Azure Data Factory を使用してAccess のデータをインポート

CData Connect Server を使用してAzure Data Factory からAccess に接続し、リアルタイムAccess のデータをインポートします。

古川えりか
コンテンツスペシャリスト

最終更新日:2022-12-01

こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。

Azure Data Factory(ADF)は、フルマネージドのサーバーレスデータ統合サービスです。 CData Connect Server と組み合わせると、ADF はデータフローでAccess のデータにクラウドベースで即座にアクセスできます。 この記事では、Connect Server を使用してAccess に接続し、ADF でAccess のデータにアクセスする方法を紹介します。

CData Connect Server は、Access にクラウドベースインターフェースを提供し、ネイティブにサポートされているデータベースにデータを複製することなく、Azure Data Factory でのリアルタイムAccess のデータへのアクセスを実現します。 CData Connect Server は、最適化されたデータ処理により、サポートされているすべてのSQL 操作(フィルタ、JOIN など)をAccess に直接プッシュし、サーバー側の処理を利用して要求されたAccess のデータを高速で返します。

ホスティングについて

ADF からCData Connect Server に接続するには、利用するConnect Server インスタンスをネットワーク経由での接続が可能なサーバーにホスティングして、URL での接続を設定する必要があります。CData Connect がローカルでホスティングされており、localhost アドレス(localhost:8080 など)またはローカルネットワークのIP アドレス(192.168.1.x など)からしか接続できない場合、ADF はCData Connect Server に接続することができません。

クラウドホスティングでの利用をご希望の方は、AWS MarketplaceGCP Marketplace で設定済みのインスタンスを提供しています。


Access のデータの仮想データベースを作成する

CData Connect Server は、シンプルなポイントアンドクリックインターフェースを使用してデータソースに接続し、データを取得します。まずは、右側のサイドバーのリンクからConnect Server をインストールしてください。

  1. Connect Server にログインし、「CONNECTIONS」をクリックします。 データベースを追加
  2. 一覧から「Access」を選択します。
  3. Access に接続するために必要な認証プロパティを入力します。

    Access接続の設定方法

    ローカルファイルへの接続設定

    ローカル環境からAccess への接続は非常にシンプルです。ConnectionTypeLocal に設定することで、CRUD 操作(SELECT、INSERT、UPDATE、DELETE)をすべて実行できます。接続にはDataSource プロパティに以下のようなAcces sデータベースファイルのフルパスを指定します。

    C:\Users\Public\Documents\MyDatabase.accdb

    詳細な接続手順については、ヘルプドキュメントの「はじめに」セクションをご参照ください。

    クラウドストレージ上のAccess ファイルへの接続設定

    各種クラウドストレージに保存されているAccess ファイルへのアクセスにも対応しています。ただし、クラウド上のファイルに対するデータ操作は、INSERT、UPDATE、DELETE に制限されますのでご注意ください。

    S3、Google Driver、OneDrive など、各種クラウドストレージ内のAccess ファイルへの接続方法はこちらの記事をご確認ください。

    クラウド上のファイルを更新したい場合は、以下の手順で実施いただけます。

    1. 対応するCData ドライバーを利用し、クラウドサービスからAccess ファイルをダウンロード
    2. Access ドライバーを使用して、ローカル環境でファイルを編集
    3. クラウドサービス用ドライバーのストアドプロシージャを使用して、更新ファイルをアップロード

    具体例として、SharePoint 上のファイルを更新する場合の手順をご紹介します。

    1. CData SharePoint ドライバーのDownloadDocument プロシージャを使用してファイルを取得
    2. CData Access ドライバーでファイルの更新を実施
    3. SharePoint ドライバーのUploadDocument プロシージャで更新内容を反映

    DataSource 接続プロパティの設定について補足いたします。接続先のクラウドストレージを識別するための一意の接頭辞を指定し、続けて目的のファイルパスまたはフォルダパスを記述します。フォルダを指定した場合は1ファイルが1テーブルとして、単一ファイルの場合は単一テーブルとして扱われます。

    コネクションを設定(Salesforce の場合)。
  4. Test Connection」をクリックします。
  5. 「Permission」->「 Add」とクリックし、適切な権限を持つ新しいユーザー(または既存のユーザー) を追加します。

仮想データベースが作成されたら、Azure Data Factoro を含むお好みのクライアントからAccess に接続できるようになります。

Azure Data Factory からリアルタイムAccess のデータにアクセス

Azure Data Factory からCData Connect Server の仮想SQL Server API への接続を確立するには、以下の手順を実行します。

  1. Azure Data Factory にログインします。
  2. Logging in to ADF
  3. まだData Factory を作成していない場合は、「New -> Dataset」をクリックします。
  4. Creating new data factory
  5. 検索バーにSQL Server と入力し、表示されたら選択します。次の画面で、サーバーの名前を入力します。 Linked service フィールドで「New」を選択します。
  6. Selecting SQL Server
  7. 接続設定を入力します。
    • Name - 任意の名前を入力。
    • Server name - Connect Server のURL とポートをカンマで区切って入力。例:CONNECT_SERVER_URL,1433
    • Database name - 接続したいCData Connect Server データソースのConnection Name を入力。例:Access1
    • User Name - CData Connect Server のユーザー名を入力。ユーザー名はCData Connect Server のインターフェースの右上に表示されています。 例:test@cdata.com
    • Password - Password(Azure Key Vault ではありません)を選択してConnect Server のパスワードを入力。
    • 「Create」をクリックします。
  8. Configuring new linked service
  9. Set properties で、Name を設定し、続けて先ほど作成したLinked service、利用可能なTable name、Import schema のfrom connection/store を選択します。 「OK」をクリックします。
  10. Setting the properties
  11. リンクされたサービスを作成すると、以下の画面が表示されます。
  12. Displaying the new screen
  13. Preview data をクリックすると、インポートされたAccess テーブルが表示されます。
  14. Previewing the imported table Azure Data Factory でデータフローを作成する際、このデータセットを使用できるようになりました。

CData Connect Server の入手

CData Connect Server の30日間無償トライアルを利用して、クラウドアプリケーションから直接100を超えるSaaS、ビッグデータ、NoSQL データソースへのSQL アクセスをお試しください!

トライアル・お問い合わせ

30日間無償トライアルで、CData のリアルタイムデータ連携をフルにお試しいただけます。記事や製品についてのご質問があればお気軽にお問い合わせください。