします。データの取得および変更が必要な場合は、SuiteTalk の使用をお勧めします。
    2. 使用するAPI に適した接続オプションを設定します。(それぞれのAPI で利用可能な接続オプションが異なります。ヘルプドキュメントの「許可の設定」を参照してください。)

    Netsuite への認証

    SuiteTalk またはSuiteQL

    NetSuite は3つの形式のOAuth 認証を提供します。

    • トークンベース認証(TBA)は、基本的にOAuth 1.0 で、OAuthAccessTokenOAuthAccessTokenSecret を実行時ではなくNetSuite UI 内で作成します。 TBA は、2020.2 以降のSuiteTalk およびSuiteQL の両方で利用可能です。
    • OAuth 2.0 認証は、SuiteQL でのみ利用できます。OAuth 2.0 認証を強制するには、次のいずれかを実行します。
      • OAuthVersion を使用するAPI に明示的に設定、または
      • SchemaSuiteQL に設定
    • OAuth JWT 認証は、OAuth 2.0 クライアント認証フローであり、クライアント認証情報を含むJWT を使用してNetSuite データへのアクセスを要求します。この認証方法は、SchemaSuiteQL に設定されている場合にのみ使用できます。

    認証方法の詳細はヘルプドキュメントの「はじめに」を参照してください。

    Configuring a connection (Salesforce is shown)
  4. Create & Test をクリックします。
  5. Edit NetSuite Connection ページのPermissions タブに移動し、ユーザーベースのアクセス許可を更新します。 権限を更新

Connect Cloud にNetSuite OData エンドポイントを追加する

NetSuite に接続したら、目的のテーブルのOData エンドポイントを作成します。

  1. OData ページに移動し、 Add to create new OData endpoints をクリックします。
  2. NetSuite コネクション(例:NetSuite1)を選択し、Next をクリックします。
  3. 使用するテーブルを選択し、Confirm をクリックします。 テーブルを選択(Salesforce の例)

OData フィードのサンプルURL

NetSuite への接続を構成してユーザーを作成し、Connect Cloud でOData エンドポイントを作成すると、NetSuite のデータのOData フィードにアクセスできるようになります。 以下は、テーブルにアクセスするためのURL とテーブルのリストです。テーブルへのアクセスについては、Connect Cloud のOData ページを参照してください。URL については、Connect Cloud のURL が必要になります。(例: https://cloud.cdata.com/api/odata/service

テーブル         URL
エンティティ(テーブル)一覧 https://cloud.cdata.com/api/odata/service/
メタデータ https://cloud.cdata.com/api/odata/service/$metadata
SalesOrder https://cloud.cdata.com/api/odata/service/SalesOrder

通常のOData フィードについては、返されるフィールドを制限したい場合は、クエリに$select パラメータと$filter、$orderby、$skip、$top といった他の一般的なOData URL パラメータを組み合わせて追加できます。 サポートされているOData クエリの詳細についてはヘルプドキュメントを参照してください。

コネクションとOData エンドポイントを設定したら、RunMyProcess からNetSuite のデータに接続できます。

RunMyProcess DigitalSuite Studio からNetSuite のデータを取得する

NetSuite への接続と構成されたOData エンドポイントがあれば、RunMyProcess にNetSuite のデータを追加して取得することができます。

Provider を作成する

  1. RunMyProcess にログインしDigitalSuite Studio を開きます。
  2. 「Resources」をクリックしてResources ページを立ち上げ、「CONNECTORS」タブを選択します。 Connectors page
  3. 新規プロバイダーを作成する場合は、「+(New Provider)」ボタンをクリックし、使用するアカウントを選択し、「Confirm」をクリックします。 Create a new provider
  4. 設定ページで次のプロパティを設定します。
    • URL:Connect Cloud OData ページのOData エンドポイントを設定します。https://cloud.cdata.com/api/odata/service
    • Authentication Schema:ログイン / パスワードを選択します。
    • Login:Connect Cloud のユーザー名を指定します。(例:user@mydomain.com)
    • Password:Connect Cloud ユーザーのPAT を指定します。
    コネクタの選択
  5. 「ACCEPTANCE」、「TEST」タブにも同じ情報を入力します。Note:その際、「Copy this configuration button」ボタンをクリックすることで設定をコピーでき、コピー先のタブで「Paste previously copied configuration」をクリックして内容をペーストできます。
  6. 「Save」をクリックしてプロパティを保存します。

コネクタを作成してNetSuite のデータを取得する

  1. 「CONNECTOR」タブで三点リーダーをクリックし、プロバイダーを作成します。メニューからAdd を選択します。
  2. 次に示すページでは、Connect Cloud で設定されたOData エンドポイントにConnector URL を設定する方法を説明します。(例: https://cloud.cdata.com/api/odata/serviceConnector settings page
  3. 「Save」、「Launch」の順でクリックし接続の実行をテストします。「Launch test」をクリックして実行します。設定したテーブル情報のJSON レスポンスが得られれば、処理は成功です。 Execution test page

詳細と無料トライアル

これで、NetSuite のデータを取得するためのプロバイダーとコネクタが作成されました。NetSuite(および100を超えるほかのデータソース)からのOData フィードの作成方法の詳細については、Connect Cloud ページにアクセスしてください。無償トライアルにサインアップして、RunMyProcess でリアルタイムNetSuite のデータの操作をはじめましょう。

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