業務アプリ構築ツールコンテキサーで、Access と連携したアプリを作成する方法

コンテキサーでAccess と連携したアプリを作成する方法を紹介します。

杉本和也
リードエンジニア

最終更新日:2023-03-17

この記事で実現できるAccess 連携のシナリオ

こんにちは!リードエンジニアの杉本です。

コンテキサーとは、株式会社アプストウェブが提供する業務アプリケーションを構築のための純国産ノンプログラミング開発ツールです。CSVファイルやクラウドデータベース、ODBC 経由でのRDBのデータをもとに、ノンプログラミングで様々な業務アプリケーションを短時間で開発できるのが特徴です。

コンテキサーではRDBと連携する仕組みが標準提供されており、この機能を介してSQL ServerやMySQLなどにアクセスできるようになっています。そして、この機能とCData ODBC Driver for Access を組み合わせることで、各種クラウドサービスのAPIにアクセスすることができるようになります。

コンテキサー連携アプリ

CData ODBC ドライバとは?

CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持った製品です。

  1. Access をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレデータソースに対応
  2. 多様なアプリケーション、ツールにAccess のデータを連携
  3. ノーコードでの手軽な接続設定
  4. 標準SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み

CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてAccess の接続を設定、2.Active Query Builder 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。

CData ODBC ドライバのインストールとAccess への接続設定

まずは、本記事右側のサイドバーからAccess ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。

インストール後、ODBC DSN(データソース名)で接続プロパティを設定します。これはドライバーのインストールの最後の手順にあたります。Microsoft ODBC Data Source Administrator を使用して、ODBC DSN を作成および設定できます。

Access接続の設定方法

ローカルファイルへの接続設定

ローカル環境からAccess への接続は非常にシンプルです。ConnectionTypeLocal に設定することで、CRUD 操作(SELECT、INSERT、UPDATE、DELETE)をすべて実行できます。接続にはDataSource プロパティに以下のようなAcces sデータベースファイルのフルパスを指定します。

C:\Users\Public\Documents\MyDatabase.accdb

詳細な接続手順については、ヘルプドキュメントの「はじめに」セクションをご参照ください。

クラウドストレージ上のAccess ファイルへの接続設定

各種クラウドストレージに保存されているAccess ファイルへのアクセスにも対応しています。ただし、クラウド上のファイルに対するデータ操作は、INSERT、UPDATE、DELETE に制限されますのでご注意ください。

S3、Google Driver、OneDrive など、各種クラウドストレージ内のAccess ファイルへの接続方法はこちらの記事をご確認ください。

クラウド上のファイルを更新したい場合は、以下の手順で実施いただけます。

  1. 対応するCData ドライバーを利用し、クラウドサービスからAccess ファイルをダウンロード
  2. Access ドライバーを使用して、ローカル環境でファイルを編集
  3. クラウドサービス用ドライバーのストアドプロシージャを使用して、更新ファイルをアップロード

具体例として、SharePoint 上のファイルを更新する場合の手順をご紹介します。

  1. CData SharePoint ドライバーのDownloadDocument プロシージャを使用してファイルを取得
  2. CData Access ドライバーでファイルの更新を実施
  3. SharePoint ドライバーのUploadDocument プロシージャで更新内容を反映

DataSource 接続プロパティの設定について補足いたします。接続先のクラウドストレージを識別するための一意の接頭辞を指定し、続けて目的のファイルパスまたはフォルダパスを記述します。フォルダを指定した場合は1ファイルが1テーブルとして、単一ファイルの場合は単一テーブルとして扱われます。

Access のデータをコンテキサーに連携

以下の手順で、コンテキサーでのアプリ作成を進めます。

  1. アプリを作る前に、データベースへの接続情報を追加します。「データ」タブから「データベース」をクリックします。 データベースをコンテキサーに追加(1)
  2. 以下のようにデータベース接続設定を追加する画面が表示されるので、「新規」ボタンをクリックし、先程作成したODBC 接続のDSN 名を入力します。 データベースをコンテキサーに追加(2)
  3. エンジンはCData Driver と相性の良いMySQL ベースで指定します。それ以外のサーバやデータベースなどの情報は指定不要です。 接続情報を指定
  4. 接続確認を行い、「接続に成功しました」というメッセージが表示されればOKです。「登録」をクリックしてデータベース接続情報を保存しましょう。

パネルの追加

データベース接続情報の追加が完了したら、アプリを作成していきます。今回はシンプルにAccess の一覧を表示するアプリを作成します。

  1. 「定義」→「パネル追加」で「データベースから」を選択し、先程のDSN名でテーブルを一覧から選択します。今回はAccess のOrders を指定しました。 取得したいテーブルを指定
  2. 「読み込みする」ボタンをクリックします。
  3. パネルのフォーマットは任意ですが、今回は新しいシートに表形式で追加しました。
  4. これで以下のようにパネルが展開され、ODBC を経由してAccess のデータがシームレスに読み込まれました! 取得したテーブルからパネルを作成

おわりに

このようにCData ODBC ドライバと併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをコンテキサーからコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。

CData ODBC ドライバは日本のユーザー向けに、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。

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