RPA AutoMate でAccess のデータを連携利用

RPA AutoMate と Access ODBC Driver を使ってノーコードでAccess 連携タスクを作成。

古川えりか
コンテンツスペシャリスト

最終更新日:2022-05-18

この記事で実現できるAccess 連携のシナリオ

こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。

AutoMate はHelpSystems 社が提供するRPA ツールです。700項目の自動化機能と15種類の自動実行トリガーが選択可能であるためあらゆるシーンを自動化することが可能です。

また、データベースにODBC経由で接続できるアクションが含まれており、CData ODBC Driverと組み合わせることでCData が対応しているさまざまなデータソースとノーコードで連携ができるようになります。

この記事では、AutoMate と CData ODBC ドライバを使って、Access に連携するタスクを作成します。

CData ODBC ドライバとは?

CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持った製品です。

  1. Access をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレデータソースに対応
  2. 多様なアプリケーション、ツールにAccess のデータを連携
  3. ノーコードでの手軽な接続設定
  4. 標準SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み

CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてAccess の接続を設定、2.Automate 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。

CData ODBC ドライバのインストールとAccess への接続設定

まずは、本記事右側のサイドバーからAccess ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。

  1. まずODBC DSN に必要な接続プロパティの値を入力します。 組み込みのMicrosoft ODBC データソースアドミニストレーターを使用してDSN を構成できます。 これは、ドライバのインストール時の最後のステップでも可能です。 Microsoft ODBC データソースアドミニストレータを使用してDSN を作成および設定する方法については、ヘルプドキュメントの「はじめに」の章を参照してください。

    Access接続の設定方法

    ローカルファイルへの接続設定

    ローカル環境からAccess への接続は非常にシンプルです。ConnectionTypeLocal に設定することで、CRUD 操作(SELECT、INSERT、UPDATE、DELETE)をすべて実行できます。接続にはDataSource プロパティに以下のようなAcces sデータベースファイルのフルパスを指定します。

    C:\Users\Public\Documents\MyDatabase.accdb

    詳細な接続手順については、ヘルプドキュメントの「はじめに」セクションをご参照ください。

    クラウドストレージ上のAccess ファイルへの接続設定

    各種クラウドストレージに保存されているAccess ファイルへのアクセスにも対応しています。ただし、クラウド上のファイルに対するデータ操作は、INSERT、UPDATE、DELETE に制限されますのでご注意ください。

    S3、Google Driver、OneDrive など、各種クラウドストレージ内のAccess ファイルへの接続方法はこちらの記事をご確認ください。

    クラウド上のファイルを更新したい場合は、以下の手順で実施いただけます。

    1. 対応するCData ドライバーを利用し、クラウドサービスからAccess ファイルをダウンロード
    2. Access ドライバーを使用して、ローカル環境でファイルを編集
    3. クラウドサービス用ドライバーのストアドプロシージャを使用して、更新ファイルをアップロード

    具体例として、SharePoint 上のファイルを更新する場合の手順をご紹介します。

    1. CData SharePoint ドライバーのDownloadDocument プロシージャを使用してファイルを取得
    2. CData Access ドライバーでファイルの更新を実施
    3. SharePoint ドライバーのUploadDocument プロシージャで更新内容を反映

    DataSource 接続プロパティの設定について補足いたします。接続先のクラウドストレージを識別するための一意の接頭辞を指定し、続けて目的のファイルパスまたはフォルダパスを記述します。フォルダを指定した場合は1ファイルが1テーブルとして、単一ファイルの場合は単一テーブルとして扱われます。

  2. DSN設定
  3. 入力後、接続テストが成功すれば設定は完了です。

AutoMate でタスクを作成する

それでは AutoMate でタスクを作成していきましょう。

  1. タスク アドミニストレーターを起動し新規タスクを作成します。
  2. 任意のタスク名を入力して、次へ進みます。
  3. トリガーを追加し、タスクビルダーを起動します。「タスクビルダーを開始する」をクリックします。

AutoMate でAccess へのDB 接続を構成

続いて AutoMate でODBC への接続構成を行います。

  1. ODBC 接続は「データベース」のアクションを使って構成していきます。
  2. まずは接続を確立します。「SQL 接続を開く」アクションをドラッグアンドドロップで配置しましょう。
  3. プロパティの「接続」で接続設定をします。「接続の構築」をクリックします。
  4. 接続するプロバイダーを選択します。「Microsoft OLE DB Provider for ODBC Drivers」を選択します。
  5. データソースを指定します。接続設定は完了です。

Access のデータをAutoMate で扱う

接続セッションの構成が完了したら、実際にデータを読み取るアクションを設定しましょう。

  1. SQL クエリでデータを取得するため「SQL クエリ」アクションを配置します。
  2. 「SQL クエリ」アクション では「SQL ステートメント」に対してSQL を入力して、データを取得することができます。
  3. 取得したデータを後続ステップで利用するため、データセットを作成します。
  4. CSV に出力して取得データを確認します。

作成したタスクの動作を確認する

それでは作成したタスクを実際に動かしてみましょう。

  1. タスクは画面上にある「実行」で手動実行が可能です。
  2. 処理の完了は画面下の出力から確認できます。
  3. 指定したCSV ファイルを開きます。正常にAccess のデータを元にしたCSV ファイルが生成されていました。

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