SnapLogic でAccess を外部サービスに連携

CData JDBC Driver を使用して、SnapLogic と外部サービスを連携。

古川えりか
コンテンツスペシャリスト

最終更新日:2021-11-05

この記事で実現できるAccess 連携のシナリオ

こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。

SnapLogic はintegration Platform-as-a-Service(iPaaS)であり、ユーザーはノーコードでデータ連携フローを作成できます。CData JDBC ドライバと組み合わせることで、ユーザーはSnapLogic ワークフローからAccess を含む250を超えるSaaS、ビッグデータ、NoSQL データソースのリアルタイムデータに接続できます。

組み込みの最適化されたデータ処理によって、CData JDBC Driver はリアルタイムAccess のデータを高速に扱えます。プラットフォームがAccess に複雑なSQL クエリを発行すると、ドライバーはフィルタや集計などのサポートされているSQL 操作をAccess に直接プッシュし、サポートされていない操作(主にSQL 関数とJOIN 操作)は組み込みSQL エンジンを利用してクライアント側で処理します。組み込みの動的メタデータクエリを使用すると、ネイティブデータソース型を使用してAccess のデータを操作することができます。

SnapLogic からAccess に接続する

SnapLogic からAccess のデータに接続するには、CData Access JDBC Driver をダウンロードしてインストールします。インストール画面に従ってください。インストールが完了すると、インストール先のディレクトリ(デフォルトでは、C:/Program Files/CData/CData JDBC Driver for Access/lib)にJAR ファイルが作成されます。

Access JDBC Driver をアップロードする

インストール後、JDBC JAR ファイルをSnapLogic 内のディレクトリ(例えば、projects/Jerod Johnson)にManager タブからアップロードします。

アップロードされたJDBC Driver(Salesforce とQuickBooks Online の場合)

接続を設定する

JDBC Driver がアップロードされると、Access への接続を作成できます。

  1. Designer タブに移動します。
  2. Snaps から「JDBC」を展開して、「Generic JDBC - Select」snap をdesigner にドラッグします。 designer にGeneric JDBC snap を追加
  3. Add Account をクリック(または既存のものを選択)して、「Continue」をクリックします。
  4. 次のフォームでは、JDBC 接続プロパティを設定します。
    • JDBC JARs 以下にアップロードしたJAR ファイルを追加します。
    • JDBC Driver Classcdata.jdbc.access.AccessDriver に設定します。
    • JDBC URL をAccess JDBC Driver 用のJDBC 接続文字列に設定します。例えば、

      jdbc:access:DataSource=C:/MyDB.accdb;RTK=XXXXXX;
      です。

      NOTE: RTK は評価版もしくは製品版のキーです。詳しくは、CData のサポートチームにご連絡ください接続を設定(Salesforce の場合)

      組み込みの接続文字列デザイナー

      JDBC URL の作成の補助として、Access JDBC Driver に組み込まれている接続文字列デザイナーが使用できます。JAR ファイルをダブルクリックするか、コマンドラインからjar ファイルを実行します。

      java -jar cdata.jdbc.access.jar

      接続プロパティを入力し、接続文字列をクリップボードにコピーします。

      Access接続の設定方法

      ローカルファイルへの接続設定

      ローカル環境からAccess への接続は非常にシンプルです。ConnectionTypeLocal に設定することで、CRUD 操作(SELECT、INSERT、UPDATE、DELETE)をすべて実行できます。接続にはDataSource プロパティに以下のようなAcces sデータベースファイルのフルパスを指定します。

      C:\Users\Public\Documents\MyDatabase.accdb

      詳細な接続手順については、ヘルプドキュメントの「はじめに」セクションをご参照ください。

      クラウドストレージ上のAccess ファイルへの接続設定

      各種クラウドストレージに保存されているAccess ファイルへのアクセスにも対応しています。ただし、クラウド上のファイルに対するデータ操作は、INSERT、UPDATE、DELETE に制限されますのでご注意ください。

      S3、Google Driver、OneDrive など、各種クラウドストレージ内のAccess ファイルへの接続方法はこちらの記事をご確認ください。

      クラウド上のファイルを更新したい場合は、以下の手順で実施いただけます。

      1. 対応するCData ドライバーを利用し、クラウドサービスからAccess ファイルをダウンロード
      2. Access ドライバーを使用して、ローカル環境でファイルを編集
      3. クラウドサービス用ドライバーのストアドプロシージャを使用して、更新ファイルをアップロード

      具体例として、SharePoint 上のファイルを更新する場合の手順をご紹介します。

      1. CData SharePoint ドライバーのDownloadDocument プロシージャを使用してファイルを取得
      2. CData Access ドライバーでファイルの更新を実施
      3. SharePoint ドライバーのUploadDocument プロシージャで更新内容を反映

      DataSource 接続プロパティの設定について補足いたします。接続先のクラウドストレージを識別するための一意の接頭辞を指定し、続けて目的のファイルパスまたはフォルダパスを記述します。フォルダを指定した場合は1ファイルが1テーブルとして、単一ファイルの場合は単一テーブルとして扱われます。

      組み込みの接続文字列デザイナーを使ってJDBC URL を生成(Salesforce の場合)
  5. 接続プロパティの入力後、「Validate」、そして「Apply」をクリックします。

Access のデータを読み込む

接続を検証、適用後に開くフォームで、クエリを設定します。

  • Schema name を"Access" に設定します。
  • Table name を、スキーマ名を使用したAccess 用のテーブルに設定します。例えば、"Access"."Orders" です(ドロップダウンを使用して利用可能なテーブルの全リストを確認できます)。
  • テーブルから、使用したい項目ごとにOutput fields を追加します。
Select snap を設定(Salesforce の場合)

Generic JDBC - Select snap を保存します。

接続とクエリを設定したら、snap の終端部分(以下のハイライト部分)をクリックしてデータをプレビューします。

snap の終端部分をクリックしてデータをプレビュー。

結果が期待どおりのものであることを確認したら、他のsnap を追加してAccess のデータを別のエンドポイントに渡すこともできます。

データをプレビュー(Salesforce の場合)。

Access のデータを外部サービスにパイプ

本記事では、データをGoogle Spreadsheet にロードします。他のあらゆるサポートされているsnap が使用でき、Generic JDBC snap を他のCData JDBC ドライバと利用してデータを外部サービスに移すこともできます。

  1. まず、「Worksheet Writer」snap を"Generic JDBC - Select" snap の終端部分にドロップします。
  2. Google Sheets に接続するアカウントを追加します。 Google に接続
  3. Worksheet Writer snap を、Access のデータをGoogle Spreadsheet に書き込むよう設定します。 Google Spreadsheet に書き込み

これで、接続済みのパイプラインを実行してAccess からデータを抽出し、Google Spreadsheet にプッシュできます。

Google Spreadsheets に書き込まれたデータ(Salesforce の場合)

外部データをAccess にパイプ

上述のように、JDBC Driver for Access をSnapLogic から使用してデータをAccess に書き込むことができます。まずは、Generic JDBC - Insert またはGeneric JDBC - Update snap をダッシュボードに追加します。

  1. 既存の「Account」(接続)を選択するか、新しく作成します。
  2. クエリの設定。
    • Schema name を"Access" に設定します。
    • Table name をスキーマ名を使用したAccess のテーブルに設定します。例えば、"Access"."Orders"(ドロップダウンを使用して利用可能な全テーブルの一覧を確認できます)。
    INSERT snap を設定(Salesforce の場合)
  3. Generic JDBC - Insert/Update snap を保存します。

これで、Access にデータを書き込んだり、新しいレコードを挿入したり、既存のレコードを更新するsnap が設定できました。

詳細情報と無償評価版

CData JDBC Driver for Access を使えば、Access のデータを外部サービスに連携するためのパイプラインをSnapLogic で作成できます。Access への接続に関する詳細については、CData のAccess 連携ページを参照してください。30日の無償評価版をダウンロードして今すぐ使い始めましょう。

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