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詳細はこちら →Apache Airflow でAccess のデータに連携したワークフローを作る
CData JDBC Driver を使ってApache Airflow からAccess のデータにアクセスして操作します。
最終更新日:2022-09-07
この記事で実現できるAccess 連携のシナリオ
こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。
Apache Airflow を使うと、データエンジニアリングワークフローの作成、スケジューリング、および監視を行うことができます。CData JDBC Driver for Access と組み合わせることで、Airflow からリアルタイムAccess のデータに連携できます。 この記事では、Apache Airflow インスタンスからAccess のデータに接続してクエリを実行し、結果をCSV ファイルに保存する方法を紹介します。
最適化されたデータ処理が組み込まれたCData JDBC Driver は、リアルタイムAccess のデータを扱う上で高いパフォーマンスを提供します。 Access にSQL クエリを発行すると、CData ドライバーはフィルタや集計などのAccess 側でサポートしているSQL 操作をAccess に直接渡し、サポートされていない操作(主にSQL 関数とJOIN 操作)は組み込みSQL エンジンを利用してクライアント側で処理します。 組み込みの動的メタデータクエリを使用すると、ネイティブのデータ型を使ってAccess のデータを操作および分析できます。
Access への接続を構成する
組み込みの接続文字列デザイナー
JDBC URL の作成の補助として、Access JDBC Driver に組み込まれている接続文字列デザイナーが使用できます。JAR ファイルをダブルクリックするか、コマンドラインからjar ファイルを実行します。
java -jar cdata.jdbc.access.jar
接続プロパティを入力し、接続文字列をクリップボードにコピーします。
Access接続の設定方法
ローカルファイルへの接続設定
ローカル環境からAccess への接続は非常にシンプルです。ConnectionType をLocal に設定することで、CRUD 操作(SELECT、INSERT、UPDATE、DELETE)をすべて実行できます。接続にはDataSource プロパティに以下のようなAcces sデータベースファイルのフルパスを指定します。
C:\Users\Public\Documents\MyDatabase.accdb
詳細な接続手順については、ヘルプドキュメントの「はじめに」セクションをご参照ください。
クラウドストレージ上のAccess ファイルへの接続設定
各種クラウドストレージに保存されているAccess ファイルへのアクセスにも対応しています。ただし、クラウド上のファイルに対するデータ操作は、INSERT、UPDATE、DELETE に制限されますのでご注意ください。
S3、Google Driver、OneDrive など、各種クラウドストレージ内のAccess ファイルへの接続方法はこちらの記事をご確認ください。
クラウド上のファイルを更新したい場合は、以下の手順で実施いただけます。
- 対応するCData ドライバーを利用し、クラウドサービスからAccess ファイルをダウンロード
- Access ドライバーを使用して、ローカル環境でファイルを編集
- クラウドサービス用ドライバーのストアドプロシージャを使用して、更新ファイルをアップロード
具体例として、SharePoint 上のファイルを更新する場合の手順をご紹介します。
- CData SharePoint ドライバーのDownloadDocument プロシージャを使用してファイルを取得
- CData Access ドライバーでファイルの更新を実施
- SharePoint ドライバーのUploadDocument プロシージャで更新内容を反映
DataSource 接続プロパティの設定について補足いたします。接続先のクラウドストレージを識別するための一意の接頭辞を指定し、続けて目的のファイルパスまたはフォルダパスを記述します。フォルダを指定した場合は1ファイルが1テーブルとして、単一ファイルの場合は単一テーブルとして扱われます。

クラスタ環境またはクラウドでJDBC ドライバーをホストするには、ライセンス(フルまたはトライアル)およびランタイムキー(RTK)が必要です。本ライセンス(またはトライアル)の取得については、こちらからお問い合わせください。
以下は、JDBC 接続で要求される必須プロパティです。
プロパティ | 値 |
---|---|
Database Connection URL |
jdbc:access:RTK=5246...;DataSource=C:/MyDB.accdb;
|
Database Driver Class Name | cdata.jdbc.access.AccessDriver |
Airflow でJDBC 接続を確立する
- Apache Airflow インスタンスにログインします。
- Airflow インスタンスのナビゲーションバーで、「Admin」にカーソルを合わせ、「Connections」をクリックします。
- 次の画面で「+」マークをクリックして新しい接続を作成します。
- Add Connection フォームで、必要な接続プロパティを入力します。
- Connection Id:接続の名前:access_jdbc
- Connection Type:JDBC Connection
- Connection URL:上記のJDBC 接続URL:
jdbc:access:RTK=5246...;DataSource=C:/MyDB.accdb;
- Driver Class:cdata.jdbc.access.AccessDriver
- Driver Path:PATH/TO/cdata.jdbc.access.jar
- フォームの下にある「Test」ボタンをクリックし、新規の接続をテストします。
- 新規接続を保存すると、新しく表示される画面に、接続リストに新しい行が追加されたことを示す緑のバナーが表示されます。
DAG を作成する
Airflow におけるDAG は、ワークフローのプロセスを格納するエンティティであり、DAG にトリガーを設定することでワークフローを実行することができます。 今回のワークフローでは、シンプルにAccess のデータに対してSQL クエリを実行し、結果をCSV ファイルに格納します。
- はじめに、Home ディレクトリにある「airflow」フォルダに移動します。その中に新しいディレクトリを作成し、タイトルを「dags」とします。 ここに、UI に表示されるAirflow のDAG を構築するPython ファイルを格納します。
- 次に新しいPython ファイルを作成し、タイトルをaccess_hook.py にします。この新規ファイル内に、次のコードを挿入します。
import time from datetime import datetime from airflow.decorators import dag, task from airflow.providers.jdbc.hooks.jdbc import JdbcHook import pandas as pd # Dag の宣言 @dag(dag_id="access_hook", schedule_interval="0 10 * * *", start_date=datetime(2022,2,15), catchup=False, tags=['load_csv']) # Dag となる関数を定義(取得するテーブルは必要に応じて変更してください) def extract_and_load(): # Define tasks @task() def jdbc_extract(): try: hook = JdbcHook(jdbc_conn_id="jdbc") sql = """ select * from Account """ df = hook.get_pandas_df(sql) df.to_csv("/{some_file_path}/{name_of_csv}.csv",header=False, index=False, quoting=1) # print(df.head()) print(df) tbl_dict = df.to_dict('dict') return tbl_dict except Exception as e: print("Data extract error: " + str(e)) jdbc_extract() sf_extract_and_load = extract_and_load()
- このファイルを保存し、Airflow インスタンスをリフレッシュします。DAG リストの中に、「access_hook」というタイトルの新しいDAG が表示されるはずです。
- このDAG をクリックし、新しく表示される画面で一時停止解除スイッチをクリックして青色にし、トリガー(=play)ボタンをクリックしてDAG を実行します。この操作で、access_hook.py ファイルのSQL クエリを実行し、結果をCSV としてコード内で指定したファイルパスにエクスポートします。
- 新規のDAG を実行後、Downloads フォルダ(またはPython スクリプト内で選択したフォルダ)を確認し、CSV ファイルが作成されていることを確認します(本ワークフローの場合はaccount.csv です)。
- CSV ファイルを開くと、Apache Airflow によってAccess のデータがCSV 形式で利用できるようになったことが確認できます。