Access のデータに連携するAppSheet アプリを作成

CData Connect Server を使って、ノーコードでAccess に連携する業務アプリケーションをAppSheet で作成。

宮本航太
プロダクトスペシャリスト

最終更新日:2022-04-17

こんにちは!プロダクトスペシャリストの宮本です。

AppSheet は、業務アプリケーションをノーコードで開発できるGoogle 提供のサービスです。モバイル、タブレット、ウェブアプリケーションをノーコードで作成できます。AppSheet とCData Connect Server を一緒に使うことで、簡単にAccess のデータに連携する業務アプリを開発できます。この記事では、AppSheet とConnect Server を使ってAccess に連携するシンプルなアプリケーションを作成する方法を紹介します。

CData Connect Server は、Access のデータのインターフェースを仮想SQL Server として提供し、AppSheet でネイティブにサポートされたデータと同じように連携するアプリケーションが作成できます。AppSheet でデータにアクセスするアプリでは、内部でSQL クエリを発行しています。CData Connect Server がAppSheet が発行するSQL クエリ(フィルタリングやJOIN も可能)をパースしてAccess に送り、AppSheet にAccess からのデータを返します。インテリジェントなサーバーサイドプロセスで、多様なクエリをパフォーマンス良く利用できます。

ホスティングについて

AppSheet からCData Connect Server に接続するには、利用するConnect Server インスタンスをネットワーク経由での接続が可能なサーバーにホスティングして、URL での接続を設定する必要があります。CData Connect がローカルでホスティングされており、localhost アドレス(localhost:8080 など)またはローカルネットワークのIP アドレス(192.168.1.x など)からしか接続できない場合、AppSheet はCData Connect Server に接続することができません。

クラウドホスティングでの利用をご希望の方は、AWS MarketplaceGCP Marketplace で設定済みのインスタンスを提供しています。


Access の仮想SQL Server データベースを作成

まずは、右側のサイドバーからCData Connect Server の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。CData Connect Server では、直感的なインターフェースでデータソースへの接続およびAPI エンドポイント作成を行えます。

  1. Connect Server にログインして、「CONNECTORS」をクリックします。 データベースを追加
  2. 利用できるデータソースアイコンから"Access" を選択します。
  3. Access に接続するために必要なプロパティを入力します。

    Access接続の設定方法

    ローカルファイルへの接続設定

    ローカル環境からAccess への接続は非常にシンプルです。ConnectionTypeLocal に設定することで、CRUD 操作(SELECT、INSERT、UPDATE、DELETE)をすべて実行できます。接続にはDataSource プロパティに以下のようなAcces sデータベースファイルのフルパスを指定します。

    C:\Users\Public\Documents\MyDatabase.accdb

    詳細な接続手順については、ヘルプドキュメントの「はじめに」セクションをご参照ください。

    クラウドストレージ上のAccess ファイルへの接続設定

    各種クラウドストレージに保存されているAccess ファイルへのアクセスにも対応しています。ただし、クラウド上のファイルに対するデータ操作は、INSERT、UPDATE、DELETE に制限されますのでご注意ください。

    S3、Google Driver、OneDrive など、各種クラウドストレージ内のAccess ファイルへの接続方法はこちらの記事をご確認ください。

    クラウド上のファイルを更新したい場合は、以下の手順で実施いただけます。

    1. 対応するCData ドライバーを利用し、クラウドサービスからAccess ファイルをダウンロード
    2. Access ドライバーを使用して、ローカル環境でファイルを編集
    3. クラウドサービス用ドライバーのストアドプロシージャを使用して、更新ファイルをアップロード

    具体例として、SharePoint 上のファイルを更新する場合の手順をご紹介します。

    1. CData SharePoint ドライバーのDownloadDocument プロシージャを使用してファイルを取得
    2. CData Access ドライバーでファイルの更新を実施
    3. SharePoint ドライバーのUploadDocument プロシージャで更新内容を反映

    DataSource 接続プロパティの設定について補足いたします。接続先のクラウドストレージを識別するための一意の接頭辞を指定し、続けて目的のファイルパスまたはフォルダパスを記述します。フォルダを指定した場合は1ファイルが1テーブルとして、単一ファイルの場合は単一テーブルとして扱われます。

    Configuring a connection (Salesforce is shown).
  4. 「Test Connection」をクリックします。
  5. 「Permission」をクリックして、接続で使用したいユーザーに適切な権限を指定します。

これで、Access の仮想データベースが作成でき、AppSheet からの連携が可能になりました。

AppSheet でAccess のデータを連携利用

以下の手順を実行することで、CData Connect Server を使ってAppSheet からAccess のデータソースにアクセスできます。

  1. まずはAppSheet にログイン。
  2. メニューの「Account settings」をクリックします。
  3. 「Sources」タブをクリックして、「+New Data Source」ボタンから新しいデータソースを追加します。 AppSheet で新規データソースを作成
  4. 「Cloud Database」を選択して、接続情報を設定します。
    • Type:SQL Server
    • Server: 接続するCData Connect Serverインスタンス、例:CONNECT_SERVER_URL:1433
    • Database:仮想データベース名、例: Access1
    • Username:Connect Server で接続許可を与えたユーザー名
    • Password:Connect Server ユーザーのパスワード
    • SSL:Don't Require SSL
    Connect Server への接続情報を指定
  5. 「Test」をクリックします。
  6. 「Authorize Access」をクリックします。

アプリを作成

これで、Access のデータソースが作成されました。いよいよAccess に連携するアプリを開発します。メニューから「My apps」をクリックします。

  1. 「Create」->「App」->「Start with existing data」の順にクリックして、新しいアプリの作成を始めます。 新しいアプリの作成
  2. アプリの名前と適切なカテゴリーを設定します。
  3. 新しく作成したデータソース (例:database-1) を選択します。
  4. 次の画面で、データソースのテーブルとビューの一覧を確認できます。アプリ作成で使用したいデータを選択してください。 テーブルの選択

これで、選択したテーブルからカラムを選んで、アプリをデザインできます。Preview パネルでデザインしたアプリを確認して、パブリッシュしましょう。

Connect Server でデータ連携したアプリをデザイン。

アプリケーションから250以上のSaaS、ビッグデータ、NoSQL、会計、CRM、MA などのツールにSQL でデータ連携するには、CData Connect Server をぜひお試しください。

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